BLOG

「今、私が会いたい人」自分が本当に欲しいものをカタチにする|カバン作家・PUPU LAUKKU(ププ ラウック)さん

「今、私が会いたい人」自分が本当に欲しいものをカタチにする|カバン作家・PUPU LAUKKU(ププ ラウック)さん

こんにちは。クリーマの吉澤です。

今年も残りわずかとなりましたが、皆さまは2018年、どんな素敵な作家さんに出会えましたか?私が今年一目惚れした方は、カバン作家のPUPU LAUKKU(ププ ラウック)さんです。シンプルなのに、やんわりトレンドをおさえているデザインがずっと気になっていました。今回はインタビューする機会をいただき、前のめりに取材に行ってきました!

PUPU LAUKKU(ププ ラウック)さんってどんな人?

私がまずはじめに知りたかったことは、「PUPU LAUKKUさんは一体何者なのか?!」ということです。と言うのも、Creemaでのプロフィールアイコンは和装なのに、手がけていらっしゃる作品は革やメッシュを用いたモダンなデザインのカバン。なかなかイメージが結びつかなかったからです。

 

到着するなり伺ってみたところ、元ファッション誌のライターでいらっしゃったと聞いて納得でした。あのセンスの良さや、醸し出している雰囲気はそこからきているのか、と妙に腹落ちしました。元ライターというプロを目の前にインタビューさせていただくなんて本当に緊張しましたが、とても気さくで愉快な PUPU LAUKKU(ププ ラウック):奥本さんに、色んなお話しをお伺いすることができました。

PUPU LAUKKU(ププ ラウック):奥本さん

ライフスタイルの変化にあわせて自分のやりたいことにチャレンジ

ー カバン作家へ転職したきっかけを教えてください

さっき、カバン作家になる前はファッション誌でライターをしていたとお話しましたが、実は大学生の頃は陶芸を学んでいました。色んなことやってますよね(笑)結局、その道に進むことはなかったんですけど、ものづくりはずっと好きだったんだと思います。在学中からライターの見習いをはじめ、そのままファッション誌でライターの仕事をしていました。その頃、作家さんにインタビューさせていただくこともあり、いつかそちら側(作り手側)に行きたいな、となんとなく思っていました。なので、ライターの仕事をしながら鞄制作を学べる学校にも通っていました。

 

「いつか作り手になりたい」と思いながらも、ライターの仕事を続け、結婚・出産を経て、忙しい毎日を過ごしていました。子どもが生まれて一緒に出かけるようになると、日常的に子どもと手を繋いでいるので片手が塞がってしまい、レジでバッグからお財布を出して、そこからお金を出すのが大変だったり、公園で走り回る子どもを追いかけるのに、貴重品だけ常に身につけていないと不安だったりして、「お財布機能を兼ねたポシェットを買おう」と思いました。でも、いざ探してみるとほしいデザインがないんです。「だったら自分で作ろう」、そう思ったことがカバン作家になったきっかけでした。

作り始めた頃は、試行錯誤の繰り返しでした。ポシェットの中の構造や内ポケットの機能性を考え何度もデザインを変更しました。また、これでよしと決まって実際に販売するとすぐに、小銭入れのマチが狭くて小銭があまり入らないというレビューをいただき、小銭入れの底に丸みをもたせるように改良したり。華奢で可愛いかなと思って、最初は丸い紐にしていたんですが、長さを調整する部分がすぐに緩んでしまうので平紐に変えたりしました。

少しずつ改良を重ねながら今のスタイルになりました。

本革のお財布ポシェット<ブラック>

お財布ポシェットの第一弾が完成し、「これだったら売り物になるかも?誰か、欲しいと言ってくれる人がいるかも知れない」そう思い、本格的に作り始めたのが2017年の春。その時、カバン作家として活動していく上で後押しになったのが、Creemaさんの「ハンドメイドインジャパンフェス」(以下HMJ)への出展です。もともと、プライベートでも仕事の取材でも訪れたことがあり、「いつか売る側で参加したい」と思っていた憧れのイベントだったんです。

 

「HMJ2017」に初めて出展し、対面でバッグが売れたときはとても嬉しくて、やっとスタートラインに立てたと思いました。その後、1年ほどカバン作りとライターの仕事を兼務していましたが、時間的に限界を感じ始めていて、翌年の「HMJ2018」への出展を機にライターの仕事を辞め、ずっと心のどこかにあった「ものづくりで生きていく」決断をしました。

