BLOG
お皿は”盛る”だけじゃない!”飾る”を楽しむ3つのアイデア
素敵なお皿と出会ったけれど、気づけば食器棚にしまいっぱなし。お祝いの品としても贈られることの多い食器。可愛くてもなかなか使う機会がなく、食器棚に眠らせている……そんな方も多いかと思います。
本来ならば食卓で使うものというイメージがありますが、実は、食卓以外の場所でも活躍させることができるんです。
今回は、お皿を”飾って楽しむ”アイデアをご提案します。食器棚に大切にしまっておくのもいいけれど、色々なシーンで飾って楽しんでみませんか?
【目次】
アイデア1:アクセサリー、小物トレイとして楽しむ
アイデア2:花器として楽しむ
アイデア3:”魅せるインテリア”として楽しむ
アイデア1:アクセサリー、小物トレイとして楽しむ
指輪にピアスにネックレス。いつの間にか増えていくお気に入りのアクセサリーたち。特に、ピアスは片方だけ無くしてしまったりと紛失しやすいアイテムですよね。
そんなこまごまとしたアクセサリー類を、器にそっと乗せればアクセサリートレイとして活用することができます。まるでアクセサリーショップのディスプレイのような雰囲気にもなって、”見せる収納”も叶いますね。
ここからは、そんなアクセサリー、小物トレイとしても楽しめる素敵な器3作品をご紹介します。
クラシカルな印象が素敵。脚付きコンポート皿
上品にきらめくアンティークゴールドが美しいコンポート皿。作り手は、アンティークな雰囲気漂う器を手がけるmolle épineさんです。
アイスや旬の果物、ちょっとしたおつまみを乗せたり……と食卓でも幅広く活用できるコンポート皿ですが、その洗練されたシルエットは、飾っておくだけでも素敵。アクセサリーをちょこんと置けば、お部屋のアクセントにもなってくれそうですね。
並べても楽しい!豆皿・小皿
真鍮で作られた小さな豆皿は、何枚も並べておきたくなる可愛らしさ。お気に入りのピアスや指輪を、上品に一皿に一つずつ飾ってみれば、今よりもっと大切に愛用できそうです。
WATOさんの真鍮の桜豆皿は、その名の通り桜が舞ったような優美なデザイン。また、豆皿はお香たてとしても活躍します。コーンタイプのお香なら、そのまま豆皿に乗せればOK。豆皿と香立てがセットになったWATOさんのお香たてセットもおすすめです。
小さなアクセをきゅっと詰めたくなる、おちょこ
晩酌時間の相棒。おちょこも、こまごまとしたアクセサリーを入れるのにもぴったりです。指輪やイヤーカフをそっと入れてそばに置けば、いつでも愛でることができますね。
おちょこの中から顔をちらりと覗かせているのは、シロクマの”熊五郎”。楽土さんの作る食器たちは、どれもほおが緩んでしまうものばかりです。
キャンディーを入れておけば、お仕事や家事の合間の糖分補給にも◎目にも癒しのおちょこです。
アイデア2:花器として楽しむ
お祝いで花束をもらった時、素敵に生けたいけれど花瓶が家にない……そんな時はお皿を花瓶のように使ってみてはいかがでしょうか。
お皿にお花を浮かべたり、お椀に敷き詰めるように生けたり、一輪を寝かせるように生けたり。花瓶の代わりとして食器を楽しむコツをご紹介します。
水を張った器に花を浮かべる"フローティングフラワー"
お花を茎の付け根からカットして短くし、器に水を張って、そこへお花を浮かべれば”フローティングフラワー”としてで楽しむこともできます。
その際は、水が溢れないように、縁付きのお皿を選ぶのがおすすめ。素敵なお花も時間の経過とともに痛んできてしまいまが、お皿を活用してフローティングフラワーをすれば、最後の最後まで長くお花を楽しむことができますね。
ガラス作家のスタジオ シャインさんのボウルをご紹介します。水分を含んだようなみずみずしいラムネ色の器は、その揺れ動く水のようなやわらかい輪郭が魅力的。
緩やかなフォルムは、手仕事ならではの味わいです。オブジェとして、窓際に飾っているだけでも涼しげなお部屋になりそうですね。
マグカップやピッチャーで、縦の空間を飾る。
マグカップやピッチャーなら、お花を立てるようにして生けることができるので、花瓶のように生けやすいです。カップの色や模様をお花の雰囲気と合わせてコーディネートしてみても楽しそう。
ポップな絵柄が楽しげな、POTPURRIさんのピッチャー。その絵柄は、街中にある自然をイメージして描かれています。
グリーンやイエローの色は、道端で咲く草花をふと連想させます。水差しとして使うのはもちろん、お花やグリーンをわさっと生けて花瓶として飾ってみてはいかがでしょうか。
ピッチャーは、シルエットもおしゃれなので、そのまま飾っていても絵になります。ダイニングテーブルに飾れば、食卓がちょっぴりアンティークな雰囲気に。
マグカップも気軽に花瓶として使いやすいアイテム。マグカップから花が出る程度の茎の長さにして生けるとバランスが取りやすいのでおすすめです。
みずみずしいイエローに、グリーンの取っ手がめりこんだユニークなデザインのカップは、山梨県でガラスのカップやアクセサリーを製作しているMinako NAGAMACHIさんの作品。その名も、「ぽわにえ」です。
カップの個性的なデザインに合わせて、お花もあえて個性的なものを選んでみてはいかがでしょうか。色のついたガラスは、眺めているだけでも明るい気分になりそうですよね。
+αでもっと心地よく。こんなアイテムも!
