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【"気になる"に寄り道。】和紙で咲かせる桜の耳飾り

このエッセイでは、いま編集部が“気になる”作品にフォーカスを当て、編集部目線でその魅力をお伝えする「“気になる”に寄り道。」シリーズをお送りしていきます。このエッセイをきっかけに、みなさんにもちょっとした “寄り道” を楽しんでいただけると嬉しいです。
今回は、アクセサリー作家・クラフトリンズさんの、和紙の花 「大和の桜」をご紹介します。
一緒に、繊細で優しい和紙アクセサリーの世界に寄り道しましょう。
クラフトリンズさんの、和紙の花 「大和の桜」
厳しい寒さもようやく緩み、今年も桜の季節が近づいてきました。
桜のはっとするような美しさは、春が何度巡ってきてもやはり心を動かされます。
桜の代表的な花言葉は、「精神の美」「優美な女性」「純潔」など。
クラフトリンズさんが手掛ける桜の花々は、そんな花言葉に違わず、優しくどこか儚い佇まいが魅力的です。
光が美しく透き通った、淡く柔らかなピンク色の花びら……
桜の魅力はそのままに、どこかはんなりとして趣深い風合いなのは、主役の素材に和紙を使っているから。
障子紙としても有名な、伝統ある「内山紙(うちやまがみ)」という手すき和紙を切り取って、ほころび始めたばかりの淡く爽やかな桜と蕾が表現されているんです。
和紙と聞くと、「湿気に弱いのでは?」「触ったら形が崩れてしまうかも」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、コーティングによって丈夫に仕上げられているので、春のお出かけのおともとしてもぴったり。
満開になると同時に散りゆく儚い桜。桜の季節が終わっても、ぜひ次に咲く桜を待ちわびながら、枯れない桜のアクセサリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
なんだか風情があって、移りゆく四季をより一層楽しめそうです。
和紙の魅力を存分に生かしたお花のアクセサリーは、桜以外にもたくさん。
「小径のばら」シリーズは、小道でひっそりと咲くばらが和紙で表現されています。
儚さと上品さを兼ね備え、眺めているうちに懐かしいような不思議な気持ちになるのは、和紙ならではの魅力なのでしょうか。
道端に咲く花々を、アクセサリーに落とし込んで表現しているクラフトリンズさん。
誰も目をとめない場所で咲く花を見つけたときの心のときめきや、元気づけられるような気持ちを、アクセサリーを身につけるたびに思い出させてくれそうです。
——そろそろ寄り道の時間もおしまいのようです。
どうぞ次回もお楽しみに。