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「ハンドメイドインジャパンフェス2019」PV公開中!伝えきれなかったエピソードやウラ話をご紹介します
こんにちは。クリーマ編集部の川越です。
気づけばもう7月!早いもので「ハンドメイドインジャパンフェス2019(HMJ)」まであと20日を切りました。今年はちょうど夏休みも始まる週末、7月20日(土)・7月21日(日)の開催です!
そして待ちに待った先日、作家さんにもご協力いただきながら完成した、ハンドメイドインジャパンフェス2019のPVが公開されました!今年は過去最多となる約40組の作家さんにご協力いただき、いつにも増して熱い内容に仕上がりました。
今回も4名の作家さんの工房にお邪魔し、もの作りへのこだわりをじっくりとお伺いしながら、制作風景の撮影を行いました。たくさん撮影を行った中でも映像でご紹介できたのはほんの一部。1分間のPVではお伝えしきれなかったお話や制作秘話を、この記事でより詳しくお届けします。作家さんのことを知れば知るほど、きっともっと会いたくなるはずです!
「身長や雰囲気に合わせて、かぶる人ににぴったりの帽子をお選びしたい」帽子作家:カワムラ帽子店さん
【出展日:両日 ブースNo:H-42】
天然素材を使って帽子を作るカワムラ帽子店さん。「天然素材を使うからこそ、色や網目の太さはどれも少しずつ違い、同じものはありません。お客さまの手に渡ったときにどのくらい喜んでいただけるかを考えて帽子を制作しています」と語ってくださいました。
工房に入ると、ズラッと並んだ帽子が目に入ります。
この時期にはたくさん注文が入って大忙しです。よく見ると少しずつ帽子の色が違いますが、これもカワムラ帽子店さんのこだわり。「これだけは絶対に譲れない」と語ってくださったのが、"帽子の色"でした。もともと把王(ばおう)という白っぽい素材が好きというカワムラ帽子店さんですが、素材が焼けると現れるセピアな状態も楽しみたいと、素材を染め始めたのだそうです。
実はコーヒーや紅茶で染料をとっているんです。30リットルの寸胴鍋で煮出し、干し、もとの素材の色や細さで染まり具合が変わってくるので、薄いものはもう一度染め直して…を繰り返し思い描く色に近づけていきます。
私の好きなその色を表現して帽子を作りたいので、ナチュラルな天然色に一手間を加えてカワムラ帽子店オリジナルの色を完成させます。
こちらは型入れの作業中。こんなにも体を使って…と驚くほどの力作業。聞くと「型入れ命!」なんだそう。仕上がりの見た目は同じでも、少しでもたわみがあると数ヶ月経ったときによれてきてしまうとのこと。だから力と心をいっぱいに込めて、素材がきちんと張っているかどうかを手の感覚を頼りに確認していきます。
たわみ一つない美しいシルエットには、カワムラ帽子店さんの思いがたくさん詰まっているんです。
最後にかけるリボンにも秘密が。帽子に似合うリボンではなく、かぶる人に合わせて最後にリボンを決めるのだそうです。身長やファッション、顔立ちによってお客さまと相談しながらカワムラ帽子店さんが選んでくださいます。
こだわって染めた帽子の色の違いも合わせて見て、触って、比べて。「あ、違うんだ」と分かっていただけたらそれだけですごく嬉しいです。
自分の手からお客さまにお届けしたいので帽子に被り慣れていない方や、自分に何が合っているか分からない方、選んでほしいという方にも、その方にぴったりの帽子とリボンをとことん追求してお選びしたいと思います。イベント当日はぜひ帽子を被りたいときのコーディネートでいらしてください!
