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あの頃、集めていたもの。クリエイターに聞いた、懐かしい “小さな宝もの” の記憶
チョコレートの包み紙に映画の半券、海で拾ったシーグラスや貝殻——。
子どもの頃、理由もなく夢中になって集めていた “小さな宝もの” はありませんでしたか。
拾っては、ポケットに入れて。並べては、ひとりで眺めて。
「あの頃、集めていたもの」は、大人になった今でも、お気に入りの器やブローチ、雑貨を手に取るうれしさへと、通じているのかもしれません。
今回は、Creemaのクリエイターに「あの頃、集めていたもの」について尋ねてみました。
引き出しの奥にしまっていた、あなただけの “小さな宝もの” も、この機会にたどってみてください。
目次
1. クリエイター5人の、あの頃の “小さな宝もの”
- キラキラ輝く、小さなビーズ
- にんまりしながら集めて並べた、ミニチュアのフィギュア
- 夏の海で見つけた、小さな貝殻
- 描きたい気持ちから集めた紙と、お酒の王冠
- 何度も読み返した、さくらももこさんの漫画やエッセイ
2. 懐かしさに、ふと立ち止まる作品たち
- つるんとした丸い石や、不思議な模様の石を集めていた人へ
- お気に入りのシールを集めていた人へ
- 紙もの・包み紙が好きだった人へ
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クリエイター5人の、あの頃の “小さな宝もの”
〈1人目〉キラキラ輝く、小さなビーズ
▼ 教えてくれたクリエイター
I♡cing cookieさん
アイシングクッキーを制作しているI♡cing cookieさん。
子どもの頃に夢中で集めていたものは、ビーズです。キラキラと輝く小さな粒が、美しい作品や実用的なアイテムへと姿を変えていく様子に、子どもながら感動を覚えていたそうです。
「祖母の家に飾られていたミレーの『落穂拾い』は、よく見るとビーズで表現されていました。とびきり小さなビーズが、こんなにも素晴らしい芸術作品になるという発見がありました」
I♡cing cookieさん
I♡cing cookieさんが作るアイシングクッキーにも、思わず見入ってしまうような繊細な手しごとが光ります。小さなものが秘める美しさへの憧れは、今も作品の細部にまで息づいています。
「ともすれば気づかれにくいような細かさをプラスすることがあります。そのような、ささやかだけれど “キラリと光る魅力” にも、ときめきを覚えながら制作しています」
I♡cing cookieさん
〈2人目〉にんまりしながら集めて並べた、ミニチュアのフィギュア
▼ 教えてくれたクリエイター
メゾンドウフさん
たまごやにわとりをモチーフにした作品を制作しているメゾンドウフさん。
子どもの頃に夢中で集めていたものは、ミニチュアのフィギュアです。お気に入りだった5cmほどのくまの編みぐるみのお家に飾るため、家電や食べ物のフィギュアを少しずつ集めていたそう。
リアルな家具や食べ物が小さな世界にぎゅっと詰まっていることに、心をときめかせていました。
「お気に入りは業務用のたまごのフィギュアでした。段ボールを模した厚紙の箱の中に卵パックに入った卵がみっちり入っていて、それを一つひとつ切り離して小さな冷蔵庫の中にしまって、にんまりしていたのをよく覚えています」
メンドウフさん
実は、今回のインタビューで気づいたことがあったそう。
「子どもの頃に夢中になった "たまご" は、今では作品づくりを象徴するモチーフになっています。今回のインタビューがきっかけで思い出したエピソードなので、そんなときからたまごが好きだったんだなーと、ちょっと驚きました」
メンドウフさん
〈3人目〉夏の海で見つけた、小さな貝殻
▼ 教えてくれたクリエイター
OShiOさん
アクセサリーを制作しているOShiOさん。
子どもの頃に夢中で集めていたものは、貝殻です。海から遠い場所で育ったため、年に一度の家族での海水浴は特別な楽しみ。浅瀬で見つけたきれいな貝殻を、大切に持ち帰っては眺めていたそうです。
「欠けていない状態の貝殻を見つけられたときのうれしさで、夢中になって探して集めていました」
OShiOさん
現在は、「アンバランスな要素を集めてバランスをとる」をテーマにアクセサリーを制作しいます。形も大きさも同じものがない貝殻のなかから、状態の良い一枚を見極めていた目は、今のものづくりの視点にもつながっているのかもしれません。
「子どもの頃夢中だった “小さくて可愛い” “少し歪な形” の貝殻探しは、アクセサリーという小さな物をデザインすることの楽しさにつながっているかもしれません。これからも唯一無二のアクセサリーを作っていきたいと思います」
