BLOG
「切り絵アート」の魅力・作家の技術に触れるおすすめ作品10選

殺風景な部屋にも、アート作品を一つ飾るだけでどこか温かい雰囲気になったり、自宅にゲストを招いた際に会話の糸口になったり。さまざまな側面で、暮らしを豊かにしてくれるのがアートという存在ではないでしょうか。
そんなアートには写真や絵画、彫刻など様々なジャンルがありますが、今回はその中でも独特の存在感を放つ「切り絵」の魅力に触れてみたいと思います。
目次
1.切り絵とは?
2. 切り絵はどこから?歴史について
3. 切り絵をすることのメリット
4. 切り絵に必要な道具
5. 繊細な技術に見惚れる、個性豊かな切り絵作品
切り絵とは?
細かな形や立体感のある見た目が印象的な「切り絵」。小さい頃教科書や美術館を訪れた際に一度は見たことがあるのではないでしょうか?
切り絵とは、一枚の紙を切り抜いて絵を作り上げていく絵画手法の一つです。基本的には黒い紙を人物や動物、植物などの形で切り抜いて台紙に貼ったアートを示します。
また、最近では、白と黒の台紙だけでなく色鮮やかな紙を使用した作品も増え、立体的な切り絵も登場するなど年々進化しているんです。
切り絵はどこから? 歴史について
切り絵は世界各国で古くから伝統工芸として愛されてきました。切り絵の発祥はインドであるといわれ、シルクロードを経由しヨーロッパ、そして中国へ伝わったといわれています。
また、中国では、主に赤い紙を使用した「剪紙(せんし)」という民間工芸として切り絵が浸透しており、なんとその歴史は1500年以上。
中国から海を渡って日本へも伝わり、古来から儀式として使用されたり、着物染めの型紙として使われたりしながら広まってきました。
切り絵をすることのメリット
リラックス効果
切り絵は、カッターと紙を使用し細かな作業を行うため、大変なイメージやイライラするのでは? と思う人もいるのではないでしょうか。
実は切り絵には、自律神経を整える効果が期待されており、ストレス軽減とリラックスするメリットがあります。
また、集中して作業することからお年寄りの認知症防止として取り入れられ、集中力のトレーニングにもなるそうです。
細かな作業ですが、紙とカッターがあれば誰でも挑戦でき、達成感を感じることができる切り絵は、休日や仕事終わりの趣味としてもおすすめです。
子どもの手作り遊びにも人気
切り絵は大人の娯楽としてだけでなく、実は子どもにも人気。はさみやカッターを使う練習ができるとともに、切り絵は集中力や作品を作る想像力が鍛えられます。指を動かしたり、細かな作業をしたりすることが脳に良い刺激を与え、作品は思い出として飾ることができるので一石二鳥!
子どもが切り絵を行う際には、ケガのないように十分な注意をしながら行ってみてください。
机を傷つけないようにカッティングマットを使用し、まずは折り紙を使った小さな作品づくりから始めてみましょう。たまにはお家でゆっくりと、親子で切り絵を楽しむのも素敵ですね。
切り絵に必要な道具
切り絵はお家にある文房具を使ってすぐに挑戦できます。まずはカッターは使わずに折り紙でハサミだけを使って作ってみるのもおすすめ。
出来上がった切り絵をノリで台紙に貼り付ければ、作品として飾れるようになりますよ。
・ハサミ(紙がよく切れるクラフト用がおすすめ)
・カッター
・カッティングマット
・紙/台紙(折り紙でも代用可)
・ノリ
繊細な技術に見惚れる、個性豊かな切り絵作品
Deerさんの切り絵アートは、何枚もの紙を重ねて独特の立体感を演出しています。白樺の森の中に佇む鹿を描いたこちらの作品は、光の当たり方により影が変わり、幻想的な風景を届けてくれますよ。
動きのある線のような独特な切り絵アートを手掛ける、軽本美杏さんの作品。ビーグルの顔や特徴が繊細に表現されていて、思わず近くでじっくりと眺めてしまいそう。毛の色変更も可能なため、カスタムオーダーをして"うちの子"に似せたくなりますね。