自分が本当にほしいものをカタチに

ー 制作における「こだわり」を教えてください

素材にはこだわっています。大人の女性に使ってもらいたいので、ちょっと金額が上がっても質のいい素材で作りたいと思っています。基本的な考え方としては、「自分が持ちたいと思えるもの」しか作っていません。若い頃はデザイン重視でとにかく可愛いものに惹かれていました。それがどんなに使いにくくても(笑)

 

でも、大人になって子どもも生まれて。やっぱり機能性もないと日常的に使えないんですよね。だからといって、機能性だけだと気分が上がらない。その両方を兼ね備えた、「自分が欲しい」「こんなのを持ちたい」そう思えるものをカタチにしています。

メッシュトートも「こんなのがあったらいいのに」と自分が思ったことが、きっかけでした。子どもが生まれると、これまで行かなかったプールに行くようになりました。そうするとプールバッグが必要なんです。私が欲しかったのは、濡れても大丈夫な素材で、自立して、通気性がいいもの。そしてアウトドアブランドほど無骨ではないけど、大人が気兼ねなく持てるシンプルなデザインがいい。

そんな「こんなのがあったらいいな」という課題みたいなものをきっかけに、それを解決してくれるようなバッグを作っています。

自立する コーデュラ × メッシュ の ビーチバッグ

今後について

いつになるかわかりませんが、ライター経験と今のカバン作家、両方を活かしてカバン作りの本を出版したいですね。ライターの頃はインタビュアーとして取材する側だったので。今度は自分のカバン作りのノウハウを自分で文字にしてみたいな、と思っています。

 

新作にももっとチャレンジしていきたいです。今はクリスマスに向けて新しいデザインを考えているところです。冬の新作用に生地はすでに仕入れているんですが、まだ着手できていなくて…。クリスマスシーズンにぴったりな、お出かけに持っていける巾着をイメージしています。

(インタビュー時、仕入れていた生地)

<PUPU LAUKKUさんのクリスマス限定新作が登場!>

インタビューさせていただいた際にお話していた新作が登場しました!ゴブラン風の織り模様が印象的な生地を使った、ふんわりまぁるい巾着です。持ったときにコロンとするような丸い形がポイントで、ベージュカラーの本革と組み合わせることで大人な雰囲気に仕上がっています。こう見えても、長財布や携帯、ポーチ、文庫本まで入るサイズが魅力。クリスマスプレゼントにも、自分へのご褒美にもおすすめです。

※12/14(日)までのご注文でクリスマス前の到着になるとのこと(詳しくは作品ページをご覧ください)

Creema限定 - マルーン巾着&ポーチのセット <金華山エメラルドの花蕾>

インタビューを終えて

元々ライターとしてインタビューする側だった奥本さん。「自分がインタビューされる側になるなんて、照れます」とおっしゃっていましたが、ニコニコとこれまでのことやこれからのこと、インタビューの際にベレー帽を被るか悩んでライターの友人に相談してしまったことまで、気さくにお話してくださいました。

(写真左:クリーマスタッフ吉澤、右:PUPU LAUKKU 奥本さん)

私は毎日、数え切れないほどの作品を拝見していますが、グッと惹かれるモノの先には必ずといっていいほど作家さまの情熱が詰まっているのだなと実感しました。Creemaは「本当にいいものが埋もれてしまうことのない、フェアで新しい世界を作る」ことを目指していますが、「良いものってなんだろう?」と改めて考えてみました。それはきっと、「人を幸せにするもの」なんじゃないかと思います。

 

今回、PUPU LAUKKU:奥本さんにお会いして作品とそのお人柄にすっかり魅了された私は、悩みに悩んで巾着ショルダーを購入しました。その作品が届くと同時に「幸せな気持ち」をいただきました。自宅のシェルフにかけてある巾着ショルダーを見るたびに、かわいいな、買ってよかったな、どんなコーディネートに合わせようかな?と思いワクワクした嬉しい気持ちになります。Creemaを通して少しでも多くの方に、同じような幸せな気持ちを味わっていただけたら、と思います。


奥本さんのお話を伺って、今まで以上に作家さまと購入者さまの幸せの架け橋となるようサービスでありたい。より一層のサービス向上に努めていきたい、と強く思いました。

『革の巾着ショルダーバッグ ベージュ』

(実際に購入したポシェット)

PUPU LAUKKU(ププ ラウック)さんの作品一覧はこちら

《お知らせ》

PUPU LAUKKUさんは2019年1月12日(土)・13(日)開催「ハンドメイドインジャパンフェス冬(2019) in 東京ビッグサイト」に出展予定です!

ぜひ直接会いに行ってみてください。

ブログで紹介する▼
HTMLコードをコピーしてブログに貼り付けてください
同じカテゴリーの記事
人気の記事