「ガラスの美しさを最大限に感じてもらえるように」吹きガラス職人:kojimaglassさん
【出展日:両日 ブースNo:H-11】
今年、ハンドメイドインジャパンフェス初出展となるkojimaglassさん。ガラス工房で働く傍ら吹きガラスの修行を積み、2018年に活動を始めたばかり。真っ赤に溶けたガラスを扱う作業中はサングラスが欠かせません。
もともと保育士を目指していたというkojimaglassさんですが、ある日ふと目についたTV番組を見たことがきっかけで吹きガラス職人の道を歩み始めたんだそうです。「ガラス職人ってかっこいいな」その思いが今日につながっているんですね。
取材を行った5月末でも工房の中は40度近く。夏は暑さとの戦いです。それでも作り続けるのは、吹きガラスの美しさをもっとたくさんの人に知ってもらいたいとの思いから。その美しさを引き出すためにあえて厚み持たせるなど、部分的にガラスの固まった場所を作るんだそう。そうすることで光の乱反射でガラスがより表情豊かになると教えてくださいました。
「こんなグラスがあったらいいな」「もうワンサイズ大きいがのがほしい」というお客さまの声から生まれた作品もあるとか。使ってくださる方の声を大切に、できるだけご要望にお応えできたらとの思いを大切に日々制作に励んでいます。
作品ごとに10色のカラーバリエーションがあるので、お好みの色や使い勝手で比べたり、お手にとって光に照らしていただけたらと思います。初のHMJ出展ですが「ガラスってきれいだな」とお客さまに感じていただけるような作品をたくさん作ります!
「イメージをいっぱいに膨らませて。水彩の魅力を届けたい」水彩画家:タケダヒロキさん
【出展日:両日 ブースNo:G-38.49】
水彩画の美しさを伝えたいとの思いからイラストを制作するタケダヒロキさん。未だに自分でも描きながら感動することがあるという水彩の色合いは、見る人だけでなく画家をも虜にする美しさです。
色つけ前には下書きでしっかり準備。凛としたキリンがうっすら現れました。ここからが本番です!
緊張の一筆目。一度描き始めると休まずどんどん筆を走らせます。順調に筆を動かしていきますが、実は色つけの前に完成のイメージをしているんだそう。なんと、描く時間の約5倍の時間をかけるんだとか。1枚の画を完成形のイメージまでじっくりと細部まで広げ、「これならいける!」と思ったときにやっと描き始めることができます。
「乾かないうちに次の色、次の色と塗っていくことで綺麗なグラデーションになります。」と迷うことなく次々と色を重ねていきますが、ここにも秘密が。
大切なのは色の相性。色を重ねる順番によって馴染みが悪くなったり、色を混ぜすぎると濁ってしまったりするため、2色ずつと決めて色を選んでいきます。「イメージに近づくように頑張れ」と自分に言い聞かせながら描いています。
自分のオリジナリティーを模索する中で、水彩の色でできる自分らしい表現ってなんだろう、と考えてたどり着いたのが花や植物を動物の模様に見立てて取り入れる作品。今のブームは珊瑚や魚など海の生き物を取り入れることだそうです。「海の中って意外と色鮮やかなんですよ」ととても楽しそうにお話してくださいました。
部屋にアートを飾るという習慣がない方もいらっしゃるかと思いますが、私の水彩画を通じて日常にもっとアートを気軽に取り入れていただけたら嬉しいです。キャンバスでなくてもポスターやポストカードを額に入れて飾るとか、画を飾ることを楽しむきっかけを作れたらと思っています。HMJには夏っぽい海の生き物シリーズをお持ちします!
「どこか懐かしいく温かい。人に寄り添うアクセサリーを」アクセサリー作家:melteさん
【出展日:両日 ブースNo:B-253】
身近にある野花や小さな植物をモチーフにアクセサリーを作るmelteさん。そのもの作りには「心のとげを溶かすように」という温かな思いが込められています。
作業場として使われていたのは懐かしい匂いのお祖母さまのお家。道端に咲いている花の力強さや健気さに勇気をもらった経験から、野花をモチーフにアクセサリーを作るようになったmelteさん。見ているだけで心がほっとするような自然の力を作品に落とし込みたいという思いがmelteさんのもの作りのベースになっています。
机の向かいにはヤスリなどの道具の数々。使いやすいように手を加えたりして手作りしているそう。もとになる植物の形は手作りの型で鋳造して型取ります。ブロック状の型から糸鋸やヤスリ、もっと細かな部分は針のような細い道具で削り出していきます。本物の植物ではなく手作りの型から型取ることでオリジナリティーのあるアクセサリーができるのです。
型から外したあとは細かなテクスチャや植物の自然な動きをつけていきます。作品ごとに表情が変わってくるこの工程は、大切にしている工程のひとつです。
細かなところにうさぎなど小さな動物が潜んでいるので、よく見ていただき作品それぞれに隠した注目ポイントに気づいていただけたらと思います。この時期には夏限定のヨウシュヤマゴボウがおすすめ。7月にも新作を出す予定なのでHMJには今までに見たことのない作品を並べられると思います。色々と見比べて、お客さまのお気に入りのひとつに出会っていただけたら嬉しいです。
撮影には過去最多、約80作品が集まりました!
