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バッグ職人「RIA CREATION」相原さん -作りたいものしか作らない_作り手インタビューvol.20

こんにちは。クリーマの山口です。

年齢を重ねる毎に、さりげなく上品なアイテムを身につけたいという方も多いのではないでしょうか。

特に、毎日使う財布やバッグだからこそ、上質なものを長く大切に使いたいという方にぜひオススメしたい作り手のご紹介です。

 

今回ご紹介するのは、40年のキャリアで培った確かな技術で作品を生み出す「RIA CREATION」の相原さん。

数々のハイブランドでも使用されている最高級牛革のドイツシュリンクやノブレッサカーフ等こだわり抜いた素材を使い、カタチにしている職人さんです。

美しく上品な発色の革製品は、素材の特性を知り尽くした相原さんだからこそ出せる色味であり、その美しさは年月とともに深みを増していきます。

そんな素敵な作品を生み出す相原さんに、作品の背景や職人としてのこだわりを伺ってきました。

〔ドイツシュリンク カブセ型 長財布 マグネットボタン(釦) ジーンブルー〕

ドイツの最高級牛革“ドイツシュリンク(シュランケンカーフ)”を使用したかぶせタイプの長財布。
ふっくらとやわらかい弾力のある革でつくった財布は、軽くて丸みのある可愛い財布に仕上がっています。
RIA CREATIONの商品の中でも最も人気のあるお財布です。

自分なりのやり方でやってみよう

>>もの作りをはじめたきっかけを教えてください

亀戸の生まれで、両親や親戚がみんな職人という環境で育ったので、子供の頃からものを作ったり道具をいじったりするのが好きでした。

とりわけ絵を描くことが大好きでしたね。

 

高校卒業後はものを作ったりデザインをする仕事がしたいと考え、ハンドバッグの問屋で働くことにしました。

入社して1年位経って配属されたのが営業で、月の半分はハンドバッグを抱えてあちこちを回っていました。

デザイナーになろうと思って入ったものの、営業もやってみたら面白くてね。

 

人の真似をするのが嫌だったので、自分で訪問ルートを開拓したり売れ筋じゃない商品の売り込みに力を入れたり、とにかく自分なりのやり方でやってやろうという思いでした。

誰よりもたくさん働いた修行時代

22歳の時、高級バッグを作る新事業の話が社内で出て、すぐに手を挙げました。

職人さんたちの技を間近で見て吸収する傍ら、革や部品の発注に帳面付けなど制作以外のことも何でもやりました。

作る方は、ひたすらやって覚えていくしかなかったので、とにかく人よりも多く仕事をして技術を身につけていきました。

 

その後、イタリアの工場で日本とは異なるスムーズな生産ラインや革の特性を理解し尽くした型紙の取り方を目の当たりにして、自分が作りたいもの、進むべき道を強く意識しました。

帰国後も制作に励む毎日だったんですが、いつか自分でデザインしたものを世に出したいという思いは常にありました。

ある時、自分がデザインしたバッグを他の社員が海外に持って行ったら、向こうの品物だと勘違いされて税関に呼び止められたと言う話を聞いて・・・その時は嬉しかったですね。

自分が作りたいものを作る

>>バッグ作りのこだわりを教えてください

39歳の時に独立して、しばらくはメーカーの仕事を中心にやっていたんですが、やはり自分が作りたいものを作って並べたいと思い店を開きました。

 

初めて受けたオーダーの仕事は忘れられないですね。

それまでは、職人としてお客さんと直に接する機会は無かっただけに、『その人のために作る』ということにすごく神経を使いました。

お客さまと話しをしていると、新鮮な意見をいただくことが多いです。

例えば、RIA CREATIONのバッグには、カードが入るサイズのポケットが必ず付いているんですが、これは「駐車券やカードをさっと入れられるポケットがあったら便利」というお客さまの声から生まれたものです。

〔ブガッティバッグ 美しい曲線と拘りの構造 国産牛本革 クロコダイル型押し ハンドバッグ (ネイビー)〕

国産牛本革(クロコダイル型押し)を使用した人気のブガッティバッグです。
ブガッティバッグの魅力は、カジュアルにもフォーマルにも合う美しい曲線のデザインです。
型押しの素材により、高級感と洗練されたイメージに仕上がっています。

シンプルで長く使えるもの作りにこだわりたい

これからも、自分が作りたいものを作っていきたいです。

売ろうと思って作っても絶対に売れないですから。

流行に左右されないシンプルなつくりにこだわっているのですが、そんな「シンプルな作品が好きだ」と言ってくれるお客さまは対照的に、自分の世界観があって個性的な方が多いです。

ものを作る上で大切にしていることは、「丈夫で使いやすく美しいものしか作らない」ということです。

これまで約10万本のバッグを作ってきた経験を生かして、品質面でもデザイン面でもこだわり抜いたレザーアイテムを作っていきたいと思います。

〔保険証 お薬手帳 が入る バッグイン スリム マルチ カードケース 国産牛本革 (ライトグレー)〕

お薬手帳や保険証、診察券などが一まとめにできるマルチカードケース。
バッグインバッグならぬバッグインカードケースとしてご利用頂けます。
スリムなつくりでかさばらずバッグの中もきれいにまとまります。

取材を終えて

今回アトリエにお邪魔して印象に残ったのは、道具も素材もとてもきれいに整頓された仕事場だったことです。

「きれいな環境からでないと、良いものは生まれない」

ご自身が若い頃に教え込まれたことを、今も真面目に実践しているそうです。

 

「良いものを作っているところは儲からない」

昔から問屋で言われている言葉があるそうです。

 

質を落として数を増やせば儲かるとしても、職人として自分が納得できるものしか作らない。

「作りたいものしか作らない」という言葉に、どこまでも清々しい、職人としての生き様を見た思いがしました。

 

 

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