色紙を重ねて表現したポップな色合いが特徴のKirie Fabbricaさんの作品。
写真やポスターでは現わせない、紙本来のぬくもりを楽しめます。フレームも紙で作られているためお部屋に温かみをプラスしてくれますよ。
葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を表現したRossMcSweeneyさんの切り絵アート。8層にも分かれたレイヤーで立体感のある波を現し、奥深い魅力ある作品となっています。温かみのある黄色のLEDライトをつければリラックスできそうです。
小箱を開けると、煌めく夜空が。切り絵はひとつ一つ手作業で制作されていて、層になった紙で奥行きをもたせ、地層や星空を表現しています。
周りの木にまとわりつく蔓とみずみずしさのあるヤマブドウの様子を切り絵で表現した立体感のあるこえだ社さんの切り絵アート。
透明なアクリル板で挟み、標本のように飾ることができます。生花やドライフラワーと組み合わせて飾っても、素敵な内装になりそうですね。
ウェルカムスペースに立体感をプラスしてくれる和婚工房・ゆうこさんのオーナメント。まるでお花のような気品あるオーナメントは、円い形に5つの和模様をつけて「夫婦円満」をイメージしているそう。
物語を感じる切り絵を瓶の中に閉じ込めた、nopicoさんの作品。風を感じながらゆっくりと舟を漕ぐ少女の姿は、どんなときも気持ちを前向きにしてくれそう。作業机やベッドサイドテーブルなど、じっくりと眺められる場所に飾りたくなる作品ですね。
ライトを入れて楽しめる細密ポップアップカード作品「ランタンカード」を手掛けるcocoroさんの作品。手触りの良い上質紙を使い、レーザーカッターで焼き切ったのちに手折りして仕上げた作品たちは、細やかなディテールまで丁寧に描かれています。
金魚特有の優雅でしなやかな動きを表現したtokeさんのモビール。ゆらゆらと揺れる水草や、透明感のあるぷくぷくとした泡が、まるで水中を覗いているような感覚でいつまでも見ていられそう。そのほかにも桜やハロウィン、クリスマスなど季節感のある楽しいモビールがたくさんあるのでチェックしてみてくださいね。
華やかな蝶の切り絵をレジンでぷっくりとコーティングしたタカハシ シオリさんのアクセサリーは、シンプルなコーデでも華やかにしてくれること間違いなし。青や緑、紫など色とりどりの蝶がデザインされ動くたびにキラキラと反射します。好きな文字を入れたオリジナルアクセサリーも作成可能なので、プレゼントとしていかがでしょうか?
切り絵の裏から和紙を張り込んで、浮世絵の持つ和の美しさを表現した伊勢屋さんの作品は可愛らしい猫の表情に思わずほっこり。渋みのある色合いで、インテリアの邪魔をせずに楽しめます。玄関や寝室に飾れば、毎日眺めるだけで癒される一枚です。
切り絵の特徴である黒線を活かして存在感を表現し、ちぎり絵で色彩をプラスした紙のおくりものさんの作品。切り絵ならではの動きを活かしたキリンのまつ毛と優しい眼差しは思わず見惚れてしまいそう。
ブラウンやオレンジの色紙で作ったキリンの模様は温かみがあり、インテリアに優しい雰囲気をプラスしてくれるはず。
ずっと眺めていられるアート作品を飾って、豊かな時間を過ごそう。
そのまま飾って眺めるのはもちろんのこと、見る角度や光の当たり具合によって表情の変化も楽しめる切り絵アート。おうちの一角に飾っておくだけで、毎日がちょっとだけ彩りそうです。
生活必需品だけを並べた部屋よりも、視界に入るだけで癒されるアイテムや、じっくり眺めて満たされるアイテムが飾られた部屋の方が、楽しく毎日を過ごせる気がしますよね。そんな豊かな気持ちにさせてくれるアート作品を、ぜひCreemaで探してみてください。