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「ぐいっと」派?「まったり」派?ビールの味わい方から選ぶ、ビールグラス13選
こんにちは。クリーマ編集部の庄司です。
帰宅したあとにお家で飲むビール。毎晩、楽しみな方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのビール、缶のままよりも、ビールグラスに注ぐだけで、いつもと違ったおいしさを楽しめるんです。
泡が好き、喉越しが好き、とにかく冷たくしたい…好みに合わせたビールグラスの選び方と、おすすめのビールグラスをご紹介。毎晩のビールがもっと楽しみになるはずです。
ビールグラスの種類・選び方のコツ
形で選ぶ
ビールグラスには様々な形がありますが、大きく分けて「ビールの香りを引き立たせてゆっくり楽しむタイプ」と「ビールをごくごく飲み干すタイプ」の2つのタイプがあります。
ビールの香りを楽しみたいなら、泡がよく立つくびれがある形がおすすめ
「ビールの香りを引き立たせてゆっくり楽しむタイプ」では、ビールの泡立ち、泡持ちをよくするため、グラスにくびれがある、口がすぼまっているなどの特徴があります。ビールの泡は、グラスに香りを閉じ込め、引き立たせる役割があります。このタイプのビールグラスに、ピルスナーグラスやヴァイツェングラスなどがあります。
ごくごくと喉越しを楽しみたいなら、喉に流れるまっすぐな形がおすすめ
「ビールをごくごく飲み干すタイプ」は、喉へビールが流れやすい真っ直ぐな形で、一度にたくさん飲めるよう大きなサイズのものが多く、タンブラーやジョッキがこのタイプに当てはまります。
素材で選ぶ
ビールの色を楽しむ「ガラス」
ビールグラスといえば、透明なガラス製を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ビールの黄金色を楽しめて、冷たさを目でも感じられます。
泡立ち豊か&冷えた状態が長持ちする「陶器」
陶器のビールグラスやタンブラーも人気です。陶器は熱伝導率が低く、冷たいものを入れた時には冷えた状態を長くキープすることができます。また、細かい凹凸のある表面がビールの泡立ちをよくし、クリーミーな泡を楽しめます。
冷たさがダイレクトに伝わる「金属」
金属製のビールグラスは熱伝導がよく、グラスを持つ手や飲む時の口元からも冷たさが楽しめるのが特徴です。
クリーミーな泡で、ビールの香りを閉じ込めて。ゆっくり味わいたい時のビールグラス
ビールと言えば、ふわっふわの泡と、モルトの香り…味わいながらのんびりくつろぎたい。そんな方は、泡立ち、泡持ちがよいビールグラスがおすすめ。クリーミーに立てられた泡がビールの香りを閉じ込め、グラスに口をつけるたびにふわっと香ります。
江戸切子工場で修行を重ねた後、切子に光学の技術を取り入れて「東京切子」という新しい切子を生み出したKILIKOさん。桜の切子が施されたグラスは、日本らしさもありプレゼントにも人気です。胴が膨らみ口がすぼまった丸みを帯びた形は、ホップの香りを逃さないため。細長いグラスは、泡をしっかり立てて長持ちさせるため、ビールの香りがしっかり泡に閉じこめられ、長く香りを楽しめます。
ビールを注ぐと山の周りに茜空が広がり、美しい夕焼けの山が浮かび上がる、月夜野工房さんのビールグラス。真ん中に山があるビールグラスは、その山にビールを当てながら注ぐことで、より泡立ち豊かになり、ビールの旨味や香りを閉じ込めるんです。見た目の美しさはもちろん、その味も楽しんで欲しいビールグラスです。
モールドガラスの柔らかい雰囲気が魅力の、SAKIKO GLASS DESIGNさんのビールグラス。胴がくびれ、飲み口が丸みを帯びたこの形は、小麦や酵母の芳醇な香りを楽しむヴァイツェン用のグラスの形に似ています。まったりと香りを楽しみたい方は、こちらのグラスを試してみてはいかがでしょうか。
グラスの下部が膨らんだユニークな形が目を引く、YUGEN GLASSさんのビールグラス。外広がりのグラスの形は、ビールが下先から入り口全体に広がり、芳醇系ビールを味わうのにピッタリ。下部の膨らみにも理由があって、グラスを傾けるたびにビールが対流し、さらに香りが楽しめる構造なんだそう。
ガラスのボディに、雑味を分解し味をまろやかにすると言われる「チタン」を飲み口に使った、PROGRESSさんのビールグラス。グラス内側のチタンミラーは飲み物の色を映し出し、独得の雰囲気を醸し出します。185mlと小さめのサイズは、泡が消える前においしく飲み切るため。飲むペースがゆっくりの方にもおすすめです。
