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作家さんのディスプレイ、見せてください!イベントでの見せ方、売り方~クリーマクラフトパーティ編~

こんにちは、クリーマ編集部の柏村です。

 

1月21日、22日に大阪で行われたクリーマクラフトパーティ。

アクセサリーから家具、鞄、洋服、食器まで、様々な作家さんが個性ある作品と一緒にご出展してくださり、会場を歩いていると、あちらこちらに目を奪われてしまう、笑顔あふれる楽しいイベントになりました。

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作品のすばらしさはもちろんですが、会場を歩いていて目につくのは、ブースの多種多様さ。

シンプルに作品を際立たせるもの、什器まで作品の世界観を表しているもの、実際に使用している雰囲気が想像しやすいものなど、作家さんそれぞれの工夫が現れた展示ブースは、見ているだけでも楽しくなってしまいます。

 

今回は6人の作家さんにご協力いただき、今回のイベントのディスプレイについてお話を伺いしました。これから対面でのイベントに出展される作家さんに参考になる内容はもちろん、こんなこだわりがあったんだ!と、作品や作家さんの魅力を感じられるインタビューになりました。

作品と統一感のある、あたたかな雰囲気

今回がイベント出展2回目とは思えない程、作品の雰囲気を活かしたディスプレイを完成させていた、Hanischさん(※出展名Florist HANISCH)。

プリザーブドフラワーからアーティフィシャルフラワーまで、日常に取り入れられる作品を制作されています。

(Hanischさん)
商品の素材や色に合わせて木で作られた温かみのある什器を選ぶようにしています。
今回のディスプレイ用に業者さんに頼んで作ってもらいました!

全体の色調、什器もディスプレイの一部と考え、色と素材の質感に は統一感がでるよう気を付けています。
お客様と会話ができる高さに。お客様の手の届く場所に商品を置くように心がけています。

愛らしいリースが並び、足元まで見どころたっぷり。手が届く範囲なので、「これください」や「このリース可愛いですね」の一言も話しやすそうです。

 

白や木の色を基調にした中で、目を引く黒い看板には、地元の方なら「そうなんだ!」と目を引くメッセージも。

(Hanischさん)
イベントではサイズが限られているのと、お隣がすぐ横に来るので、奥行をどのように有効活用するかが難しい点です。
同じ商品のみの販売でしたら高低差をつけるだけでも見栄えはしますが、多種多様な商品の場合、高低差だけでは無く、商品に合わせた空間づくりが必要となってくるので、小物など事前準備が必要です。

後ろ・横がどのような作家様の商品、什器がくるかわからないので、たくさんの布やラッピングペーパーを持って行くようにしています。
後ろにパテーションがきて裏側丸見えの場合や、什器が足りない時に商品を入れて来た段ボールなども布で隠してかわいくディスプレイできるよう準備しています。

個展やグループ展などと異なり、様々な方が参加されるイベントでは、後ろや横に配置された方のディスプレイによって、自身のブースの見え方が変わってしまうこともあります。臨機応変に対応できる準備も必要です。

シンプルに、作品のカラフルさとかわいらしさを引き立てる

続いては、メインの什器をひとつだけ使用したponiさん(※出展名PONI BAZAAR)のディスプレイ。明るい色合いの木の什器で、カラフルな作品たちがより引き立ちます。

 

刺繍を使った鮮やかな大振りアクセサリーは、見せ方によってはよりモードな雰囲気にも仕立て上げられるデザイン。ですが、ここであたたかみのある木の什器を使用することで、普段着にも取り入れやすい、手に取りやすい雰囲気に。作品だけでなく、ディスプレイの方法で作品のコンセプトが表現されているブースです。

(poniさん)
ディスプレイでは、高さを出すことに気を付けています。
真っ直ぐに整頓されて陳列するのもスッキリして綺麗ですが、高さを変えて置くだけで奥行きが出てワクワクするような見栄えになると思ってこのようにしています。

