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LAMPLAMP サコウダイスケさん「 100年残るものづくり」_作り手インタビューvol.28
こんにちは。クリーマの緑川です。
皆さん、部屋の「照明」を気にされたことはありますか…?
部屋のインテリアを考える際、家具や内装を気にする方は多いですが、「照明」を意識する方が意外と少ないことに驚きます。
照明って難しそう…と感じる方もいると思いますが、ちょっとしたコツをおさえれば、誰でも簡単に部屋の雰囲気をぐっとステキにすることができます。
お気に入りの家具とおなじように、自分だけの「照明」を見つけてみませんか?
今回、ご紹介するのは『美しいもの、長く使えるもの』をコンセプトに照明をデザイン製作する「LAMPLAMP」サコウダイスケさんです。実際にサコウさんが営む、東京・八王子のショップ兼工房[La Trois]にお邪魔し、お話を伺ってきました。
ものづくりの原点は幼少期
―ものを作ることはずっと好きだったのですか?
もともと幼稚園のころにプラモデルを1日に2箱ぐらい作っていました…(笑)それで、組み立てられないことがあると、すごく悔しかった記憶があります。スポーツをして負けると悔しいって思うじゃないですか。それと似たような感じです。
作っていると色んなことを忘れて、それに没頭してしまうんです。とにかく夢中になって作っているその時間と、完成した時の達成感が好きでした。今も照明を作って夢中になっている時間が大好きなので、原点は幼少期のプラモデルな気がしています。
いいものは必ず残っていく
―照明のデザイン・製作を手がけるようになったのはどんな経緯でしょうか?
もともと古いものが好きなんです。最初はアンティークのランプシェードのみを売っていたのですが、全然売れませんでした。試行錯誤している中で、アンティークランプにしっかりとした照明器具を取り付けたり、アンティークシェードの替りにビーズのランプシェードを自分で作ってみたり…
色々とやっていくうちに、徐々に人気が出始めました。そんなことがきっかけで、自分でデザインして製作するようになりました。
デザインありきにならない
―サコウさんの作品はアンティークなデザインなのに、どんな部屋にも馴染みますよね
アンティークが好きなのでモダンなデザインの照明を目指しているわけではなく、コンセプトはあくまでクラシックスタイルのランプです。ベーシックなデザインだからこそ、飽きがこないですし毎日の生活にもしっくり馴染みます。
照明は、「どこに、どのように使うか」を理解して作らなければいけません。デザインが優先ではなく、機能とデザインの両方を同時に考えて作っています。
「長く使えるいいものを」
―作品作りにおけるこだわりを教えてください
機能性を大事にしたいので、余計な装飾はしないようにしています。
例えば、「チェーン」もあれは飾りではなく、吊らないと危ないから付けているだけです。でも、それが結果的にかわいく見える。機能もデザインも両方大切ですが、最初に考えているのはやはり「機能」です。
また、プラスチック類は使いません。価格は安くおさえられますが、早く壊れて捨てられてしまうので、もったいない気がします。高いけれど、できる限り良質な素材を使って、ずっと長く使えるものを作りたいなと思っています。
もっと新作をつくりたい
―今後作ってみたいものはありますか?
いっぱいあります!だから、全然追いつかないのです…(笑)
商品化するとなると、やることはたくさんあります。デザインを考えて、素材を探して、工程や価格も決めて、試験をして…それが終わると撮影などもあって、なかなか時間のかかることなんです。
今はおかげさまで注文も多くいただいているので、ご要望頂いた作品を作りながら合間に新作を考えています。今後は、一か月に一個くらい新作を作れるように時間を取っていきたいですね。
"100年後も残る"ものづくりを…
インタビュー中、サコウさんは「一般的にアンティークは100年もの。だから、僕も100年後も残るものを作っていきたい」と語っていらっしゃいました。
アンティークへのこだわりはもちろん。お客さまがずっと長く使い続けることのできる照明だけを作っていく。そんな決意が感じられる言葉でした。
皆さんも「ずっと大切に使いたい照明」を探してみませんか?きっと、お部屋で過ごす毎日が今よりも楽しく豊かになるはずです。