料理を美味しくみせる器 天城宏山窯さんのビールグラス。ビールを普通に注ぐだけなのに、きめ細かでクリーミーな泡ができるのは、焼締めの器の特徴です。しっとりと黒い土のつやや、天然釉が生み出す景色も楽しめます。陶器は冷えた状態を長く保てるのも特徴です。食事と一緒にゆっくり味わいたい時に。
ひんやり涼しげな見た目の、Hironori Kajiharaさんの青磁のビールグラス。内側の表面にサンドブラスト加工が施されており、きめ細かでクリーミーなビールの泡が楽しめます。広く反った飲み口は、ビールのアロマを引き立ててくれそうです。
先にご紹介したピルスナー用グラスに似た形の、あいわしぼりさんのステンレス製ビールグラス。薄さ1mmの飲み口は、繊細な口当たりを楽しめます。350ml缶から2回注げるちょうどいい大きさです。
豪快に飲み干したい!喉越しを楽しみたい時のビールグラス
仕事帰りやお風呂上がりにごくごくとあおった時の、体に染み渡る冷えたビールがたまらない!そんな飲み方が好きな方は、ビールが喉にするする流れる、形が真っ直ぐなビールグラスがおすすめ。大きめサイズを選ぶと、より豪快に楽しめます。
ガラス作家nanahoshiさんのビールグラスは、口元に施された金箔がちょっと贅沢な気持ちにさせてくれます。また透明なグラスはビールそのものの色を美しく見せてくれるのでおすすめです。グラスを傾けると広い飲み口からするりと喉に流れ、ついついおかわりしたくなりそう。
容量約350cc、一本まるまる注げるもりたうつわ製作所さんのビアジョッキ。ジョッキそのものを冷蔵庫で冷やしてからビールを注げば、冷たい状態が長持ちします。キレのあるビールを豪快に飲みたい時にピッタリです。大きいマグカップのような見た目は、女性が使っても可愛らしいですね。
ブリキや彰三さんのビールグラスは、熱伝導に優れた銅製。口に触れた瞬間から冷たさを味わう事ができます。槌目の模様はカップの内側にも凹凸を作り、注ぐだけでクリーミーな泡立ちに。容量380ccで、350缶一本をおいしく飲めるサイズです。
プレゼントにもぴったりな、ペアや名入れができるビールグラス
逆さに伏せると富士山になる見た目も人気の、m.m.d.さんの陶器のペアグラス。色は6色から選べます。使う際は汚れが陶器に染みるのを防ぐため、10分ほど水に浸してから使うと良いです。浸水したカップを冷凍庫で凍らせてから使うと、キンキンに冷えた状態が楽しめるそうですよ。
イラストや名前をサンドブラストでグラスに入れられる、kinariさんのビールジョッキ。イラスト、フォントを組み合わせて、世界でひとつのビールジョッキを作ることができます。名前の代わりにメッセージもOK。
(番外編)クリーマスタッフ愛用のビールグラス
スタッフの知見は、マイクロブルワリーを巡るためにアメリカに行ってしまうほど、大のビール好きなんです。そんな彼女が誕生日にチームメンバーからプレゼントされたのが、名前が刻印されたNameShop LONGISLANDさんのステンレスタンブラー。冷たいまま飲めるので、キンキンに冷やしたいラガー系のビールを飲むのに使うそうです。軽くて割れないので持ち運びも安心。キャンプや外でのバーベキューなどにも、マイビールグラスとして持っていくんだとか。
私、庄司の愛用グラスは、小林亮二さんの雫のグラス。今回ビールのことを調べていて、香りをより強く感じられる「チューリップ型」というグラスに似ていることに気づき、このグラスでビールを飲んでみることにしました。最近は白ビールをよく飲むのですが、このグラスで飲むと華やかな香り広がって、缶から飲むときとの違いに本当に驚きました。泡はあまりもたないのですが、私は泡好きではないのでその点もちょうどよく、新たな発見でした。
お気に入りのビールグラスで、「お疲れ様」の一杯をもっと美味しく。
缶ビールを開ける小気味いい音を聞くと、すぐにでも口をつけたくなってしまいますよね。でも、そこをぐっと我慢してビールグラスに注げば、もっとおいしくビールを味わえるはず。いつもの一杯を引き立てる、ビールグラスを探してみませんか?
(参考文献)
「ビールの図鑑」 一般社団法人 日本ビール文化研究会、日本ビアジャーナリスト協会監修、マイナビ、2013年
「ビール事典 」 野村浩二、菅原亮平、三輪一記、小林努監修、学研パブリッシング、2014年