マグカップやグラスにお花を生ける時、上手くバランスが取れず生けるのが難しい……というのも小さな悩みの一つ。
もっとこだわって生けたい!そんな時は、こんなアイテムの力を借りてみるのもおすすめです。きっとお気に入りの食器や空き瓶と合わせて使いたくなるはず!
86400"さんのフラワースカーフ。おうちにあるカップや空き瓶などの上に置くだけで、一輪挿しに変える事ができるアイテムです。
実は私もこの作品を愛用しているんですが、食器棚で眠っていたカップにそっと乗せるだけでバランスよくお花が生けられて重宝しています。
真鍮で作られているので、佇まいも上品。どんなカップとも相性が良いのも嬉しいポイントです。道端に咲く野花をさっと生けても可愛らしいと思いますよ。
花の根元を固定する「剣山」。生け花に使われるアイテムで、チクチクとした針がたくさん刺さっているものが一般的ではありますが、こんな可愛らしい剣山もあるんです。
こはぎがまさんのハート剣山は、くるりと巻かれたようなハートが可愛いデザイン。ハートの隙間にお花を刺していくだけなので、お花を痛める事なく飾ることができます。こちらの作品は花器付きなので、器に剣山を乗せて飾ることができますよ。
また、自宅にあるお気に入りの器にハート剣山を置いて使うこともできるので、器とハート剣山のカラーを揃えて楽しんでみても◎濃くしっとりとしたブルーがお花を引き締めて、お花を凛とした雰囲気で飾ることができそうです。
アイデア3:”魅せるインテリア”として楽しむ
絵を買うように、器を選ぶ。絵付け皿
ゆるやかなタッチで描かれた、馬のサラダボール。作り手は、福岡県を拠点に活動する川原れもんさん。
サラダや果物を盛り付けるのにぴったりなサイズですが、食卓に並ばない日はお部屋にアートを飾るように、並べてみてはいかがでしょうか。
のびのびと描かれた絵は、作家さんの心から絵が好き!という想いも感じます。
目で見て楽しめる食器作りにこだわるAliskaGlassPaintingさん。花びらを敷き詰めたようなデザインで、ふわっと花畑の香りが漂ってきそうです。
ぽかぽかと暖かい陽だまりを感じられ、まるで風景画を鑑賞しているよう。お部屋に置くだけで、その鮮やかな色彩が空間をパッと明るくしてくれます。
手ごろなサイズ感から、ついつい買い集めてしまいがちな、豆皿。デザインや絵柄も豊富なので、お気に入りのものとの出会うたびに、集めてしまうという方も多いのではないでしょうか。
鳥居 あす花さんの豆皿は一つひとつ、異なる植物が描かれた一点もの。機械を使わず手びねりで作られているので、揺らぎが感じられる仕上がりになっています。ぜひ他の作品ものぞいてみてくださいね。
インテリアとして飾って愛でるだけでなく手塩皿としても使えるサイズなので、食卓にも彩りを添えてくれます。
どの角度からも映える存在感。空間にアクセントを加えるボウル
愛知県瀬戸市で制作活動をするSETOKARAさん。高齢化とともに窯が閉鎖されていく現状の中、瀬戸市を活気溢れる街に復活させたいとの想いで、制作活動をスタートさせた作家さんです。
鮮やかな山藍摺(やまあいずり)色は、植物の山藍で摺り染めた布の色のこと。灰色がかった青緑の器は、食卓に並べるだけで空間に映えてくれます。
普段は食卓でボウルとして使い、使わないときは、食器棚にしまうのではなくお部屋に持ち混んで、お気に入りの置物やお花と一緒に”魅せるインテリア”として飾るというのもおすすめ。
リビングやキッチン、寝室などお部屋のちょっとしたスペースに、自分だけのお気に入り空間を作ってみるのも楽しそうですよね。
カットしたガラスを並べて溶かすグラスフュージング技法を用いて作られた、レースのガラスかご。作り手は、東京・青梅市で創作活動を行うガラス工芸家、るりいろ工房さんです。
窓際に置けば、日差しを取り込んでキラキラと輝く姿を鑑賞することもできます。かごだけでなく、机に映る影までも作品の要素の一つなのかもしれませんね。時間を忘れて眺めてしまいそうです。
食器棚で眠らせておくのはもったいない!お皿をもっと楽しもう。
豆皿に、中皿、大皿、お椀におちょこ、箸置きまで。その大きさや色、形、素材等は実にさまざま。
毎日の食卓を彩り、時にはお部屋でインテリアとして飾り、長く大切に愛用しつづけることで、そんな器にももっと愛着が湧いてくるのではないでしょうか。
時にはお皿を、”飾る”という目的で買ってみるのもいいかもしれませんね。きっと日々の暮らしを豊かにしてくれるはず。
さあ、食器棚を開いて、お気に入りの器を愛用していきましょう!