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大切に使う人の、リネンの正しい洗い方。"10年後も美しい"リネンを保つには?
日々の暮らしをより快適にしてくれる、リネンのキッチンクロスや、リネンのお洋服。今回は「リネンの洗い方」についてご紹介します。
きちんとお手入れすれば、"10年後も美しい" といわれるリネン素材は、比較的丈夫なので気軽に洗濯できる生地ですが、シワになりやすかったり、縮みやすかったりと、注意したい点も。
正しい基本の洗い方から、使うべき洗剤の種類、シワにならない方法、黄ばみをなくすには? 縮まない洗濯方法は? などリネン特有の注意点まで、正しいリネンの洗い方について知っておきたいことをまとめました。
目次
● 洗濯機で洗う? それとも手洗い? 基本のリネンの洗い方と、使いたい洗剤の種類
○ 洗剤は中性洗剤を
○ 水の温度はぬるま湯以下で
● シワを防ぐリネン生地の脱水と干し方。リネンは脱水しない選択もあり。
○ リネン素材の脱水のしすぎに注意
○ 日陰干し&濡れ干しで色落ちとシワを回避
● リネンのシワを伸ばす、アイロンのかけ方
● リネンを洗濯するときに気をつけたい注意点は? シワや黄ばみを防ぐ方法
○ シワになりやすい
○ 洗濯で縮みやすい
○ 黄ばむことがある
○ 色移りしやすい
● Creemaでみつけた、季節を超えてずっと使い続けたいリネンの洋服
● 正しい洗い方で、10年後も美しいリネンを。
洗濯機で洗う? それとも手洗い? 基本のリネンの洗い方と、使いたい洗剤の種類
○ リネンの洗い方、洗濯方法
ほとんどのリネンは洗濯機で洗っても大丈夫。丈夫なリネンは、水に濡れるとさらに強度が約60%ほど高くなるため、洗濯機で洗ってもOKです。洗濯機で洗う場合は畳んでネットに入れておくことで、縮みを防ぐことができます。
※ リネン生地のアイテムでも、繊細な縫製のものや装飾つきのもの、リネン以外の素材を一緒に使ったものだと洗濯機で洗えない場合もあります。心配な場合は手洗いにしましょう。
○ 洗剤は中性洗剤を
リネンを洗う際は、「中性洗剤」を使います。中性洗剤は、アルカリ性洗剤に比べて洗うときに素材にダメージが少なく、色落ちや風合いを保ってくれるので、リネンの特徴に適した洗剤です。
○ 水の温度はぬるま湯以下で
洗濯で縮みやすいリネン。温度が高いと縮みやすいため、洗うときとすすぐときは水またはぬるま湯で洗うのがおすすめです。
シワを防ぐリネン生地の脱水と干し方。リネンは脱水しない選択もあり。
○ リネン素材の脱水のしすぎに注意
リネンにシワがつくいちばんの原因が「脱水」。脱水しすぎるとシワの原因につながるため、脱水しないか短時間の脱水に留めます。リネンはもともと速乾性に優れている素材。風通しの良い日陰で干しておくだけでもすぐに乾きますよ。
脱水しない場合はバスタオルなどに挟んで、軽く両手で押さえながら水気を取るのがおすすめです。
○ 日陰干し&濡れ干しで色落ちとシワを回避
可能なら、水がポタポタ滴るくらいで濡れたまま干すことで水分の重みでシワが伸びてくれます。また、リネンは太陽の光に弱く、直射日光に当てたまま干してしまうと色褪せや日に焼けて色が変化してしまうことがあるので注意が必要です。
干すときは太めのハンガーを使い、細いハンガーや洗濯バサミを使わないことで跡が残りづらくなります。
リネンのシワを伸ばす、アイロンのかけ方
リネンは完全に乾いてしまうとシワが定着してしまい、シワが取れにくくなります。アイロンをかけたい場合は乾ききる前にアイロンがけをするのがコツ。シワが強い場合はさらに上から霧吹きで水分を与えて湿らせながら高めの温度設定でアイロンをすることで、アイロンがけが楽になります。
とはいっても、特有のナチュラルな質感やシャリ感もリネンの良さのひとつ。あえてアイロンがけをしない方がリネンそのままを楽しめるものもありますので、リネンアイテムの用途に合わせて使い心地が良い方を選びたいものです。
リネンを洗濯するときに気をつけたい注意点は? シワや黄ばみを防ぐ方法
○ シワになりやすい
リネンはそのまま置いておくと、形状が変化してシワがついてしまいます。特に洗濯して濡れたあとが要注意。置きっぱなしにしてしまうとすぐにシワシワになってしまうのはもちろん、脱水のしすぎもシワの原因に。
