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はじめての編み物ガイド|必要な道具・基本・初心者向け作品まで、プロがやさしく解説
毛糸のぬくもりや、ひと目ひと目に表れる優しい表情が魅力の “編み物” 。
お店でかわいいニット小物を見かけて「自分でも編んでみたいな」と感じたことはありませんか?
でも、実際に始めようとすると「どんな道具をを揃えればいい?」「編み物って難しそう…」「まず何から始めるのがいい?」「かぎ針編みと棒針編み、どちらがおすすめ?」など、最初の一歩で立ち止まってしまう人が多いのも事実。
そこで今回は、Creemaで活躍する編み物作家・Natural knit ecru*/かんのなおみさんに、初心者さんが無理なく気軽に始められるおすすめの道具・アイテム、道具の選び方、きれいに編むコツを教えていただきました。
今日から “編み物時間” を始めてみませんか。
目次
1. 始める前に知っておきたい “編み物の基本” と ”準備”
- 大きく分けて2つの編み方がある(棒針編み・かぎ針編み)
- 編み物初心者がそろえたい “基本道具” とその種類
2. 何から作り始めればいい?編み物初心者でも簡単に作れるアイテム
3. つまずくのは当たり前。初心者よく抱く不安と解決のヒント
4. はじめての編み物に。Creemaでそろうキットと毛糸たち
5. 完璧を目指さず、“手を動かす楽しさ” から始めよう
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今回編み物について教わるのは、Natural knit ecru*のかんのなおみさん
<プロフィール>
Natural knit ecru* のかんのなおみさんは、千葉県を拠点に活動するニット作家であり、編み物教室の講師。幼い頃から手しごとに親しみ、和裁をしていた祖母や手づくりが好きな母の影響で、ものづくりがいつも身近にあったそうです。
会社員時代を経たあと、編み物の奥深さに惹かれ、ニットデザインの専門学校で本格的に学ぶことに。2005年からは自宅で教室を開き、優しい風合いと心地よいデザインのニットアイテムを制作しています。
「暮らしの中にほっとするぬくもりを届けたい」という思いで、ひと目ひと目、丁寧に編み続けています。
始める前に知っておきたい “編み物の基本” と ”準備”
大きく分けて2つの編み方がある(棒針編み・かぎ針編み)
編み物には大きく分けて「かぎ針編み」と「棒針編み」の2種類があります。
どちらも毛糸の表情を生かせる魅力的な技法ですが、仕上がりや向いている作品が少し異なります。
● かぎ針編み
先端にフックのついた針1本で編む方法。
厚みのあるしっかりした編み地になりやすく、コースター・巾着・バッグ・帽子などの小物づくりに最適です。
● 棒針編み
先端のとがった2本の針で編む方法。
伸縮性があり、薄くやわらかな編み地に仕上がります。セーターやカーディガン、ショールなど、衣服づくりに広く使われる技法です。
「どちらの編み方から挑戦すればいいかは、どんな作品を作りたいかで決めて良いと思いますが、1本の針で気軽に始められる “かぎ針編み” が初心者さんにはおすすめです」
かんのなおみさん
編み物初心者がそろえたい “基本道具” とその種類
「まずは毛糸と編み針があれば大丈夫です」とかんのさん。
とはいえ毛糸にも編み針にも種類があり、最初に選ぶアイテムで編みやすさが大きく変わります。
● 初心者におすすめの毛糸
・素材: ウールのストレートヤーンなど、伸縮性があり柔らかいもの
・太さ: 「並太(なみぶと)」
・色: 明るめのトーン(編み目が見やすく、ミスに気づきやすい)
● 編み針の選び方
・かぎ針:5/0〜7/0号(並太毛糸に合う)
・棒針:6〜8号(竹製は過度に滑ることなく軽量で扱いやすい)
とくにグリップ付きのかぎ針は持ちやすく、長時間の作業でも手が疲れにくいので最初の1本におすすめ。
サイズは並太毛糸ならかぎ針5/0号〜7/0号くらいが扱いやすく、棒針の場合は竹製で6〜8号程度が◎。
とじ針やハサミ、段数マーカーなどもあると便利ですが、まずは毛糸と編み針から揃えてみてくださいね。
「100円ショップの道具でも練習には良いですが、長く使うならメーカーのものをおすすめします。手への馴染み方や糸の滑りが違って、編む時間がぐっと快適になりますよ」
かんのなおみさん
何から作り始めればいい?編み物初心者でも簡単に作れるアイテム
最初の一歩には、小さくて早く完成するアイテムを選ぶのがポイント。
かんのさんに、初心者さんでも無理なく作れて、編み物の基礎に慣れられる3つのおすすめアイテムを教えていただきました。
● コースター(所要時間:約1〜2時間)
まっすぐ編むだけで完成する、定番の “入門編”。
短時間で仕上がるため達成感が得やすく、編み目のそろえ方や糸の扱いやかけ方に慣れる練習にもぴったりです。
「最初の1枚ができたときの “できた!” という気持ちは、次の作品への大きな励みになりますよ」
かんのなおみさん
● ニットタオル(所要時間:約3〜4時間)
コースターに慣れたら、少し大きめの直線編みに挑戦。
基本の編み方だけでも、糸の色を変える・縁取りを加えるなどのアレンジでぐっと印象が変わります。シンプルながら、色合わせの楽しさを感じられるアイテムです。
● ネックウォーマー(所要時間:約24時間~)
作り目を輪にしてまっすぐ編むだけで形ができる、冬の人気アイテム。
マフラーより短い時間で仕上がり、首回りの防寒にも実用的なので、ギフトにもぴったりです。肌触りの良い毛糸を選ぶと、仕上がりの満足度もアップします。
● 最初のうちは避けたいアイテム
一方で、バッグのような立体的な作品は、初心者さんの最初の一作にはややハードルが高め。
・輪の作り目
・増し目
・脇をとじる作業(まっすぐ編む場合)
などの工程が多く、手順を理解する必要があります。
基本の編み方に慣れてから挑戦すると、よりスムーズに楽しめますよ。
※画像は作品イメージです
つまずくのは当たり前。初心者よく抱く不安と解決のヒント
編み物は、慣れるまで「?」がたくさん出てくるもの。
かんのさんに、初心者さんからとくによく寄せられる悩みと、気持ちが軽くなるヒントを伺いました。
Q1:目がそろわない…どうしたら?
