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見た瞬間、好きになる。ひとめぼれの理由をたどって

見た瞬間、好きになる。ひとめぼれの理由をたどって

「ひとめぼれ」という言葉には、出会った瞬間に心がふっと高鳴る、あの不思議なときめきが宿っている気がします。
それは、何気ない日常のなかで心がぱっと明るくなる、ささやかで特別な瞬間。

特別企画「ひとめぼれの予感」では、そんな出会いを何度も生み出してきた作品やクリエイターを、5日間にわたって紹介してきました。
最終日の今日は、3人のクリエイターに注目します。
見た瞬間、なぜか心をつかまれる。なぜか惹かれる。その魅力の理由を、たどってみました。

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自分の “好き” に、まっすぐに。「That's mine!」が生まれるとき|mineさん

「That's mine!」
ぱっと目にした瞬間に、心がピンと反応する。
mineさんのブランドコンセプトには、そんな “ひとめぼれ” の感覚が込められています。

一瞬で感じるその感覚は、ごまかしや嘘のない『自分の好き』にとても忠実なものだと思っています。
ほかの誰かの “好き” ではない “自分の好き”。
その感覚を大事にしてほしくて、この言葉を選びました

mineさん

作品づくりでも、まず大切にしているのは、自分自身が「素敵」「好き」と思えるかどうか。
そのデザインには、子どもの頃から “人と同じ” よりも “自分の好き” を大切にしてきた経験が息づいています。

たとえば、みんなが紺色のスクール水着を着ているなか、ひとりだけ蛍光ピンクを選んで水泳の授業を受けたり。
校則で靴下の色が紺か白と決められていたときには、校長先生に「私は自分でオレンジ色に染めた靴下をはきたい!」と直談判したり。

大人になってからは、映画や写真、美術、旅をすることがずっと好きで。
プラハの美術館で、一枚の絵の前で動けなくなるほど見惚れてしまったこともあり、そういった体験が自分のなかに積み重なっているのを感じます。

きっと、小さな頃から育まれた “自我強め” な色彩感覚と、いま日々感じる感動が混ざり合って、自分の作品にアウトプットされているのかな

mineさん

一方で、身につける人の暮らしにどう馴染むかを考え、あえて自分では選ばない色から制作を始めてみることもあるそう。

好きなものを作っているとはいえ身に着けてくださる方がいてこそ。
自分の好きばかりが押しつけにならないよう意識しています。その結果、自分にとっても新しい刺激になって、制作の楽しさが広がっています

mineさん
▲ 制作に使う道具も、「好き」にこだわって選んでいるそう。
このペンチはデザインの面白さにひとめぼれしたもの。

手刺繍という技法もまた、mineさんが思う “素敵” を伝えるための、大切な表現手段のひとつです。

制作に時間も手間もかかる手刺繍だからこそ、作り手の想いや体温のようなものも作品に込められると思います。
イベントなどで、作品を手に取ったお客さまの表情が「ぱあぁ」と明るく華やぐのを目の当たりにすると、「自分の好きが伝わっている!」とうれしくなりますね

mineさん

mineさんの作品を手に取った方から、「生きてるみたい」と言われたこともあるそう。
自分の “好き” が、誰かの “特別” になる——
そんな瞬間を大切にしながら、今日もひと針ずつ、想いが紡がれています。

「やさしいときめき」を日常に。大人も持てる甘いバランス|amazing picnicさん

ピクニックのワンシーンを思わせるような、チェックやストライプ、ドット柄。
amazing picnicさんが手がける作品には、どこか懐かしく、それでいて背筋がすっと伸びるような、甘すぎない雰囲気が漂います。
その世界観はすべて、amazing picnicさん自身の “好き” から生まれてくるもの。