リネンをお洗濯したらすぐにハンガーに干すことで、濡れている重みで程よくシワが伸び、リネンならではの風合いをずっと楽しむことができます。
○ 洗濯で縮みやすい
繊維の目が粗いため、洗うとその分縮むのがリネンの特徴。一般のリネンの場合、5%〜10%ほど縮むことがあるといわれています。洗うときは熱いお湯で洗わないようにし、水やぬるま湯を使うことで比較的縮みを防ぐことができます。
ただし、洗濯を繰り返すことで目がつまっていき、より丈夫でしっかりとした生地になるというメリットもあるので、長く使うものは購入時点であらかじめ少し大きめのサイズを選んでおくのがおすすめです。
○ 黄ばむことがある
リネンの繊維は目が粗いので、その間に洗剤の残りかすが入り込んだり汗がしみたりすることで、酸化して黄ばんだり色移りすることがあります。汗をかいたらすぐに洗うことはもちろん、特に洗剤のすすぎ残しが黄ばみの原因になるので、よくすすぎましょう。
○ 色移りしやすい
濃い色で染められたリネン生地は、始めのうちは色落ちを繰り返す可能性があるため、落ち着くまでは単独で洗うのがおすすめです。
Creemaでみつけた、ずっと使い続けたいリネンの洋服
肌触り良く、厚めの生地なのでシワになりにくいのが嬉しい、ALCEDOさんのリネン100%のワンピース。サイドリボンがアクセントになってくれます。中に着るものによって、秋冬も活躍してくれるデザインです。
爽やかな空色が印象的なリネン100%のパンツ。綺麗な形のストレートシルエットで、普段着やお仕事など、さまざまなシーンで楽しめます。
ウエストはゴムなので、きれいめな見た目ながら履き心地も快適なのもポイント。
UZUiROさんのリネンタックシャツは、リネン100%の遠州織物を使っています。薄手の生地感は、リネンらしいシャリ感とサラっとした触り心地が特徴。
ふわっとしたボリュームのあるバルーンスリーブが女性らしいデザインに仕上がっています。
60番手の柔らかな先染めストライプリネン100%を使用したkobe-fuwariさんのワンピースは、時を重ねるごとに増す風合いを楽しめます。
S〜LLサイズ、袖丈を選べるので、どんな背丈の人も理想のサイズ感で着こなせます。
inagoさん制作のリトアニアリネンのギャザー袖ブラウスは、約40色のリネンから好きなカラーでオーダーすることができます。着やすいダークカラーのレパートリーが豊富なのが嬉しい作品。
お尻が半分くらい隠れるくらいの長さに仕立てられており、袖口はゴム仕様なので、袖をまくれば七部袖くらいになります。
オールシーズン活躍してくれそうなリネンガーゼの大判ストールはMauve pinkさんの作品。ちょっとお出かけするときや、冷房が効いたお部屋にいるときなどにもってこいのストールです。クシュっと手に持ったり、カバンに入れて持ち歩いたりできるというリネンガーゼならではのメリットも。
寒いとはぐるっと首元に巻いたり、日差しよけにはさらっと羽織ったり、一年中使えます。
身体のラインを拾わないゆったりボックスタイプのフレンチスリーブTブラウス。カジュアルになりすぎず、通勤にも使える優れアイテムです。
リネン100%で、暑い季節もさらっと軽い着心地と通気性の良さは春夏のデイリーアイテムとして活躍してくれます。
リネン100%クルーギャザービショップスリーブ長袖 or7分袖プルオーバー_Grayish light pink[06]
国産メーカーによる高級糸使用の薄手のリネンにこだわった、n i c oさんのブラウス。エアータンブラー加工が施されていて、しなやかでふんわりとした手触りです。
7分袖丈と長袖をオプションから選ぶことができます。
薄地の遠州リネン生地でつくられたカーディガン。遠州リネンは、着心地の良い滑らかな肌触りと程よいシャリ感のある生地感が特徴。シャツを羽織るようにさらっと着られる形に仕立てられています。
正しい洗い方で、10年後も美しいリネンを。
洋服として、調理道具として、寝具として。私たちの暮らしを豊かにしてくれるリネン素材。ずっと何年も使えるシンプルなリネンのアイテムならなおさら、丁寧にお洗濯やお手入れをして大切に使い続けていきたいもの。
特別なことはせずとも、必要なこと・避けることをきちんと知って正しいお洗濯をすることで、10年後も美しいリネンに育ってくれるはずです。ぜひご家庭で、リネンアイテムの正しいお洗濯を試してみてください。