BLOG

読書家スタッフに聞く!お気に入りの一冊と、世界観をより楽しめる作品たち。

読書家スタッフに聞く!お気に入りの一冊と、世界観をより楽しめる作品たち。

徐々に春の訪れを感じる今日この頃。お家で過ごす時間が増え、新たな趣味として読書を始めたという方も多いのではないでしょうか。

かくいう私、毎日のように本を読むタイプではないのですが、周りからおすすめされるとなんだか気になってしまうんです。

スタッフにおすすめの一冊と作品、選んでもらいました。

そこで、ともに働くクリーマスタッフたちはどんな本を読んでいるんだろうと気になりだした私は、読書好きのスタッフにおすすめの一冊を教えてもらいました。

そして、作品への愛溢れるクリーマスタッフだからこそ、その物語の世界観をより楽しめるような作品も選んでもらいました。

熱い語りっぷりに、きっとあなたも「この本気になるなぁ。読んでみたいなぁ。」と思えるはず。おうちで過ごす今、じっくりと物語の世界に浸ってみましょう。

食の楽しさと感動あふれる。五感が刺激されるエッセイ本

まずご紹介するのは、読みものの編集長でもあるスタッフ森永のおすすめ本。平野紗季子さんのエッセイ『生まれた時からアルデンテ』です。

小説じゃないけど詩的な食エッセイです。読んでいると、五感を刺激されます。食エッセイ数あれど、食べる楽しさと感動をこんなにわくわくした瑞々しい言葉で表せるのは彼女以外思い浮かびません……!

お店のたたずまい、懐かしい音楽、ちょっと癖のあるマスター……「食」は五感で楽しむもの。食べることを愛する著者が、彼女にしか描けない表現で食の喜びを綴ります。読み終わると、毎日の食事・おやつをじっくりと味わいたくなるはず。

スタッフ森永

この一冊をより楽しめる作品

その物語を読んだスタッフ森永が選んだのは、カマクラ張子さんの純喫茶柄の招き猫。

招き猫 純喫茶柄 左手招き

この表情や、全身にあしらわれた純喫茶モチーフ、わくわくするような色彩……。すべてに一目惚れ。子どもの頃から今まで、ずっと食べることが大好きな私ですが、この招き猫に出会った瞬間、幼い頃に大好きなメニューを目の前にしたときのときめきを思い出しました。

スタッフ森永

純喫茶の定番メニューであるクリームソーダーにホットケーキ、珈琲などが招き猫の至る所に描かれた、可愛らしい招き猫です。

日本一猫が好きな張子作家の肩書きを持つカマクラ張子さんの招き猫たちは、みんな表情が異なり、どの子も様々な柄を身にまとって大きく手招きしてくれますよ。

オーダーメイドも受付されているので、贈る相手の好きなものを描いてもらうのもなんだか喜んでもらえそう。

カマクラ張子さんのギャラリーはこちら

主人公は小学生!感情を貫くことの難しさ大切さを痛感する一冊

続いて語ってくれたのは、クリエイターの想いを叶えるクラウドファンディングとして昨年スタートしたCreemaSPRINGSで、日々クリエイターさんのサポートに尽力する、スタッフ永田。

彼女のおすすめの一冊はこちら。過去に映画化もされた、西加奈子さんの『円卓』です。

物語の主人公”琴子”は眼帯に憧れ、凡人を嫌い、孤独になりたいと思っている尖った小学三年生です。そんな彼女が個性豊かな周囲の人々と関わっていく中で、自分や社会の価値観を必死に考えながら成長していく作品です。

琴子は生活の中で初めて聞く言葉を忘れないように、ノートに書き留める習慣があります。言葉をひとつひとつ慎重に理解して、自分の中に取り入れようとする姿勢が大好きです。

また彼女は、社会的な善悪より、自分がかっこいいと思うか否かという観点で行動してしまい、度々問題を起こします。夏の月夜、同じ団地に住む親友は琴子に「相手の気持ちを想像して、それでも自分の言葉に責任を持てるなら、胸を張って堂々と気持ちを伝えればいい」と言ってくれるのですが、「小学生でこの素養…恐ろしい…」と震えた記憶があります。自分の感情を貫くことの難しさや大切さを痛感しました。

スタッフ永田

この一冊をより楽しめる作品

そんなスタッフ永田が選んだのは、アクセサリー作家ehonnoさんのウサギのブローチ。

【受注制作】星を集めるうさぎのブローチ(シルバー)

