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ジュエリーデザイナー「ateliermozu(アトリエモズ)」秋田さん – 毎日がほんの少し輝くように_作り手インタビュー vol.19

身につけることで毎日がほんの少し輝くように

こんにちは。クリーマの山口です。

 

寒い季節だからこそ、身につけるアイテムで気持ちを明るくしたいという方も多いのではないでしょうか。

街を歩いていて、ワクワクするようなアイテムを身につけている方がいると、見ているこちらまで晴れやかな気持ちになります。

 

今回お話しを伺ったatelier mozu(アトリエ モズ)を手がける秋田さんは、植物や動物など自然のモチーフをメインに、暮らしに寄り添うジュエリーを制作しているジュエリーデザイナーです。

atelier mozuさんの作品は、シンプルながらも自然の造形を生かした柔らかさや曲線美が印象的です。

そんなatelier mozu:秋田さんのアトリエにお邪魔して、繊細なデザインの背景や作品に込めた想いを伺ってきました。

ものを作ることが身近だった子ども時代

>>もの作りを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

実家が小さな町工場で、ものを作るための道具が身の回りにありました。

今よりも“もの”が無い時代だったから、欲しいものがあったら自分で作ってみる、というのは自然なことでした。

釣り用のルアーを木で作ってみたり、粘度で型を取って鉛を流し込んだり、自分なりの方法で欲しいものを作っていましたね。

atelier mozuができるまで

>>ジュエリー作りをはじめたきっかけについて教えてください

もともと金属を扱うのは得意じゃなくて、ジュエリーは熟練の職人さんが作るものと思っていました。

だけど、やってみたら思いのほかハマってしまい、教室に通って1年位経ったタイミングで、ジュエリーショップを開きました(笑)。

 

ところが実際にお店を開いてみると、自分の想像してたものとは違うということが分かりました。

店舗の家賃や維持費のために売れ筋商品を仕入れたり、いただいたオーダーや修理をこなすので精一杯になってしまって・・・

自分の作りたいものを作る時間などありませんでした。

当時はどんなテイストのジュエリーでもよく制作していましたね。

そんな時、ふと出来あがった植物モチーフのジュエリーに自分の作りたいものを見つけたのです。

それからは店舗を閉めて、制作に打ち込む日々が始まります。

徐々に現在の作風にシフトしていきました。

植物や動物のディテールが創造の源

>>作品のインスピレーションはどんなところから湧いてくるのでしょうか?

制作する時は、身の回りで見つけた自然の造形美を、どうすれば金属でも魅力的に表現できるかを常に考えています。

花びらの重なりや曲線といった立体的な美しさに惹かれることが多く、デザインにも取り入れてます。

散歩に行って見つけた花や葉っぱのかたちを、こうしたら面白いかもと考えながら作品を作っています。

シロツメクサのピアス

ブロッサムリーフ・ピアス

クローバーと蝶々のネックレス K14GFチェーン

モノを作るんじゃなくて、装飾品を作りたい

>>作品を作るにあたって大切にしていることはありますか?

凝り性なので、ついつい細部までこだわった超リアルな鳥のピアスとかを作ってしまうことがあるんです。

あまりにリアル過ぎると、アクセサリーにしても全然かわいくないんですよ(笑)

多少デフォルメされたものの方が装飾品としてかわいいこともありますからね。

 

装飾品とは身に付けることで初めてその存在が生きてくる、ということを常に意識して制作しています。

身につける人のことをイメージしながら

作品の制作時は、身に付けた時のイメージをいつも想像しています。

見た目が華やかでも使いづらかったら意味が無いので、制作の段階で色々試しながら、見た目的にも機能的にも一番しっくりくるデザインを心がけています。

 

やっぱり、アクセサリーは身につけてもらうことが一番の幸せなので。

ほんのちょっとでも幸せな気分になれば

>>思い出深い、お客様とのやりとりがあれば教えてください

普段、お客様とのやり取りはネット上が多いので、Creemaのイベントはお客様と直接会って話せる貴重な機会です。

なので、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。

お話しすることで得る気づきや学びも多いですね。

 

思い出深いお客様とのやりとりといえば、まだCreemaに登録したばかりで作品が数点しかない頃に、プレゼント用の指輪を購入してくれた男性がいたんです。

「これがすごい気に入ったんです」と言ってくれて、自分が知らないところで僕の作品を見つけて選んでくれたことがとても嬉しかったですね。

ジュエリーそのものは、無くても生活ができる。

言ってしまえばただの装飾品ですが、「身につけてくれた人がちょっとでも幸せな気分になるように」という想いで、これからも作品を作っていきたいです

インタビューを終えて

道端に咲く花やさえずる鳥など、日々の生活の中で愛おしいと感じたものをモチーフにしたジュエリーを制作しているatelier mozuさん。

自分の目で見て感じたものを大事にして、創作に取り組んでいるのが、シンプルながらもどこか個性的で存在感のあるデザインにつながっているのだと感じました。

 

凝り性な性格ということですが、ご自身のそうした面を客観的に捉えていて、あくまで身につける方のことを第一に考えて作品を作っているというお話が印象的でした。

今後、atelier mozuさんの作品がどのように進化していくのかますます楽しみです!

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