OShiOさん
〈4人目〉描きたい気持ちから集めた紙と、お酒の王冠
▼ 教えてくれたクリエイター
Rattlu -ラトル-さん
バッグや革小物を制作しているRattlu -ラトル-さん。
子どもの頃に集めていたのは、チラシや包装紙、そして日本酒などのお酒の王冠(キャップ)です。
とにかく絵を描くのが好きで、毎日のように描いていたため、ノートや自由帳はすぐに使い切ってしまい、裏が白紙のチラシを探して集めるのが日課になったそう。その延長で、ラッピングやお菓子の包装紙にも興味が広がっていきました。
一方、王冠に惹かれるきっかけになったのは、実家の向かいにあった酒屋さん。店先に積まれた返却用の空き瓶を毎日のように目にするうちに、自然と集めるようになったそうです。王冠集めは、当時友だちにはあまり共感してもらえない渋い趣味だったそう。
「子どもの頃は "かわいいもの" より "渋くて格好良いもの" に惹かれていました。黒地に金や銀でマークや文字が描かれているキャップは、とても魅力的でした」
Rattlu -ラトル-さん
今でも革や布地を選ぶときには、ほかにはないユニークな柄や質感、おもしい加工が施されているものに目が行ってしまうそう。
「子どもの頃から、どこか “ひと癖あるもの” に惹かれていた感覚が、今の私の素材選びや作品づくりの原点になっている気がします」
Rattlu -ラトル-さん
〈5人目〉何度も読み返した、さくらももこさんの漫画やエッセイ
▼ 教えてくれたクリエイター
clasp.さん
ワイヤーオブジェを制作しているclasp.さん。
子どもの頃集めていたものは、さくらももこさんの漫画やエッセイです。なかでも『ちびまる子ちゃん』は何度も読み返すほど大好きで、キャラクターの表情や、何気ない日常をあたたかく描く世界観に惹かれていたそう。
「姉に連れて行ってもらった、さくらももこさんの展示がとても印象に残っています。『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』の世界を実際に見ることができて、とてもうれしかった記憶があります。家に帰ってからも漫画を何度も読み返し、作品の世界に浸っていました」
clasp.さん
町の中の人や植物など、作品のモチーフ選びにも、その記憶はにじんでいるようです。
「何気ない日常の中にある小さな発見やあたたかさを大切にしたいという気持ち。それは、子どもの頃にさくらももこさんの作品から感じていたことと、どこかつながっているように思います」
clasp.さん
懐かしさに、ふと立ち止まる作品たち
「これ、私も集めてた!」―― そんな記憶がふと蘇るような作品をあつめました。
懐かしい気持ちと一緒に、お楽しみください。
つるんとした丸い石や、不思議な模様の石を集めていた人へ
石のような表情を楽しむアクセサリー。色や形の異なるパーツを組み合わせた、リングとピアスのセットです。それぞれ異なる表情が、石ころを選ぶ楽しさを思い出させてくれます。
秋田県産・十和田石でつくられた天然石のコースター。やさしい薄緑色や自然が生み出した模様は、眺めるたびに新しい魅力を発見できます。
お気に入りのシールを集めていた人へ
ゆるくて愛らしい表情のあみぐるみのどうぶつたちが、ダイカットステッカーに。お気に入りを少しずつ集めたくなる、子どもの頃のわくわくを思い出させてくれます。
大切なシールやマスキングテープを、貼って・並べて・眺められるシールコーデ帳。お気に入りをコレクションする楽しさを、今の暮らしでも味わえます。
紙もの・包み紙が好きだった人へ
レトロなプリン柄のデザインペーパー。ラッピングやブックカバー、コラージュなど使い方はさまざま。お気に入りの包み紙を集めていたあの頃のように、包み紙そのものを楽しめます。
駄菓子屋さんで夢中になって選んでいた、あの頃のわくわくをぎゅっと詰め込んだミニポーチ。懐かしいパッケージを思わせるデザインは、バッグの中を見るたび思わず笑顔になりそうです。
大人になっても、ときめくものを集めて
あなたにも、あの頃夢中で集めていたものがあったかもしれません。
ポケットにしのばせた小さな石、引き出しの奥にしまっていたシール、何度もめくった本のページ。理由なんてなくても、ただ集めることがうれしかった日々。
形を変えても、"好きなものを集める"喜びは、きっと今も続いています。
作品とのふとした出会いのなかに、あの頃と同じときめきを見つけてみてください。
あなたにとって心ときめくものとの出会いがありますように。
<文=増山真帆>
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