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「今、私が会いたい人」オーダーメイドで特別感を届けたい|かばん作家・THREE PACKSさん

「今、私が会いたい人」オーダーメイドで特別感を届けたい|かばん作家・THREE PACKSさん

こんにちは。クリーマ 海外事業担当の唐培蓉(ヨウ)です。

私が担当している中国語版Creemaでは、台湾や香港で活動する作り手の皆さんはもちろん、日本で活動する方々にもご出品いただいています。

 

私が今回お会いしたのは、その中国語版Creemaでも大人気のかばん作家:THREE PACKSさん。2016年に開催した「ハンドメイドインジャパンフェス」で初めてお見かけし、上品でシンプルなデザインと美しいカラーバリエーションに一目惚れしました。

 

THREE PACKSさんの作品と出会ってから一年。昨年、ようやく自分の誕生日プレゼントとして、カバンをオーダーメイドすることにしました。念願のカバンが届き、今も愛用させていただいています。

 

この機会に、ぜひTHREE PACKSさんの作品の魅力やその背景を知りたいと思い、工房へおじゃまさせていただきました。出迎えてくださったのは、作品の雰囲気そのままの素敵なご夫婦でした。

ご夫婦(左:秀幸さん、右:亜矢子さん)
制作工房

ーカバンづくりを始めたきっかけや経緯を教えてください

私たちは仕事で工業デザインをやっていて、そこで出会ったんです。二人共、ものづくりが好きで携わっていたのですが、「もっと機能的なものづくりしたい」と思って、カバンを作り始めました。

 

5年ぐらい前にクラフトイベントに出展したとき、お客さまと直接話して、買っていただける楽しさを覚えてしまって。その頃から少しずつ本格的に活動し始めました。

ーカバン作りの「こだわり」について詳しく教えてください

機能性(Function)、 美しさ(Art)、 特別感(Exclusive)の3つをコンセプトにしていることから、「THREE PACKS」と名付けました。この3つが、全てのカバン作りにおいて大切にしていることであり、「こだわり」だと思います。

 

トートバッグをメインに制作しているのですが、まず、「機能性」として大切にしているのは、軽さと自立性(しっかり立つこと)です。工業デザインの観点を重視しつつ、お客さまの声も参考にしながら作っています。

帆布のミニトート【生成り】

帆布のミニトート【ターコイズ】

次に、「美しさ」を際立たせるために他の帆布トートバッグと大きく違う部分があります。それは、革のカバンと同じ作り方で作っていることです。例えば、バッグの角が美しく仕上がるよう、切り込みを入れたり、布を折り込んだり。一般的な帆布トートバッグ作りではしないような、細かいひと手間の工程をあえて取り入れています。

 

このひと手間をかけることで、仕上がりの「美しさ」が格段に変わるからです。

Creemaで見かけて「最初は革のカバンだと思った」という方や、イベントでも「革のカバンに見える」というお声をいただいたりすることがあります。それだけ美しく見えていると思うと、嬉しくもあります。

最後は「特別感」。私たちの考える「特別感」は、オーダーメイドにしっかり対応することです。同じデザインのカバンだけを作るのではなく、お客様のオーダーに対して期待以上に、そしてスピーディーに対応できるよう心がけています。もっともっと技術を磨いて、お客様一人一人に合ったものを作っていきたいと思っています。

オーダーメイドの素材見本とリーフレット

ー心に残ったオーダーメイドのエピソードはありますか?

オーダーをいただくお客さまの多くは、カバンへの思い入れが強く、今使ってるカバンの写真を送ってくださったり、カバンの中身を教えてくださったりします。オーダーメイドで作ったカバンをイベントに持ってきてくださったり、何度も何度もリピートしてくださる方も多く、どのオーダーも毎回心に残ってます。

そんな中でも、カバンではない、これまで制作したことのないものを依頼されたことがありました。

 

それは、美容師の方が使うシザーケース。美容師さんが腰につけている、あれです。名刺入れをご購入くださった方が、質感や仕上がりを気に入ってくださり、美容師として活躍する弟にプレゼントしたい、という依頼でした。

 

初めてのことだったので、デッサンを描くところから始まり、試行錯誤を繰り返してようやく完成しました。これは、本当に勉強になりました。

(実際のシザーケースのイメージ)

ー海外からのオーダーで注意している点があれば教えてください

外国のお客さまとのやり取りには言葉の壁があるので、コミュニケーションミスがないよう気をつけています。イメージを確認するため、必ず行っているのは、写真やイラストをお送りすることです。例えば、「開口部をファスナーにしたい」という要望には、ファスナーが開いたところと閉じたところ、両方の写真をお送りします。

 

トラブルになりやすい料金と納期もできるだけ明確に伝えるよう意識しています。それでも困った時には、クリーマのスタッフさんにもフォローしてもらい、とても助かっています。

 

先日も台湾のお客さまからご注文いただき、完成したカバンをお送りしました。イメージ通りのカバンが届いた、とお喜びのご連絡をいただき本当に嬉しかったです。自分たちの作ったカバンが、海を渡って外国の方の手元に届くなんて、すごいことですよね。

 

もっともっと多くの方々にお届けできたらいいな、と思っています。

ー最後に

実際にトートバッグを作っているところを見学させていただいたのですが、全ての工程にこだわり、手間を惜しまず作っていらっしゃって驚きました。 生地を裁断するところから始まり、ミネルバボックスというイタリアの伝統的な製法で鞣された革で持ち手を作成し、内装と外装を縫い合わせるところまで。一つひとつの作業を丁寧に行って、やっと一つのカバンが生み出されていました。

直接お話を伺い、制作風景を見て、カバン作りの難しさとTHREE PACKSさんのカバン作りに対するこだわりを肌で感じました。完成したトートバッグはどれもTHREE PACKSさんご夫婦のようにあたたかく、ますますファンになってしまいました!

 

仕事でもプライベートでも、お出かけには必要不可欠なカバン。機能性と美しさを併せ持ち、どんなファッションスタイルにも合わせやすいTHREE PACKSさんのカバンを、ぜひ皆さんにもおすすめしたいです。

 

そして、もし興味を持たれた方がいらっしゃったら、ぜひオーダーメイドをしてみてください。心がこもった手作りのものを持つことが、こんなにも幸せな気持ちにしてくれるんだ、と実感するはずです。

(左からTHREE PACKS:秀幸さん、亜矢子さん、クリーマ:ヨウ)

THREE PACKSさんの作品一覧はこちら

《お知らせ》

THREE PACKSさんは7/7(土)・8(日)開催「ハンドメイドインジャパンフェス2018 in 東京ビッグサイト」に出展予定です!

ブース番号は、E-89。ぜひ直接会いに行ってみてください。

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