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【この服、このブランド】“丈・サイズが合わない”に答えを。スカート専門店 and-firiaさん
気づけば、そのブランドの服ばかり手に取っている——。そんな経験、ありませんか?
シルエットや素材、細部のディテール。一つひとつの選択の裏に、作り手の確かな意志があります。
連載「この服、このブランド」は、Creemaで活動するアパレルクリエイターのこだわりや世界観にフォーカス。お気に入りの一着をみつけるように、楽しんでいただけたら。
今回ご紹介するのは、2016年からセミオーダーのスカートを展開するand-firiaさん。今年でちょうど10年を迎えるブランドです。
「丈やウエストサイズを自由に選べる」という仕立てで、それぞれの体型に合った “ちょうどいいサイズ” に寄り添ってきました。
魅力はサイズだけではありません。季節ごとに増えていく豊富な柄は、つい新しい一着を選びたくなる理由のひとつ。近年はスカートに合わせたTシャツのデザインも始まり、トータルで楽しめるブランドへと広がっています。
なぜand-firiaさんのスカートは、長く愛され続けるのか。
スカートへのまっすぐな “好き” から始まったものづくりの背景をのぞいていきます。
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とにかくスカートが好き。
スカートを専門に作るようになった理由は、とてもシンプルです。
もともとは生地が好きすぎて、「気づけば家が生地屋さんのようになっていた」という and-firia さん。その集めた生地たちを形にしたいという思いの中心に、いつもスカートがありました。
「私自身が、とにかくスカートが好きなんです。
シンプルなトップスしかなくても、スカートを履くだけでパッとお出かけファッションに変わるところが大好きで。体を覆う面積が広いので、生地を変えるだけで雰囲気がガラッと変わるのも魅力だと思っています」
その “好き” は、デザインの軸にもつながっています。
家でくつろぐとき、ちょっとしたお買い物、食事のお出かけ。合わせるトップスやシューズ次第で、できるだけ多くのシチュエーションに対応できるスカートを—— そんなイメージを持ちながら、一着一着を作っています。
“必ず似合う” をつくる、セミオーダー
スカートづくりで大切にしているのが、セミオーダーというスタイル。
そのきっかけは、使い手から寄せられたリアルな声でした。
「既製品には合うサイズがなくて」
「ウエストが合うか心配」
「もう少し丈が長かったら」
「さまざまな声に応えるなかで、現在のセミオーダー形式へと形が変わっていきました。体型やお好みは本当にさまざまなので、できる限りご希望に沿ってお作りできるようにしています」
たとえばギャザースカート。
「ボリュームが出過ぎるのが心配」という声には、ギャザーやフレアの分量を調整して対応。丈やウエストサイズとのバランスを見ながら、すっきりとしたシルエットに仕立てています。
反対に、「写真と同じバランスで着たい」という声から生まれたのが、3枚はぎ加工のオプションです。
通常、2枚の生地で作るスカートに1枚加えることで、ウエストサイズを大きくしても、ギャザーの分量やシルエットを崩さず、写真と同じ印象で着られるよう工夫されています。
毎日着たいから、素材から考える
生地選びの基準は、着心地と扱いやすさ。
「私自身、毎日洗濯をしたいので、自宅で気軽に洗えて、ノンアイロンでも着られる生地を選んでいます」と話す and-firia さん。質の良さはもちろん、日常に馴染む素材であることが、まず大前提です。
そこにもうひとつ加わるのが、"ちょっとスパイスの効いた生地"へのこだわり。
「せっかくのハンドメイドなので、既製品ではなかなかないデザインの生地も意識しています。定番の柄でも、加工や素材感などちょっとスパイスの効いた生地が好きですね」
人と被らない、“唯一無二のスカート” を届けたいという思いが、生地選びの軸になっています。
縫製にはアパレルでも使われる工業用の直線ミシンと5本糸ロックミシンを使用。見た目の美しさだけでなく、洗濯にも耐えられる強度のある仕上がりです。
さらに試作を重ねてたどり着いたのが、ウエストに柔らかいゴムを2本使う仕様。安定感がありながら締め付け感が少なく、一日中ノンストレスで着られるよう工夫されています。
スカートが主役。これから着たいコーデ5選
一枚でコーディネートの印象を変えてくれる、and-firia さんのスカート。
これからの季節に楽しみたいコーディネートを5つご紹介します。
and-firiaさん自身もお気に入りという、落ち着いたカラーのスカート。デニムジャケットやシンプルなカットソーと合わせるだけで、軽やかでバランスの良いコーデにまとまります。
深みのあるレッドが印象的なギャザースカートは、コーディネートの主役になる一枚。ボーダーのトップスを合わせると色が引き立ち、カジュアルさも残しながらぐっと洗練された装いに。
柔らかな播州織ダブルガーゼを使った、ふんわりと広がるシルエットが印象的なスカート。フード付きトップスを合わせれば、ほどよくカジュアルダウンしたこなれたコーディネートに仕上がります。
個性的なチェック柄が目を惹くスカート。デニムジャケットやTシャツなど、普段のアイテムを合わせるだけで気負わず取り入れられます。
やさしいミルクティベージュのコットンタイプライターのギャザースカート。ベージュやホワイトなど淡い色でまとめれば、品よくやわらかな雰囲気に。
スカートから始まる、私らしいスタイル
スカートへの純粋な “好き” から始まったand-firiaさんのものづくり。
体型やサイズに寄り添うセミオーダーの仕組み、素材選び、縫製、着心地まで。日常に長く寄り添ってほしいという思いが、一着一着に込められています。
流行に左右されすぎないデザインだからこそ、気づけば何度も手に取ってしまう存在に。
着る人それぞれの “ちょうどいい” を叶えてくれるスカートが、毎日の装いにそっと彩りを添えてくれます。
この春はまず、スカートからお迎えしませんか?
<文=増山真帆>