限られたスペースに出来るだけ多く陳列したいので、ごちゃごちゃバラバラに見えないようにする為に、左右対象になるようにキューブや皿台等の什器を置いて、商品を並べています。また、台紙を付けて並べる商品と、台紙から外して手に取りやすくする商品を分けています。

一見するとシンプルに見えますが、高低差を作って見やすく配置されていて、思わず「あれもこれも」と、手を伸ばしたくなります。この”手が届きやすさ”については、実際に手が届きやすいという肉体的な部分だけでなく、精神的な面も含めて気を付けているそうです。

(poniさん)
あまり綺麗に置きすぎても、‘作品'という感じがして、手に取り辛く崩してはいけないと思われてしまう、高額な物だと思われてしまい購入に繋がりません。
手が届きやすく見えるけれども、安っぽく見えない、お値打ちな物だと一目で感じてもらえるようなディスプレイにしないといけないところです。

ブランドによっては高級感を出す事も大切ですが、手に入れやすい価格設定の場合は、そうしたお客さんの気持ちにも寄り添ったディスプレイが大切なんですね。

思わず笑顔になるかわいらしさと、「使ってみたい!」を想像させる

近くを通り過ぎる方たちからも「かわいい!」の声が聞こえてきていたGOROGORO KOYONAKUさんの和紙猫のランプ。

 

インテリアのような部屋に飾る作品は、実際に使った雰囲気が想像させることが魅力を伝える第一歩。ソファや戸棚、キャットウォークなど、まさにお部屋を切り取ったようなディスプレイは「こんな部屋だったら素敵だなあ」と、思わず考えてしまいます。

(GOROGORO KOYONAKUさん)
今回のイベント出展にあたり、土佐和紙で出来た猫のランプを出展しました。身近に居て、触りたくなるような、そんな『ランプが居る』温かい空間を感じてもらいたいと思いました。なので、いつもの生活にランプが加わった場合をイメージしてもらいやすいよう、『部屋』を意識したディスプレイを考え、製作しました。

また、かわいらしい猫をモチーフにした作品ならではの悩みも。

(GOROGORO KOYONAKUさん)
展示位置が低かったりするので子供が触ったり上がっても大丈夫なよう安全に頑丈に作ることを意識してます。

安全面にも考慮し、そういった状況でも安心して見てもらえるようなディスプレイのつくりは、幼いお子さまが興味を引きやすい造形の作品では、特に大切だそうです。

作品がぎゅっと詰まった、盛りだくさんのアートスペース

リアルとファンタジーをどちらも反映したような、独特の雰囲気が特徴的なpippiさん。A4サイズの複製画からポストカード、ブローチに立体まで、ご自身の絵を様々な形で展開されています。

スペースにぎっしりと広げられた作品たちは、作品の雰囲気や題材が統一されているので隣に並んだ絵同士がつながっているように見えることも。この2つの作品ならセットで飾りたいな、など想像が膨らみます。

 

そして月に2~3回はイベントに出展されるというpippiさんの什器は、理想のディスプレイを追い求めた、お手製のものなのだとか。

(pippiさん)
什器は、自分たちで製作したものです。鉄パイプを組み立てています。
見せたい作品を壁の中心に配置したり、多少ですが段差をつけてメリハリをつけていますが、出展するイベントによってサイズが違うので、毎回パイプの組み立てに手こずっています。

ディスプレイはまだまだ改良の余地があるので、これからも試行錯誤していきたいと思っています。

お店のような雰囲気で、触って試せる手に取りやすさ

カラフルな帆布の鞄を作成している、63CANVASさんのブースは、奥行きを接客スペースとして配置した、小さなお店のような雰囲気です。

(63CANVASさん)
一目で何のお店が分かるような、ディスプレイになるように心がけています。特にイベントでは、「見せる陳列」より「手に取ってもらえる陳列」に重点を置いています。

