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「今、私が会いたい人」好きを超えて敬愛を。動物の魅力を引き出す｜羊毛フェルト作家・higumaさん
こんにちは。クリーマの松坂です。
動物それぞれがもつ魅力を羊毛フェルトで表現するhigumaさん。彼女の作品はどれも、一瞬一瞬の表情やしぐさを捉え、愛くるしい魅力がたくさんあります。
私自身、以前からhigumaさんの作品を愛用しており、実際お会いして作品づくりへの想いや、エピソードをお聞きする機会をいただきました。
今回higumaさんに選んでいただいたインタビュー場所は自然豊かな井の頭自然文化園。ここには可愛らしいニホンリスなどが飼育され、higumaさんにとって馴染みのある場所です。
動物が持っている魅力をありのままに
— もともと動物がお好きだったのですか
はい、動物が大好きなんです。いつもテレビも動物の番組ばかり観ています。実際に動物園に行くのも大好きで、以前は京王線沿いに住んでいたので、多摩動物園によく行っていましたね。
動物それぞれがもっている習性や仕草から魅力を発見することがたくさんあります。
例えば、狩りをしているところや、繁殖の様子など、みんな違いますよね。そういう生き様を知るのが面白く、ずっと見ていられます。
— higumaさんの動物への思いは、"好き"を超えて"敬愛"のように思います
動物たちと同じ目線でいると言いますか、生き物として向き合う、という感覚がありますね。個々の魅力を表現したいという思いが強いです。
— この動物がつくりたいと思うときはどんなときですか
ポーズや習性を見て、面白いな、かわいいなと思う気持ちが制作したい思いへ繋がっています。
たとえば、この流氷とホッキョクグマのブローチは、テレビ番組をみていたら、本当に腕だけで流氷に掴まっているホッキョクグマが居たんです！それが印象に強く残っていて。人間みたいで面白いですよね。何気ない自然体な動物の仕草を切り取るように意識しています。
家に動物の図鑑があるのでよく見ています。メジャーで人気のある動物だけではなく、ニッチな動物も作っていきたいですね。
こだわりが詰まったブローチを
— 作品へのこだわりをお聞かせください
一番は羊毛の色味です。羊毛はすべて混ぜたものを使っていて、一色の部分はほぼありません。特にベージュ系は、1色では色が出ないので、4色くらい混ぜています。動物のリアルな毛を表現できたらと思っています。
— higumaさんの作品はブローチなのに自立する作品が多いですね
自立した方がより動物が生き生きするかなと。置物よりブローチのほうが身につけられるから良いなと思って全身を小さいサイズでつくっています。
つけたときの見た目が真っ正面なのか、横顔をもってくるのか、斜めなのか、動物によってそれぞれでベストな角度があるので慎重に決めていますね。
まるで本物のような絶妙な色合いが素敵です。
— 今日はhigumaさんのしろくまブローチを持ってきました！
結構使い込んでくれてますね、ボサボサしている部分もありますし、今直しましょうか。
パーツが取れてしまったり、メンテナンスの要望をお客様からいただくことがあるのですが、かなり使い込んで擦れていたり形が変わっていると嬉しくなりますね。いろんなところに連れてってくれてるのかな、なんて。この子はどんな所で過ごしてきたのかな、と想像しています。同じ動物なのに、手に取る人によって状態が変わっていくのも面白いですね。
お話をしながらhigumaさんの優しく素早い手元を見つめていたらあっという間にしろくまさんのメンテナンスが終わりました。メンテナンス後のしろくまさんは、毛並みが整っていて、本当に気持ちよさそうに見えました。
随時メンテナンスを承っているそうなので、クリーマのプロフィールページより詳細をご覧ください。
私もまた色々な所へ連れていきたいと思います！
インタビューを終えて
動物たちと同じ目線で見つめ合い、動物のありのままの可愛らしさを引き出すhigumaさん。どこか職人気質でもあり、動物への深い愛情を感じます。
higumaさんのギャラリーを見てみると今まで知らなかった動物との新たな出会いがあるかもしれません。彼女の手から生まれた動物たちはなんだかいつも楽しそうです。カバンや帽子、洋服につけても可愛いhigumaさんの動物ブローチ。あなたもお出かけできる相棒を、選んでみてはいかがでしょうか。
