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スタッフに聞く!お気に入りの料理本と、今気になる器・キッチン道具

スタッフに聞く!お気に入りの料理本と、今気になる器・キッチン道具

「衣・食・住」の一つである食事。

気になるカフェで美味しいプレートを食べた時の感動や、じっくりと味見しながら自分好みの一品に仕上げていく自炊のひととき。仕事や家事の合間にいただくご褒美おやつなど、「食」との向き合い方は人それぞれです。

 

そんな「食」をキーワードに料理本や、小説に、漫画など……スタッフお気に入りの一冊を紹介してもらいました。そして、作品への愛溢れるクリーマスタッフだからこそ、その一冊を経て気になった作品や普段愛用している器についても教えてもらいました。お家でのんびりとじっくりと……本を片手に料理に没頭してみるのはいかがでしょうか。

「普通においしい」に救われる一冊

まずご紹介するのは、エンジニア月岡のおすすめ本から。料理研究家・土井 善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』です。

▲出版元:グラフィック社
 価格:1,650(税込)
 発売日:発売中

「毎日ちゃんとした食事をしなければ」「こんな簡単な料理で済ませてしまった…」といった食事に対するプレッシャーや後ろめたさを吹き飛ばしてくれる本です。作中には「普通においしい」という言葉が何度か出てきますが、その言葉を読むたびに救われた気持ちになります。”一汁”の味噌汁の可能性も広がります。

スタッフ月岡

この一冊を経て。いま気になる作品

その一冊を読んだスタッフ月岡が選んだのは、PINTさんの漆の器。

毎日使える拭き漆の器(みんなのどうぐ#00)拭き漆|茶色

毎日飲むお味噌汁からスープまでOK。シンプルから具だくさん、ハレもケも使えると良いなあと思って選びました。

スタッフ月岡

日本の職人が作り上げたPINTさんの「毎日使える拭き漆の器」。敷居が高く感じられやすい漆器を、毎日の食卓にそっと馴染む存在となるようデザインされた作品です。朱色・黒色の二色を混ぜ合わせることによって、和食にも洋食にも合うような色合いに仕上げられています。

続いてご紹介するのは主に機能改善などを担当するプロダクトチームの柏村。「食事や料理をテーマに扱った本でおすすめを……」と聞くとレシピ本から漫画に食エッセイまで10冊もの候補が!その中から特に私が心惹かれた2冊を紹介してもらいました。

見ているだけでも楽しい、写真集×レシピな一冊。

まず最初にご紹介するのはこちら。映画の中に出てくる食事を洗練されたスタイリングで表現した、見ているだけでも楽しい写真集兼レシピ、というような一冊『Cinema Table』です。

▲Cinevine(編)高橋 ヨーコ(写真)岡尾 美代子(スタイリング)馬詰 佳香 (フードディレクション)井上 庸子 (ブックデザイン) 小川 奈緒 (編集)
 出版元:アスペクト
 価格:1,900(税抜)
 発売日:発売中

映画好きならどんな映画が好き!こんなシーンが好き!という自分の好みが必ずあると思いますが、映画の中でも私が特に好きなのが「料理シーン」と「食事シーン」です。映画の中でご飯が出てくるとどんな悪人でもその食べている人が一気に身近に感じられたり、友人や恋人同士が料理をするシーンでは二人の親密性がぐっと近づいて見えたりと、食が映画の中で果たす役割は想像よりもずっと大きいように思います。

お腹が空いた!という時に見るよりは、ベッドの中で、これはこんな映画だったな、この料理はどんな時に出てくるんだろう?などと、思い出したり想像したりしながらページをめくり、週末には作ってみようかな、と本を閉じる、そんな読み方が私のおすすめです。

スタッフ柏村

この一冊を経て。いま気になる作品

その一冊を読んだスタッフ柏村が選んだのは、WATOさんのスプーン。

小さいまあるいスプーン(銅・黒染)

掲載されている写真では、器だけでなくカトラリーも映画やレシピ毎に使い分けられていて、どんな人がこれを使うんだろう、と想像力が掻き立てられるような作品を選びました。

スタッフ柏村

作り手のWATOさんは、鎌倉の小さな工房で金属を使った様々な暮らしの道具を手がける作家さん。純銅で作られた、まあるいスプーンです。細く仕上げられた持ち手のラインが美しく、置くだけでも絵になる存在感。経年変化によって、使い込むうちに味わい深い色へと変化するのも楽しめます。