通路に沿うようにディスプレイをされる方が多い中で、ブースに1歩入ることが出来るこちらの配置は、お客さんが多くても作品が見やすそうです。そしてここでもやはり、「手に取りやすさ」に気を付けているとのコメントが。

(63CANVASさん)
自分の作品の大きさに合わせたものをオーダーし作製してもらった什器をメインで使用しています。この什器は、配送できるように組み立て式にしてあり、更に車に乗るサイズの優れものです。

その他は、趣味のキャンプで使っている椅子やテーブル、道具入れを使っています。
コンパクトになりますし、屋外のイベントでは雰囲気も合うので重宝します。

ご自身の趣味を生かしたディスプレイは、作品の雰囲気ともあっており、作家さん自身が販売されているイベントならでは。個人で準備が必要なイベントでは、配送のしやすさも大切なポイントですね。

自分が心地よい空間を作るこだわりと、作品の多さを活かして

最後にご紹介するのは、実際のお花を使用したアクセサリーが繊細で美しい、FLOWER MARKETさんのブースです。こちらも、奥行きを活かしたディスプレイ。

ナチュラルな木の什器やところどころに置かれたグリーンが、作品の雰囲気とマッチしています。

(FLOWER MARKETさん)
FLOWER MARKETのアクセサリーは自然のお花を使っていまして、組み立て式の什器にはナチュラルな質感の木材使っています。

ディスプレイも大事な表現の一つと考えていまして、自分が心地よいと感じる空間づくりをしています。作品の雰囲気に合わせて、什器・小物を可能な限り自作しています。

FLOWER MARKETさんの作品は小さなアクセサリーがほとんどですが、3つの什器にずらっと並んだその姿はまさに圧巻。これだけの作品が揃えられていれば、雰囲気に惹かれて手に取ったお客さんが、自分好みの作品を見つけることが出来そうです。

とは言え、これだけの作品を並べるのには、難しい点も。

(FLOWER MARKETさん)
難しい点としては、什器の数を増やしてしまったので、ブース内の導線確保が難しいです。
ですが、イベントは、来場者さまに直に作品、雰囲気をお伝えできる機会なので、お立ち寄り頂いたみなさんに楽しんで頂けるよう、ディスプレイにも毎回少しずつ修正を加えています。

規模の大きなハンドメイドイベントにはよく出展されるというFLOWER MARKETさん。イベントの度に、少しずつ変わっていくディスプレイも、来場の楽しみのひとつになるかもしれません。

作品の雰囲気を活かして「VMD」を踏まえたディスプレイを

ジャンルも雰囲気も異なる作家さんのディスプレイを見ていただきましたが、いかがでしたでしょうか。一見すると全く異なるブースですが、お話を伺ってみると、実はこだわっていることには共通の内容がたくさん。

 

それは、実店舗での販売が多いアパレル業界などでよく耳にする「VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)」という考え方そのもの。

※VMD=簡単に言えば「商品をお客さんに買ってもらうために、コンセプトの表現から買い物の導線に至るまでを考え、売り場で視覚的に訴求する」というマーケティングの考え方

 

今回、実際にブースを拝見して、また作家さんからお話を伺ってみた中では、こちらの3つの注目ポイントが浮かび上がってきました。

 

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・作品の雰囲気や、コンセプトを活かした什器や小物選び

・平面だけでなく、高さを活かした配置

・「手に取りやすさ」と「手に取ってもらった時」を考える

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これからイベントや展示会に出展される方は、この3つをメインとして、ディスプレイを考えてみてはいかがでしょうか。

 

これまでイベントに出展されてきた方も、他の作家さんのブースを改めて見てみて、自分のディスプレイはどうかなあ、と改めて振り返るきっかけになり、作品の魅力がより伝わる、販売につながりやすいブースづくりに役立てていただければと思います。

 

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