貧しい家庭環境の琴子とその親友が、夏休みに誰もお世話をしない学校のうさぎを散歩させるシーンが印象的で、そのエピソードを思い返すとこの作品がふと浮かび、選ばせていただきました。

スタッフ永田

作り手のehonnoさんは「絵本の世界」を題材にアクセサリーや雑貨を鋳金で手掛ける作家さん。

動物たちが登場するアクセサリーはどれも物語の1ページのような、眺めているだけであれこれイメージが湧いてくるような、そんな世界観が魅力的です。ぜひギャラリーもご覧くださいね。

ehonnoさんのギャラリーはこちら

大人にもお薦め!知恵と勇気と優しさ溢れる童話。

続いてご紹介するのは、猫をお膝にのせて読書をするのが夢……!と語る、猫と本を愛してやまないスタッフ金子。彼女が大好きな童話だと教えてくれた一冊は『アリーテ姫の冒険』です。

決して美人ではないけれど、賢くて優しいアリーテ姫が主人公の物語です。
アリーテ姫は悪い魔法使いに宝石と引き換えに結婚させられてしまうのですが、魔法使いは「自分が出した課題をクリアできなければアリーテ姫を殺す」と言い、アリーテ姫は魔法使いの城に閉じ込めてしまいます。

アリーテ姫は優しい魔女から、「本当に困った時に使いなさい」と願いが3つだけ叶う指輪を貰うのですが、彼女は、課題をクリアするためではなく、自分や周りの人達が楽しく過ごすために指輪を使います。そして与えられる数々の課題には自分の知恵と勇気と優しさだけで立ち向かい、クリアしていきます。大人にもお薦めの児童書です。

スタッフ金子

この一冊をより楽しめる作品

金子が選んだのはAinselさんのVictorian Ringです。

Victorian Ring(gold) ※Diamond

https://www.creema.jp/item/694372/detail

「指輪を自分や周りの人達が楽しく過ごすために使う」という考え方が素敵だなと思い、自分なりの魔法の指輪をCreemaで探してみたのですが、自分的にこの指輪がイメージにぴったりでした!

この指輪をしていると、自分の力で楽しいことを生み出せるぞ!と前向きな気持ちになれます。

スタッフ金子

英国ヴィクトリアン調のモチーフからインスパイアされたデザインは、繊細でまるで小さなティアラのようにも見えてきます。リングの中央にはダイアモンドがきらり。思わず指先に見惚れてしまうような美しさです。

▲スタッフ金子の指先には、Victorian Ringがきらめきます。

この読みもので、スタッフのおすすめ本を紹介すると聞いて、改めて『アリーテ姫の冒険』を読み返したという金子。そこで、物語に登場する金の指輪を思わせるこのリングが気に入って、思わず購入してしまったそうです……!

Ainselさんのギャラリーはこちら

「作品を作る責任」について考えさせられる。クリエイターにもおすすめの一冊。

学生時代、書店でアルバイトをしてたという読書家スタッフ高。そんな彼女が「高校時代の私のバイブル」という一冊がこちら。辻村深月さんの「スロウハイツの神様」です。

人気作家のチヨダコーキの小説を模倣して、殺し合いのゲームが起きたことから物語が始まります。それから十年後、人気脚本家の赤羽環が「スロウハイツ」というアパートで、画家や漫画家などのクリエイターを集めて共同生活を送ります。その中には環が大ファンのチヨダコーキも。

好きなことに没頭し、刺激し合った生活を送る6人ですが、チヨダコーキのファンである女の子の入居、クリエイター同士のカップルの顛末、そして人気漫画の原稿がスロウハイツに送られてきたことで、そこでのヒエラルキーが逆転し、段々と関係が変容していく……といったあらすじになっています。

特に、テーマとなっている「作品を作る責任」に対して、すごく考えさせられます。クリエイター同士の共同生活のお話なので、Creemaのユーザーさんや、クリエイターさんに刺さりやすい作品かなーと思ったので今回ご紹介させていただきました。


また、主人公の環は私の生き写しなのかな?っていうくらい感覚が似ていて、高校時代の私のバイブルでした。今でも環みたいに逞しく生きていこう、と思うし、定期的に読み返してしまいます。

スタッフ高

この一冊をより楽しめる作品

高が選んだ作品はこちら、hati∞さんのおとうふのガトーショコラです。

【卵・乳製品不使用】おとうふのガトーショコラ【VEGAN】

とある場面で、チョコレートケーキが登場するのですが、そこにはものすごく印象的なエピソードがあるんです。でもネタバレになってしまうのでここではやめておきます。

伏線がとにかく綺麗で絶対2回読みたくなる本です。学生時代書店でバイトをしてたのですが、この作品に心を打たれて思わず辻村深月コーナーを作ったのも良い思い出です……。