ブランドを立ち上げるきっかけは、自分自身の結婚式でした。
当時のアパレルデザインの仕事で、どうしてもブランドの世界観を優先してしまっていて。でも結婚式では、初めて “自分の好き” だけで空間づくりをしたんです。
本当に好きなものに囲まれたときのときめきや、心がふわっと明るくなるあの感覚を、日常でも楽しめたら——。その気持ちを大切に、作品を作っています

amazing picnicさん

目指しているのは「使うたび、見るたびにキュンとする」アイテム。
モチーフに合わせた色づかいを施したり、表地と裏地をあえて違う柄にしたり。
手に取るたび、ふっと気持ちが上向くような小さな驚きを、さりげなく仕込んでいます。

なかでも、スカーフを巻いたような形が印象的な「チーフィ」は、amazing picnicさんらしさが詰まった人気アイテム。
結んだ髪に被せるようにつけるだけで、ヴィンテージハンカチを巻いたようなアレンジが叶います。

もともとは別のアイテムを作る予定だったのですが、試作してみると柄の見え方がどうしてもしっくりこなくて…。
この生地の魅力をいちばん生かせる形を模索するなかで、辿り着いたのがこのシュシュでした。
大人でも気兼ねなく身につけられるアイテムになったと思っています

amazing picnicさん
▲ 「チーフィ」のスカラップの縁取りは、お花の色と揃えて。小さな、だけど確かな “キュン” が詰まったこだわりです。

インスピレーションの源もまた、自分自身がひとめぼれしたものたち。

以前の仕事で、パリに年2回出張していた頃のこと。毎回必ず、マカロンの限定パッケージを買って帰るのが楽しみでした。
お菓子そのものはもちろん、箱の色づかいやデザインが本当にかわいくて、「食べ終わったあとも取っておきたい」と思える存在だったのを覚えています。
そうしたパッケージに感じたときめきや、甘さのなかにある洗練された雰囲気が、今の作品づくりのインスピレーションになっているのかもしれません

amazing picnicさん

自分自身の “好き” を大切にしながら、自分が本当に持ちたいものを目指して作られるamazing picnicさんの作品たち。
そこには、日常にそっと寄り添う “やさしいときめき” が込められています。

ひと目で恋に落ちる、美しすぎるクッキー|I♡cing cookie & edible artさん

宝石箱を開けたときのような、あのときめき。
そんな気持ちを届けてくれるのが、I♡cing cookie & edible artさんのアイシングクッキーです。

アンティークのブローチやドレスを思わせる繊細なデザインは、まさに “食べられる芸術” —— エディブルアート。

インスピレーションの源は、ウィンドウショッピングの風景や、街の看板、ふと目に留まった広告など、日常になかにある美しいものたち。
一方で、 “自分らしさ” を大切にするために、あえてほかのアイシングクッキーは見ないようにしているのだそう。その姿勢が、唯一無二の世界観をつくりあげています。

代表作の「ビジュークッキー」は、あまりの美しさに「食べるのがもったいない」という声が後を絶ちません。

アイシングクッキーを作って10年になりますが、そのなかでも製缶会社さまの許諾を得て作りはじめた「ビジュークッキー」の存在は本当に大きいです。
4年半前の発売以来、およそ5,250個のビジュークッキーをたった1人で作り続けてきました。
はじめはその手間と時間のかかりように、「大変なものを看板商品にしてしまった…」と頭を抱えたことも正直ありましたが、今では心から楽しい気持ちで作れるようになりました。
「美しすぎて感動しました!」「見た目だけじゃなく味もおいしかったです」
そんなあたたかいメッセージや、このクッキーをきっかけに教室に通ってくださる方との出会いが、この挑戦は間違っていなかったと教えてくれます

I♡cing cookie & edible artさん

作品づくりでいちばん大切にしているのは、見た瞬間の「かわいい!」という直感的なときめき。
その第一印象に妥協しないからこそ、色合わせ、線の一本までに繊細なこだわりが光ります。