気持ちはいっぱい、でもお腹は空いちゃう一冊

続いて、もう一冊のおすすめ本はこちら。たなさんの漫画『ごはんのおとも』です。

▲出版元:実業之日本社
 価格:1,045(税込)
 発売日:発売中

食べ物に関連した短いお話をたくさん集めた、フルカラーのコミックスです。たなさんの描くお話は、自分が直接的に体験したことでなかったとしても、似た気持ちや感覚を思い出せるものばかり。しそみその焼お結びやなすの浅漬け、なめたけごはんなど、ちょっとしたいつものごはんが暮らしの中で大切な思い出になったり背中を押してくれたりと、「そうだよな、ごはんってそういう力があるよな」と思わせてくれるところが大好きです。

細かく描かれたごはんのイラストが本当においしそうで、読むと気持ちはいっぱいになるけどお腹は空いちゃう、そんな作品です。

スタッフ柏村
▲ほかほかの湯気に、照り輝くごはん……。ページをめくりながらもお腹がなってしまいそうですね。

この一冊を経て。いま気になる作品

この一冊を読んだスタッフ柏村が選んだのは、COCOSTONEさんのどんぶりです。

【鎬(しのぎ)小どんぶり】 黒(受注生産)

この本に出てくる食事は、ごはんにぴったりのものばかり。普通の中にあるちょっとだけの特別、に似合いそうな、おかずを引き立ててくれるシンプルなお茶碗を選びました。

スタッフ柏村

福岡県北九州を拠点に、手びねりで器や一輪挿しを作る陶芸家・COCOSTONEさんの鎬小どんぶり。ヘラやカンナを使って、表面を削ることによって文様を作る伝統的な陶芸技法「鎬(しのぎ)」を用いて仕上げられ、素朴だけれど存在感のある器です。ロクロを使わずに手びねりされたフォルムにも、温かみを感じます。

調理の心得からレシピまで。スープを愉しむ一冊

続いてご紹介するのはエンジニアの奥野。寒い季節こそ美味しい、スープのレシピ本を紹介してくれました。

有賀 薫さんの『スープ・レッスン』と、REYUSYUさんのリムボウル。

▲出版元:プレジデント社
 価格:1,430(税込)
 発売日:発売中

有賀薫さんは今とても人気のスープ作家さんですが、スープレッスンは盛り付けも食器もシンプルかつキレイでおすすめです。基本的にはシンプルではあるのですが野菜を中心にした味わいの深いレシピが紹介されています。アレンジの仕方も書かれているので、季節ごとに旬の素材にあった調理法が学べてためになります。

スタッフ奥野

この一冊を経て。愛用している作品

この一冊を読んだスタッフ奥野が選び、現在愛用しているのは、REYUSYUさんのリムボウル

リムボウル小・紺細ボーダー

▲偶然にも、ギンガムチェックの服と器のカラーリングがマッチしています。

前にREYUSYUさんのボーダーカップを買ったことがあり、湯呑にもなるので、焼酎をロックで飲んだり蕎麦猪口にするのにちょうど良く重宝していました。

酒のつまみとしてスープを作る事も多いのですが、食事のスープではないから小皿としても使えるくらいの大きさを探していて、日常で使う食器ならこの作家さんから買いたいなと思っていたので、REYUSYUさんののギャラリーページへ。ちょうど良いサイズ感が見つかったのでこの作品を選びました。REYUSYUさんは作りがしっかりしてて割れにくく、シンプルだけど合わせやすいデザインで使い勝手がいいです。

スタッフ奥野

大阪の工房で器や陶器の作品を手がけるREYUSYUさんのリムボウル。ろくろを使って、筆で一本一本線を入れて作られたボーダーがおしゃれ。よく見ると、線の太さにも強弱が表れていて、心地よいリズムが感じられます。爽やかな紺色で、料理を美味しく引き立ててくれそうですね。

「美味しいものでも食べて、また頑張るか」そんな気持ちになる一冊

続いて、スープでもう一冊。お次はレシピ本ではなく小説を通してスープを描いた物語、吉田 篤弘さんの『それからはスープのことばかり考えて暮らした』をご紹介します。おすすめしてくれたのは、編集部でもおなじみのスタッフ庄司。

▲出版元:中央公論新社
 価格:692(税込)
 発売日:発売中

仕事に行き詰まったときや静かな勇気を得たいとき、ふと手が伸びるのがこの本です。みんなが欲しいもの、美味しいスープを作るのに大切なこと、仕事のよろこびと不安……登場人物が主人公にかける言葉が、主人公の学びが、じわっと心に染みてきます。

描かれているのはささやかな日常で、読んで何かの解決になることはないのですが、「美味しいものでも食べて、また頑張るか」という気持ちにさせてくれる一冊です。

スタッフ庄司

この一冊を経て。いま気になる作品

この一冊を読んだスタッフ庄司が選んだのは、tounobotanさんのスープボウル。

アメの実 スープボウル・小丼

物語の中で、登場人物がそれぞれに「お母さんの味」について話すシーンがあります。私の「お母さんの味」は母のミネストローネ。大豆がたっぷり入って、水分より具材の方が多いくらいの食べるスープで、私もよく作ります。そんなスープに似合いそうな、たっぷりサイズのスープカップをいつか揃えたいなと思っています。シンプルなデザインもいいけど、こういうちょっと可愛らしいのも捨てがたい。たっぷりサイズなのは譲れません。

