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5つの彩り、5つの想い。クリエイターが語る色彩へのこだわり
「2025年がより華やかに、活気あるものになりますように」という願いを込めて、新年の幕開けとともにスタートした4週連続の特別コンテンツ。「彩り豊かな一年」をテーマに、クリエイターが手がける作品たちが織りなす "彩り" を楽しめるコンテンツを、毎週お届けしています。
第3週目となる今回は、色や彩りを大切に制作活動を行う5名のクリエイターにフォーカスした読みものコンテンツです。それぞれの “彩り” への想いを聞きました。
手がける作品や技法、そして色使いもそれぞれ異なるクリエイター。そこには共通して、使い手の毎日がより豊かなものになるようにーーという想いがありました。
目次
1. 「ここになら、探している色がある」と思ってもらえるように。Tanyu Colorsさん
2. 美しい自然の色を、使い手と共に歳を重ねていけるアイテムに。MAITOさん
3. 「ちょっと幸せな気分」になるものを。イロドリさん
4. 7年かけて生み出した釉薬で、料理という日々の創作を引き立てる。ZUIKOU / 瑞光窯さん
5. 気持ち安らぐ小休止に。La couleurさん
「ここになら、探している色がある」と思ってもらえるように。Tanyu Colorsさん
「色が好きな方のための、色を楽しむアクセサリー」をコンセプトに制作するTanyu Colorsさん。「ものを選ぶときの基準が色だ」というくらい、色が大好きで、大切だといいます。色への興味は尽きず、色彩検定1級を取得するほど。自身と同じように色が好きな人に届くよう、さまざまな色合いを表現し続けています。
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例えば、その時々に目に映る、美しい情景たち。季節の色は、次の年に作品制作で表現できるようにメモを残すのだそう。
そのほか、旅先の景色や美術鑑賞など、色に関するインスピレーションを得る機会は尽きません。
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作品を作るときには、自身が感じ取った色をそのまま表現できるように、なるべく多種多様な色材を揃えます。貝殻やガラス、ラメなど、その数なんと200色以上。新たな彩りの表現方法を求めて、いつもと違う素材を取り入れてみたり、あまり使わない色同士を組み合わせたりと、実験も欠かしません。
そうして生まれる、色とりどりのアクセサリーたち。どの色にも多様多彩の魅力があり、目移りしてしまいそう。
選ぶのに迷ったら、色彩資格を持つTanyu Colorsさんが一緒に選んでくれますので相談してみてください。
クリエイターのいちおし
Tanyu Colorsさんが特に思い入れがあるという作品が、秋の定番色「紅葉」。
ライトアップされて色鮮やかに浮かび上がる、夜の紅葉をイメージした色です。紅葉らしい、色鮮やかで、かつ自然なグラデーションを作るために、色箔と色ガラスを重ねて表現しました。黒をベースにすることで、紅葉の鮮やかさがはっきりと浮かび上がっています。
Tanyu Colorsさん
何年も作り続けている色ですが、秋になって作るたびに「やっぱりいい色だなぁ」と自画自賛しながら作っています。
美しい自然の色を、使い手と共に歳を重ねていけるアイテムに。MAITOさん
使い手と共に歳を重ねていけるアイテムを作りたいという想いで、「草木染め」「天然素材」「メイドインジャパン」にこだわったものづくりをするMAITO / 真糸さん。
草木染めは自然の素材を染料に使うため、同じ植物を使い同じ条件で染めてもまったく同じ色は再現できません。
草木の、その時の表情を写し出すように、一期一会の色を染め上げています。
自然素材であるがゆえに、採取のタイミングなどで原材料の成分も微妙に違うのだとか。
なかには染液を作るのに数か月かかることもあり、その時々にできる色との出会いが魅力だといいます。
MAITOさんの草木染めの大きな特徴は、糸になる前の原綿から染めていること。
こうすることで綿の芯までしっかり染まり、草木染めならではの優しい色と、化学染料にも負けない色の堅牢さを両立させています。
その時にしか出せない美しい色を、使い手とともに歳を重ねていけるアイテムに。
膨大な手間と、職人の技術を注ぎ込んで作られています。
クリエイターのいちおし
MAITOさんのおすすめは、リバーシブルのニットジャガードマフラー。草木染めした原綿で糸を紡ぎ、国内の自社工場で編み上げています。
オーガニックコットンの原綿から草木染めした糸で編み上げたニットストールです。
MAITO / 真糸さん
糸になる前の原綿から染めているトップ染め糸を使用。綿の芯までしっかり染まり、色鮮やかで化学染料にも負けない色持ちがします。