糸を引き出す角度や、針を持つ手首の動かし方を少し変えるだけで、編み目の表情が変わります。
かんのなおみさん
最初はそろわなくて当然。手の動きが安定してくると、自然にきれいな編み目が揃っていきます。
Q2:途中で編み方を忘れてしまった/分からなくなった/間違えた
かぎ針編みの場合は、思い切って間違えたところまで戻しましょう。
かんのなおみさん
もう一度練習できると思えば、がっかりしなくていいんです。編み直しの繰り返しが、実は一番の上達なんです。
Q3:糸がきつくなりすぎる/ゆるすぎる
糸を指にかける位置や、引っ張る力少し調整してみましょう。
かんのなおみさん
何度か編んで繰り返すうちに、「自分のテンション(糸の強さ)」が分かり、自然と編み目のバランスが整ってきます。
Q4:糸が足りなくなる・終盤で足りなくなった
段の区切りや、できるだけ目立たない位置で糸を替えるのが基本。
かんのなおみさん
途中で糸が足りなくなっても、かぎ針編みの場合は「編み目の最後に引き抜くとき」、棒針編みの場合は「次の目」で新しい糸を足して、最後に糸始末をすればOKです。
毛糸専用の結び方のひとつとして “はた結び” で繋ぐ方法もありますよ。
Q5:どのくらい練習すれば上達する?
「教室では、2〜3か月ほどで “あ、編めるようになってきた” と感じる方が多いです。
かんのなおみさん
最初のうちは上手に編むことより、 “針と糸に慣れること” を目標に。
少しずつ手の動きがスムーズになり感覚がつかめてくると、自然ときれいな編み目生まれるようになります。
Q6:すぐ挫折してしまう…
気分が乗らない日は、無理に編まなくても大丈夫。
かんのなおみさん
糸に触れるだけ、針を持ってみるだけの日があってもいいんです。
音楽を流しながら、お茶を飲みながら、少しだけ手を動かす——
そんなゆるやかな時間も、編み物の楽しみのひとつです。
はじめての編み物に。Creemaでそろうキットと毛糸たち
ゆっくりと手を動かしながら、少しずつ形にしていく。
そんな時間にこそ、編み物ならではのときめきがあります。
Creemaには、初心者さんが挑戦しやすい編み物キットや、素材の心地良さを味わえるこだわりの毛糸がそろっています。
お気に入りを迎えて、編む時間を日常に取り入れてみませんか。
直径10 cmの手のひらサイズで、持ち運びにも最適なキット。
コットンの本体糸にアクセントでラメ入りフリル糸を加えることで、テーブルに華やかさを添える仕様です。編み図と必要量の毛糸が同梱されていて、かぎ針が1本あればすぐにスタートできます。
ビビッドなモールリボンとポンポン糸で仕上げる、ドット模様の巾着を作るキット。
基本のメリヤス編みで編み進めるので、棒針編み初心者にもぴったり。ひと玉で完成する達成感もうれしいキットです。
イタリア製ファー糸とウール100%の極太糸を “引きそろえて” 編む仕様の編み物キット。
肌にあたる部分がとびきりやわらか。ロング丈タイプなので、くしゅっとさせたシルエットも楽しめます。レシピと毛糸付きなので、編み物経験のある方にもギフトにもおすすめ。
日本のアパレル工場で生まれた残り糸を組み合わせて作る、オリジナルの引き揃え糸。
ウールやコットン、ラメ糸など異素材の表情が重なり、編むだけで立体感のある風合いに。小物作りやラッピングにも使えます。
ブルーグレーをベースに多色のつぶを散らした、表情豊かな手染め糸。
やわらかな防縮メリノウールにナイロンを加えたしなやかな仕上がりで、靴下やアームウォーマーづくりにも最適。ひとかせずつ異なる色の出方を楽しめます。
ウールに光沢のあるコットンを絡ませた、表情豊かな極太毛糸。
編み目から糸がぴょんと芽吹くようにのびるデザインで、ふっくらやわらかい質感に。マフラーやベストなど、冬小物にもぴったりの素材です。
完璧を目指さず、“手を動かす楽しさ” から始めよう
「編み物は時間がかかりますが、その“ゆっくりとした時間”こそが魅力です」
かんのなおみさん
編み物は、まず “やってみる” ことから。
最初から上手にできなくても、続けていくうちに自然と手が慣れていきます。
大切なのは、針を動かす時間を楽しむこと。少し歪んだ形も、手づくりならではの味わいです。
ぜひ “自分だけの編み物時間” を始めてみてくださいね。
まとめ
1. 最初に編む毛糸は、並太のウールのシンプルな毛糸がおすすめ。編み針は、かぎ針は5/0号〜7/0号くらい、棒針は竹製で6〜8号を選べばOK。
2. 最初はコースターなど小さいものを編むのが、完成までが早く達成感がありおすすめ。徐々に大きい作品にチャレンジ!
3. 2〜3ヶ月編むと手が慣れて、自然と形が整ってきます。
4. 気が乗らない日があっても大丈夫! 針を動かす時間を、まずは楽しんで。
<文=増山真帆>