スタッフ高

生地の約半分に、北海道産の大豆100%の絹ごし豆腐が使用されています。お豆腐感を感じられないほど、しっとり・どっしりした食べごたえ。濃厚なのにヘルシーなガトーショコラです。読書の合間のおやつとして頂けば贅沢なひと時が過ごせそうですね。

hati∞さんのギャラリーはこちら

あの情景を思い出す。こころ研ぎ澄まされる一冊

最後に紹介してくれたのは、美術館や建物巡りも大好き!というイベントチームのスタッフ針生。瀬戸内海を臨む豊島美術館に足を運んだ時に購入した『豊島美術館 写真集』(※現在は完売)を紹介してくれました。

一昨年、瀬戸内で4年に1度開催している瀬戸内芸術祭に行き、豊島美術館に足を運びました。周りからはとても良い!という噂を聞いていたのでどんなものかと思ったら、美術館というよりかは建物。
圧倒される空気感にふわっと包まれるようで、思わず「ここは天国か?」と思ってしまうほどでした。
そこでは人々がそれぞれ寝転んだり、ぼーっと室内から見える空を見ていたり……また室内には湧き出る水がとても印象的で、人工的に湧き出た水の雫が建物のところどころにあって、それを眺めたり……。

その空間に瞬時に虜になってしまい、その空間にずっと居たいなと思って、この本を買いました。今まで行った美術館、建物の中で一番好きです。まさにこの写真集を見ている間は心がスッと研ぎ澄まされます。

スタッフ針生

この一冊をより楽しめる作品

針生が選んだ作品は、ガラス造形作家-uruguruGlass-さんの『Water crown- 水冠』。

「ちゃぽん!」と水が跳ねる音が聞こえてきそうな、水の一瞬の動きを捉えられた美しいオブジェです。

-Water crown- 水冠 Sサイズ Art object

この水玉の作品は館内にあった湧き出る水にとっても似ているなぁ・・と美術館の中に居ても思いましたし、サイトで改めて見ても思いました。水滴がコロコロ湧き上がってきて、研ぎ澄まされた感覚になった体験を思い出させてくれます。水の優しくも強い力を感じるので、この作品が大好きです。

スタッフ針生

-uruguruGlass-さんの作品には、80%が水晶と同じ成分であるホウケイ酸ガラスが使用されているので、一般的なガラスに比べて透明度が高く、また軽くて割れにくくなっているんです。オブジェの他にも、リングやネックレス、アロマポットなど透明感たっぷりな作品を幅広く出品されていますよ。

-uruguruGlass-さんのギャラリーはこちら

素敵な一冊と、素敵な作品に出会えますように。

エッセイ本から、童話、写真集など、作品とともに幅広くご紹介しましたが、気になる一冊、気になる作品とは出会えましたか?

物語の中に登場するようなアクセサリーを身につけたり、ケーキを頂いたり。物語の世界を追体験するように作品とともに楽しんでみると、よりその物語のことを好きになることができるかもしれません。また、作品から自分なりに物語を想像してみるのもなんだか楽しそう……。

ぜひ、お家で過ごす時間にゆっくりと物語の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

この記事を読んだ方におすすめ!

(特集)私の読書時間

文庫本サイズのブックカバーや、思わず本を開きたくなる工夫が凝らされたブックマーク(しおり)、読書時間を演出してくれる家具やインテリア、合間につまみたいフードなど読書のお供をご紹介します。本好きの方へのプレゼントとしてもおすすめです。

(特集)こころに響く、物語を感じる作品特集

作品に込められた物語、感じてみませんか?作品紹介文を読んで、じっくりと物語の世界に浸ることのできる作品をご紹介します。

(読みもの)充実した読書時間を過ごそう!読書をおしゃれに楽しむ5つのアイデア

普段の読書にちょっとしたアイテムを取り入れて読書時間をもっと楽しく、充実させるアイデアをご提案します。おうちでの読書タイムにぴったりな作品も合わせてご紹介していますよ。

(読みもの)「美味しい!」までの道のりとは。物語を感じるフード

作品には、必ずストーリー(物語)がある。口にふくんだ瞬間の「美味しい!」にたどり着くまでの葛藤や制作秘話など、素敵な作品の背景にあるエピソードをご紹介いたします。その物語を辿って、特別なお取り寄せをしてみませんか?
ブログで紹介する▼
HTMLコードをコピーしてブログに貼り付けてください
同じカテゴリーの記事
人気の記事