スタッフ庄司

tounobotanさんのスープボウル。飴色の実をあしらった愛らしいデザインに、思わずほっこり。流れやすい性質の釉薬が白土の上からたっぷり掛けられていて、淵に溜まったようなこっくりとした色合いも魅力的。同じ絵柄で取手付きのスープマグもあるので、ライフスタイルに合うタイプを選ぶことができます。

ごはんやスープにまつわる本をご紹介してきました。

美味しいごはんのあとは……そう、とっておきのおやつ・デザートの時間です。締めくくりに、お菓子にまつわる本をご紹介します。

眠れぬ夜の相棒に。静かな世界観な魅力的な一冊

ストレス発散はお菓子作り!と笑顔で教えてくれた人事スタッフ増山のおすすめ本はこちら。Twitterで人気の作家・午後(ごご)さんの『眠れぬ夜はケーキを焼いて』をご紹介します。

▲出版元:KADOKAWA
 価格:1,265(税込)
 発売日:発売中

何かあったわけではないけれど何だかもやもやする夜。やるせないしんどさを感じる夜を、誰でも一度は過ごしたことがあると思います。この本は、そんな"しんどい時間"を少しでも軽くする方法を描いたエッセイ漫画です。

言葉に出来なかった自分の落ち込んでしまう心の動きを、丁寧に拾い上げて言葉にしているのがとても印象的です。レシピも手軽に作ることが出来るものが多く、眠れない夜に私もレシピ通りに作ったりしていました。ゆっくり進む静かな世界観が素敵です。

スタッフ増山
▲柔らかな色彩で描かれた物語に、心もほっと安らぎそう。

Hana 花皿 M みずはだ 輪花/取皿/中皿/水色/0288134

▲おかし作りが趣味の増山はkatogoroshotenさんの花皿も愛用中。作ったお菓子はこのお皿に乗せて楽しんでいるそう。

この一冊を経て。いま気になる作品

この一冊を読んだスタッフ増山が選んだのは、fuapriさんの猫ちゃんが可愛いクッキー型です。

動物☆猫 クッキーカッター/クッキー型

クッキー型はいくつあっても足りないくらい心をうきうきさせてくれる魔法の調理器具だと思っています。こちらの作品は筆者の飼っている猫ちゃんにそっくりすぎてこの作品を選びました。どんなに落ち込んだ日も、このクッキー型があればクッキーを作る日が待ち遠しくなるなと思います。

スタッフ増山

クッキー型作家fuapriさんは可愛らしい動物や、ひな祭りなどの年間行事、日本らしい文様など様々なクッキー型をオリジナルでデザインし作られている作家さんです。

ロゴ・似顔絵・お子さんの描いた絵など、お好きなデザインでオーダーメイドを作ってもらうことも。何かの記念日に、オーダーして作ったこだわりのクッキー型でクッキーを焼けば、忘れられない思い出が作れそうですね。

▲「最近続編の2も出たので……!」と両方持ってきてくれました。

素敵な一冊から始まる、素敵な作品との出会いを愉しんで。

定番のレシピ本から、写真集のような一冊、小説に漫画など、作品とともに幅広く料理にまつわる一冊をご紹介してきました。気になる一冊、気になる作品との出会いはありましたか?

料理がお好きな方も、そうでない方も、心惹かれる本との出会いがちょっぴり特別な食事の時間を生み出してくれるかもしれません。そして、そんな食卓にCreemaで出会ったとっておきの器や調理器具があればもっと心踊るかもしれませんね。

 

暦の上では春ですが、まだ寒い日も続く今日。あたたかいスープも美味しい季節です。おうちでじっくりと食にこだわってみてはいかがでしょう。

この記事を読んだ方におすすめ!

(読みもの)読書家スタッフに聞く!お気に入りの一冊と、世界観をより楽しめる作品たち。

スタッフのおすすめ本と、気になる作品をご紹介する連載。第一弾はこちら。

(特集)もっと料理が好きになる。キッチンの道具80選

家族や自分のために準備する、お料理の時間。そんな時間をより楽しく、快適にしてくれるアイテムがあれば、料理がもっと好きになるはずです。見た目もかわいいキッチン道具から、多機能な収納棚まで。種類豊富にご紹介します。

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食卓に花を添える陶器は、長く大切に使い続けたいもの。磁器との違いや陶器の種類・歴史の解説、ひと手間で陶器が長持ちする簡単なお手入れ方法をご紹介します。全国のクリエイターが生み出した美しい陶器の数々も、必見です!
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