アイシングの水分量や練り方、コルネの巻き方。どれも少しの違いで仕上がりに大きく影響することを、これまでの製作を通して痛感してきました。
ラインの美しさや、ベースのフラットさといった基本的な部分こそ、ごまかしがきかないんです。たくさんの失敗もしてきましたが、その一つひとつが、今の自分を支える経験になっています。
「面倒なことを面倒くさがらずにやる」「急がば回れ」という気持ちをいつも大切にしながら、アイシングクッキーと向き合っています

I♡cing cookie & edible artさん
▲ いくつもの工夫を重ねて丁寧に施されるアイシングは、フラットで、つややか。

そして忘れていないのが、「食べる」体験としての満足感。

私は北海道に住んでいますが、北海道のバターは香料などを加えなくても本当にいい香りがするんです。そこに、通常アイシングクッキーには使われない、粒子が粗いオーガニックシュガーのざっくり感をかけ合わせた、オリジナルレシピで作っています。
少し塩味も感じられる、甘さ控えめなクッキーは、もしかしたらアイシングクッキーとしては型破りかもしれませんが、私だからこそ作れる、ほかにはないクッキーをお届けしたいと思っています

I♡cing cookie & edible artさん

美しくありながら、きちんと「おいしい」。
作り込みすぎたときには、あえて力を抜く——
“食べ物であること” を忘れない、そのバランス感覚もまた魅力です。

アイコンに込められた “I” には、I cing cookie の “I”、私らしくの “I”、Only Oneの “I”、そしてNo.1の “I”。たくさんの想いを重ねています。

型にとらわれない自由なデザインと、実直なおいしさへのこだわり。
どちらも大切にすることで生まれるクッキーたちは、食べるのが惜しくなるほどの美しく、ひと口で思わず幸せな気持ちになる存在です。

全国に届けられる一枚一枚が、誰かの “ひとめぼれ” から始まる、特別な贈りものになっています。

ひとめぼれの予感を、あなたの手元に

何気ない日常に、ふと訪れる “ひとめぼれ” の予感。
それは、決して偶然ではなく、作り手のまっすぐな「好き」から生まれたものかもしれません。
必要不可欠なものではないかもしれない。
けれど、色や形、手ざわり、味わい——
五感で感じるときめきは、暮らしの中に小さな幸せを、たしかに運んでくれます。

作り手の「好き」と、使う人の「ときめき」が出会うとき。
明日からの日々が、少しだけ鮮やかで豊かなものになる。
そんな “ひとめぼれ” に、あなたも出会ってみませんか?

次のときめきへ。今月の連載「ひとめぼれの予感」のぞいてみませんか

一瞬で心をつかまれる、あの感覚 —— そんなときめきに出会える作品たちをご紹介する特別企画「ひとめぼれの予感」。
5日間にわたりお届けしてきたコンテンツを振り返ってみませんか。

DAY 1. はじめましてのときめきを。 ひとめぼれの予感 ~新作編~

この企画のために作られた、注目の新作をあつめました。

DAY 2. ひとめぼれの、そのあと。3人のスタッフが迎えた、“ひとめぼれ買い” の記録

Creemaスタッフが “ひとめぼれ” で選んだ、とっておきの作品たち。その “ときめき” の理由と、迎えたあとの満足感までをリアルにお届けします。

DAY 3. 目が合ったら最後。かわいいいきものたち

ちょっととぼけた表情や、かわいらしい仕草に癒される。暮らしのそばに、思わず笑みがこぼれる “愛しの動物” を迎えてみませんか?

DAY 4. また会えた、忘れられないあの品。 ひとめぼれの予感 ~復刻編~

待望の “ひとめぼれ” 再販作品をあつめました。

▶ 【いま読んでいる記事】DAY 5. 見た瞬間、好きになる。ひとめぼれの理由をたどって

見た瞬間、なぜか心をつかまれる。なぜか惹かれる。その魅力の理由を、3人のクリエイターの話から紐解きます。

<文=庄司彩>

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