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【週の真ん中、水曜日。】タコの日にちりん。ちいさな音が、夏を連れてくる

週の折り返し、水曜日。週始めの忙しさは乗り越えたけれど、週末にはまだ少し距離がある。
そんな水曜日は、ちょっと “脱力” する日。
心にゆとりができて、また明日から頑張れる。そんな、ふと笑みがこぼれるアイテムで脱力しませんか? さぁ、水曜日くらいはちょっと肩の力を抜いて、ごゆるりと。
今週も、おつかれさまです。
週の折り返し、水曜日。
今日は7月2日、「タコの日」。関西では「半夏生(はんげしょう)」と呼ばれる節目の日でもあり、稲がタコの足のようにしっかり根を張りますように—— という願いを込めて、タコを食べる風習が今も残っているそうです。
そんな夏の始まり、気づけば真夏日の連続。気持ちもちょっとお疲れ気味なこの時季に、そっと寄り添ってくれる、小さな癒しをみつけました。
音で癒やされ、かたちで和む。
心に涼を運んでくれる、そんなひと品をご紹介します。
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〈今週の “脱力” のおとも〉陶器のベル たこちゃん
「タコの日」にご紹介したいのが、タガワケイコさんの陶器のベル、たこちゃん。
つるんとした質感に、くるんと丸まった足。なんとも言えない表情が、じわじわ効いてきます。
蒸し暑さにやられて、思考までとろけそうな水曜日。冷たい飲みものを手にぼーっとしていたら、視界の端にたこちゃん。
「何その顔」と思いながら、ついもう一度見てしまう。気づけば、机の上にいたらいいなと思うような、不思議な存在感です。

たこちゃんの中を覗いてみると、そこには真ん丸なたこ焼きが。
思わず、言いたくなってしまいますよね?
「タコがたこ焼きを……」なんて。
たこちゃんは、ただ見て和むだけではありません。
ちりん、とやさしく響く音が、鳴らすたびに、懐かしい世界へいざないます。
頭にキリリとハチマキを巻いたその姿に浮かんでくるのは、夏祭りの情景。
夕暮れの空、揺れる提灯のあかり。
どこからともなく響いてくる太鼓の音に、屋台のにぎわい。
ヨーヨー釣りに金魚すくい、そして… たこ焼きの香ばしい匂い。
暑い夏は少し苦手だけれど、お祭りのあのわくわくした空気を思い出すと、心が自然と弾みます。
たこちゃんを眺めていたら、「今年は、久しぶりに夏祭りに行ってみようかな」
そんな楽しみがそっと芽生えてきました。
ちりん、と夏がやってくる。
今週の “脱力” アイテムは、タガワケイコさんの陶器のベル「たこちゃん」でした。
「ちりん」と鳴らすたこちゃんの音に、優しい夏の記憶がそっとよみがえる——
暑さに気が滅入る日も、夏の楽しみをひとつ思い出せば、心のなかに涼やかな風が吹くかもしれません。
週の折り返しの夜、少し先の楽しみを思い描いて。
それだけで、明日はきっと、ほんのり軽やかな一日になるはずです。
● 編集後記 ●
お祭りといえば、やっぱり屋台。先日、親戚のおじさんから野菜をたくさんもらったので、冷やし野菜をつくってみました。おうちで食べるだけだけど、割り箸に刺してみた冷やしきゅうり。なんだか楽しくなって、おうち夏祭りを開催するのもいいなと思った夜でした。
思わずほっこり、こんな作品も
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<文=阿部愛理菜>