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「今、私が会いたい人」異国風な雰囲気で、自由に作風を進化させながら。 - 陶芸家kikuさん

こんにちは。クリーマ エンジニアの仲野です。

 

陶芸家・kikuさんの作品に魅了されたきっかけは、デスクに植物を飾りたいなと考えたことでした。普段は仕事柄パソコンに向かう時間が長く、ちょっとした癒やしにデスクに植物があると良いなと思ったのですが、あまり大きなものは置けないし、小さ過ぎると植える植物が限られるし…。悩みながら探していたときに、独特の雰囲気を持つkikuさんの作品と出会いました。

 

作品の持つ、異国感や民族的なイメージに惹かれていき、気づけばすっかりファンに。そこで今回は、kiku-岡部さんの自宅兼作業場にお邪魔してお話を聞かせていただきました。

「土を渡すから家で作ってこい」そんな自由さに惹かれて始めた陶芸の道

— まず、陶芸を始めたきっかけを教えてください。

 

20歳くらいの頃、「家族で何か作りたいね」となって、タウンページをパッと開いたら『陶芸体験』と書いてあったんです。それで試しに行ってみたんですが、その陶芸家さんが忙しい時期だったらしく、「土を渡すから家で作ってこい」って、いきなり土を渡されたんです!

 

戸惑いながら土を家に持って帰ったけど、作り方も何も知らないから、紙粘土みたいな感じで好き勝手になんとか作って。実は、それが陶芸を始めた一番最初のきっかけです。

 

一ヶ月後くらいに焼かれたものが返ってきたんですが、ちゃんとした作り方じゃないのに、きちんと使えるものができて。陶芸の自由さと、誰にも教えてもらわずに作ったことがすごく楽しくて、ハマっちゃってそれからですね。

 

—ご自宅に作品がたくさん飾られていますがお気に入りの作品はありますか?

 

ランプかな。ランプ好きなんですよ。手間がかかるし潰れちゃったり失敗が多いから、その分上手くできると本当に嬉しくて。そういう方が、作っていて楽しいです。

(kiku-岡部さん)

大きいものはろくろを1回で引けないから分割して成形するんです。そのあと、半乾きの状態でちょっとずつ穴を開けていくんですけど、早く仕上げないと土が乾いて穴が開けられなくなったり亀裂になってしまうので、スプレーで乾燥を防いだりして。3日くらいかかるんですが、この穴あけ作業が好きなんです。好きなことに没頭できる時間って、楽しいですよね。

決めごとは作らない。好きなものを昇華させて作る、進化するkikuさんの作風

— 作品全体から、異国感・民族的なイメージを感じるのですが、デザインの源にしているものはありますか?

 

もともとはインテリアが好きで、モロッコのインテリアに合う雰囲気に作品を作ってみたりしました。今もアフリカ雑貨を見に行ってはイメージを膨らませています。現地と同じものを作ってもしょうがないので、自分の中で昇華させて形にしています。

kikuさんのご自宅。アフリカのラグやタペストリーを取り入れた、素敵な空間でした。

— 作品を作る上で決めていることはありますか?

 

実は自分の中ではまだ作風が確定していないと思っているんです。だから、とにかく決め込むことはやめようとしています。あえて言うなら、それがマイルールかな。

 

ひとつのスタイルを作ったらそれを作り続けないといけない、と言われたことがあります。でも、そうなると作りたくなくなってしまう気がするんです。私は独学で陶芸を続けてきたので、「こういう雰囲気のものを作りたい」と思っても、自分で調べるだけではやり方が分からなかったり、試してもできなかったりすることがたくさんあるんです。もし、その分からないことを勉強して自分のものにできたとき、一気に作風も変わって行くんじゃないかと思います。マイブームとかもあるじゃないですか(笑)何かに捉われることなく、その瞬間、その瞬間、作りたいものを作り続けていきたいですね。

試行錯誤しながら作り続けている、表情豊かな動物たち

— 最近のマイブームはありますか?

 

最近は動物シリーズです。動物シリーズは、完成したときにヤバイのできたなとか、気持ち悪いなとか、出来上がりの表情をみるのが毎回の楽しみになっていて、結構長いマイブームになっています。

 

キウイが新しい作品なんですけど、毛を描くのに土を埋めている時が最後のお化粧みたいで、作ってる途中もすごく楽しいんですよ。

動物シリーズ キウイ/ 毛 (茶)【受注制作】

—僕もフクロウの花器をデスクに置いているのですが、すごく目が合う気がします(笑)独特な表情ですよね。

いろいろな植物を「動物植木鉢 黒フクロウ/スタンドタイプ」に挿して楽しんでいます。

私は、いわゆる「可愛い」のはあまり好きじゃないんですが、気をつけないと気持ち悪くなりすぎる。だから、少しだけ可愛い感じを残すようにしているんですけど、そうするとどこかしら怪しくなるんです(笑)

 

アフリカにいる動物の写真を見ていると作りたい動物がいっぱいになってきてしまって。最初は落書きみたいに絵を描いてみて、これは作れるんじゃないか、と思ったら切り取って溜めておくんです。絵から作品の構想を練って、試しに作ってみて、何回作っても思っていたのと違ったり、上手くできなかったりして諦めることもあります。でも、これからもいろんな動物を作っていきたいです。

お客さまがご購入くださった作品を送る時、情が出るんです。やっぱり、自分が愛情込めて作ったものなので。我が子のように可愛くって仕方がないんです。梱包しながら「無事に届けよー」っていつも念を込めてます。だから、仲野さんみたいに素敵に飾ってもらえると、嬉しいですね。

インタビューを終えて

インタビューをさせていただいて、作品から感じる異国感や民族的なイメージの謎が、モロッコをはじめとするアフリカのインテリアや雑貨にあると聞いて、なるほどとスッキリしました。

 

それでもやはり、kikuさんの作品には独特の雰囲気があるようにも感じます。それは、「自分の中で昇華させて形にしている」とおっしゃっていたように、自分らしさに変換したものを形にしているからこそ、独特の雰囲気や魅力が醸し出されているのだと思います。一方で、「自分らしさとは何か」に捉われず、常に好奇心の赴くまま、好きなものを夢中になって作っていらっしゃる岡部さんの姿に、人としての魅力を感じました。こんなにも愛情を込めて作っているからこそ、手元に届いた方にもそれが伝わるのだと思います。送る時に念を込めているとは知りませんでしたが(笑)

 

これからも今の作風に留まることなく作る挑戦を続けられるkiku-岡部さんの、新しい作品に出会えることがさらに楽しみになりました。

(写真左:kiku-岡部さん、右:クリーマ 仲野)
kikuさんの作品一覧はこちら!
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