ジャカード編みという技法で編んでいるので、表裏違った表情がリバーシブルで楽しめます。
「ちょっと幸せな気分」になるものを。イロドリさん
「日常を彩る」をコンセプトに、ひとときの幸せを運ぶ木工作品を手がけるイロドリさん。
「日常を彩る」ものとは、そこにあるだけで “ちょっと幸せな気分になるもの”。毎日がちょっと幸せになれば、暮らしがより豊かになるはず。そんな思いで、クスッとなったり、ほっこりしたり、なるほどと思ってもらえたりするようなアイデアを形にしています。
種類によってさまざまな色や木目を持つ無垢の木を生かし、寄木の技術で描かれる模様。ほどよく目を惹く存在感に、見るたびに癒される木の風合い—— それらは日常にそっと優しく溶け込んで、微笑みを届けてくれそうです。
クリエイターのおすすめ
イロドリさん自身が大好きな鳥をモチーフに生まれたのが、tree birdシリーズ。
私自身鳥のモチーフは大好きで、何か鳥で面白いものができないかなと考えて作った作品です。
イロドリさん
口にドライフラワーを挿せるようにして、木々をくわえて空を飛ぶ鳥をイメージして作りました。
7年かけて生み出した釉薬で、料理という日々の創作を引き立てる。ZUIKOU / 瑞光窯さん
1867年から続く京都の老舗窯元・瑞光窯さんが手がける陶磁器ブランド、ZUIKOU。
「料理は作品である」という考えのもと、料理を引き立てる彩り豊かなうつわを作っています。
料理の印象は、器の色で大きく変わるもの。理想とするシンプルながらも上質感のある色を再現するために、
釉薬の自社開発にこだわっています。
釉薬の自社開発には、試行錯誤が伴います。釉薬の原料には天然の鉱物を用いることで、結晶や色むらなどの “ゆらぎ” を愉しめるうつわに。美術作品のような趣がある一方で、発色が不安定であるため小型の窯による細かな温度管理が必要で、一定の品質基準を保ち続けることが難しいのだそう。
釉薬の開発工程では、材料となる草木の灰や土石類、金属酸化物を0.1g単位で調合して水に溶き、約30分間擦り合わせ、窯で焼いて色見をします。単色では表現することができない深く美しい色釉薬を生み出すため、7年の歳月を費やし、1,000種を超えるブレンドテストを行なった尽力の成果です。
美術作品のような趣のあるうつわ。毎日作る料理を、額縁のように美しく引き立ててくれるはずです。
クリエイターのおすすめ
瑞光窯さんのおすすめは、オリジナルのターコイズブルー釉がいつもの料理を美しく見せてくれるプレート。
鮮やかな発色や、光を受けて静かに煌めく結晶など、ターコイズブルー釉の魅力が詰まった作品。瑞光窯のターコイズブルー釉は極めて彩度が高いことが特徴で、食卓の主役となる存在感のあるうつわです。
ZUIKOU / 瑞光窯さん
24cmのLサイズは、ワンプレートや主菜、カレーやパスタなど、幅広く活躍するサイズ。余白を生かした盛り付けもおすすめです。
気持ち安らぐ小休止に。La couleurさん
朝焼けや夕焼けのなんとも言えない空のグラデーション、多彩な雲の色、花や自然の美しさ—— 一瞬で心を奪われ、癒されてしまうあの感動を、自宅で飾って味わえる絵で再現したい。そんな想いを、フランス語で “色” を意味するクリエイター名「La couleur」に込めて制作しています。
絵の具は混ぜると色が濁るので、美しい色を再現するためにまずは理想の色の絵の具を探すところから始めます。とはいえ、パッケージだけでは色が分からないので、膨大な量の絵の具を試すのだそう。
もうひとつ欠かせないのが「メディウム」という、絵の具と一緒に使う画材。なかでも、伸びやかでみずみずしい感じにしたいときに使う「マットメディウム」は、ほぼすべての絵に使う大切な相棒のような存在です。
絵は、生活になくても困らないものではある。けれど、ふと目にしたとき気持ちが安らぐ、忙しいなかで小休止のきっかけになるもの。
心が休まる一枚を、お部屋に飾ってみませんか。
クリエイターのおすすめ
La couleurさんこだわりの一点が「カトレア」。花のある空間全体の雰囲気を、F30の大きなキャンバスに描きました。
カトレアは花の女王。気品と美しさを持った高貴な花。そのイメージを抽象画に落とし込むために、色を重ねる事を選びました。
La couleurさん
水色や青や紫といった華やかな色の上に、白色のモデリングペーストを重ね、うっすらと下の色が透けて見えるようにして気品を演出。華やかな色でありながら、色が前面に出る事を抑え、優しく柔らかい雰囲気に仕上がっています。
一年を彩る作品との出会いを。
明るい気持ちになるように。長く共にあるように。クリエイターそれぞれの想いで作られる “彩り” を大切にした作品は、まだまだたくさん。
2025年を彩る、自分だけの作品をさがしてみませんか?
来週もお楽しみに!
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