今年のPVで最も力を入れたのが、作品が画面の中にたくさん集まるシーン。過去最多となる作家さんにご協力いただきたくさんの作品が一堂に会しました。「こんなにもたくさん…」と並べている段階からワクワク。「これも素敵、これもかわいい!」と撮影チームからも声が溢れます。
こちらのシーンは映像内では数秒ほどしか映っていませんが、ぜひ目を凝らしてご覧いただきたいポイントです!よく見るとCreemaで見たことのある作品があっちにも、こっちにも。どんな作品があるのか気になった方は映像をちょっと止めてもう一度じっくり見ていただきたいです。
こちらはオフショット。作品に囲まれたい!とイベントチームの針生が作品に紛れてとっても嬉しそう。
撮影の合間を縫って一枚パシャリ。一瞬ではもったいない!と撮影した渾身の写真はHMJのSNSアカウントでも発信させていただきました!我ながら、とっても素敵に撮れたのではないでしょうか。
PVにはあの作家さんのこんな作品も…!
【出展日:1日目 ブースNo:J-73~75】
セレクトショップでの販売経験から自分でも洋服が作ってみたいと活動をはじめたwafuさん。家業が裁縫業ということもあり丁寧な仕立てと、さらっと心地よく着られる洋服が魅力です。サイズや質感など、着用するものだから自分の目で見て決めたい!という方も実際にお手にとっていただけるチャンスですのでぜひイベントへお越しください。
【出展日:両日 ブースNo:H-61】
東京で生まれ育ち、今では美しい海の沖縄にインスピレーションを受けながら制作活動をしているstudio703さん。レモンやりんご、キウイなどグラスにひとつひとつ手描きで絵付けします。その中でも夏に人気なのがスイカのグラス。今年のHMJでは黄色のスイカが新登場するそうなのでぜひお楽しみに。
【出展日:両日 ブースNo:K-48】
ぎゅっと美味しさ詰まった焼き菓子を作る焼き菓子AKKI'Sさん。小さな見た目ながら、手間暇かけた仕上がりとずっしり濃厚な食感が心を満たしてくれます。ギフトにもぴったりのBOX入り焼菓子セットはHMJのお土産にも喜ばれること間違いなしですね。
今年のテーマは「みんなの宝島」。イベントで自分だけの宝物に出会おう
作品作りの様子を直に見て、作家さんから直接作品への思いを聞くたびに「この作家さんの作品だから欲しい」という思いが湧いてきました。作家さんの思いを、作品を通して受け取る。手作りの魅力を感じられる、イベントだからこそのお買い物体験です。
作品をお借りした作家さんからも心温まるお手紙をたくさんいただき、私たちクリーマスタッフより出展者さんのほうが熱量が高いのでは…と思ってしまう場面もありました。ですが、ここから残すところあと少し。気持ちを一つにHMJへ向けて突っ走っていきたいと思います。
そして、今回ご紹介した内容を踏まえて、ぜひもう一度PVをご覧いただきたいです!
イベント概要
正式名称:HandMade In Japan Fes‘ 2019(ハンドメイドインジャパンフェス2019)
開催日時:2019年7月20日(土)・21日(日) 各日11:00~19:00
開催場所:東京ビッグサイト西1・2ホール
入場料 *小学生以下、無料
前売券:1,200円 (1日券) / 2,000円 (両日券)
当日券:1,500円 (1日券) / 2,500円 (両日券)
購入方法:購入方法:
1) ローソンチケット:Lコード:34571
2) イープラス
3) セブンチケット
4) ぴあ:Pコード:992-001
主催:日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」
後援:J-WAVE、TOKYO FM 、KDDI
メディアパートナー: LOVEGREEN
公式サイト:https://hmj-fes.jp/