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コートを長持ちさせる毎日のお手入れ・保管方法。自宅でできる洗い方も
いよいよコートが手放せない気温になってきました。私は先日、クローゼットにしまいっぱなしのコートを久々に出したところ、なんとなく湿っぽくなっており、とてもげんなりしていたところです。
——こんなとき、自宅でのコートの簡単なお手入れ方法や正しい保管方法を知っていれば……!
今回は、特別な技術や時間を使わずに、お気に入りのコートを美しいまま長持ちさせるケア方法と、保管方法について解説します。自宅でできる洗い方もご紹介しますよ。
正しくお手入れして保管することがコートの寿命を変えると言っても過言ではないので、ぜひチェックしてみてください。
目次
● コートの寿命を変える。帰ったらすぐ行いたい簡単お手入れ
1)帰ったらすぐ、太めのハンガーに吊るす
2)実はほこりを取るだけじゃない、ブラッシングの効果
− コート・アウターのブラッシング方法
● 洋服ブラシの選び方
● コートのシワとにおいを防ぐ保管方法と注意点
◎ しっかりした厚みのあるハンガーにかけておく
◎ クローゼットとは別に、コートを置ける場所を作る
◎ クリーニング後のビニールは外しておく
● 自宅でできる! コートを簡単にお洗濯で丸洗いする方法
● コートの休憩所「ハンガーラック」Creemaのおすすめ作品10選
● お手入れしながらずっと使いたい。Creemaで人気のコート・ジャケット10選
コートの寿命を変える。帰ったらすぐ行いたい簡単お手入れ
コートを着て帰ったあと、明日もどうせ着るからと椅子にかけたままにしたり、たたんで置いておいたりしていませんか? 実はコートの寿命を長く保つには、帰宅後にさっとケアするかが大切。とくに毎日できるコートのお手入れとしては、「ハンガーに吊るしておくこと」、「軽くブラッシングをすること」を心がけてください。
1)帰ったらすぐ、太めのハンガーに吊るす
◎まずは吊るす
帰宅して必ず行ってほしいのは、ハンガーに吊るしておくこと。これだけでもコートの寿命が大きく変わります。
普段コートをソファや椅子に置いたままにしてしまう、そんな習慣がある方はちょっとしたハンガーラックなどを玄関に置いておくと、忘れずにハンガーにかけておけそうです。
玄関でコートを脱いで吊るしておけば、外からのほこりや汚れも部屋に持ち込まず、翌朝出かけるときもスムーズで一石二鳥。ぜひまずは部屋の導線を考えてハンガーラックから取り入れてみるのがおすすめです。
◎ハンガーは太くてサイズの合ったものを
またコートを吊るすのに使うハンガーは、太めで厚みのある、コートの重さに耐えられてコートの大きさに合っているものが最適。細いハンガーだと、せっかくハンガーに吊るしていても型崩れの原因になりますので注意してください。
2)実はほこりを取るだけじゃない、ブラッシングの効果
さらにできる方は、軽くブラッシングも行いましょう。コートについたほこりや髪の毛、ニットの繊維は、手ではらってもなかなか取れないので、専用のブラシでさっと撫でると簡単です。
洋服ブラシでちょっとブラッシングしてあげると、ほこりが取れるだけではなく、繊維の間にふっくらと空気が入るため、服のシルエットが保たれやすく、型崩れ防止にもなるんです。ついでに生地の繊維も整えられるので、毛玉もできにくくなります。
〈コート・アウターのブラッシング方法〉
[1] ブラシの面をコートに垂直に当て、コートの繊維の流れに逆らうようにして優しくブラッシングする
[2] コートの繊維に沿うようにして、仕上げのブラッシング
はじめの手順でコートの繊維についた埃や汚れをとり、最後に毛並みを揃えて毛玉の発生を抑えます。
ブラッシングは強く擦らずに、撫でるように優しく行うのがポイント。肌に当たる襟元や袖口は汚れがつきやすいので、忘れずにブラッシングしましょう。
「着用のたびにブラシを掛けるのが望ましい」と言われていますが、毎日のように使うヘビロテコートにはその頻度はちょっと多いかも。初心者さんは、3~5回着用したら1回ブラッシング、くらいの感覚で始めましょう。特に繊細なカシミヤ素材は、ブラッシングしすぎないようにご注意くださいね。
洋服ブラシの選び方
洋服ブラシにも、コートの素材ごとに最適な種類があります。ここでは迷いがちな洋服ブラシの正しい選び方をご紹介します。
今はプラスチック製で安価なものもたくさん売られていますが、せっかくお手入れ用に手に入れるのなら、しなやかで生地を傷めにくく、静電気も起きづらい獣毛ブラシ(馬毛・豚毛)もおすすめです。
コートのシワとにおいを防ぐ保管方法と注意点
外出帰りのコートには、外気や汗など、目には見えない湿気が含まれています。乾かさないまま放っておくと、シミ汚れが定着したり、ひどいときにはカビが増殖してしまったりすることも。下記のポイントに気を付けて、なるべくコートを乾燥させてから保管するようにしましょう。
◎ しっかりした厚みのあるハンガーにかけておく
細い簡易ハンガーだと、ハンガーがコートの重さに負けてしまうのでコートの形を支えきれず、型崩れの原因に。なるべく厚くてしっかりした、コートを掛けた際に着用したときと同じようなシルエットになるようなハンガーを選びましょう。
◎ クローゼットとは別に、コートを置ける場所を作る
すぐにクローゼットにしまうと、においや湿気がクローゼット内にこもってしまい、ほかのお洋服にも悪影響。できれば半日~1日は、風通しのいい場所で、ハンガーにかけて湿気を飛ばしましょう。ハンガーラックがあればベストです。
◎ クリーニング後のビニールは外しておく
季節の変わり目、クリーニングから帰ってきたコートを「ほこりを防げるから」とビニール袋をかけっぱなしにして保管していませんか。このクリーニング後のビニールは外しておいておくのが正解。
ビニールのせいでかえって通気性が悪くなり、湿気がこもってしまうそうです。必ずビニールを外してからしまいましょう。
自宅でできる! コートを簡単にお洗濯で丸洗いする方法
気を付けてたのに、コートをほんの少し汚してしまった——。ちょっとした汚れだったら、クリーニングに出さなくても自宅できれいにできるかもしれません。簡単な手洗いの方法をご紹介します。
〈色落ちチェック方法〉
手洗いに使用する中性洗剤の原液を、ティッシュに少量含ませて、コートの裏側などの目立たない場所に当て、5分ほど放置。5分後、色移りしているかどうかをチェックします。
※ 洗う前に上記の手順で「色落ちチェック」をすれば安心。万が一色移りするようなら、自宅では手洗いせずクリーニングへ出しましょう。
コートを手洗いする手順
1)浴槽にお湯を張り、おしゃれ着用の中性洗剤を溶かす
コートがちょうど沈むくらい(10cm程度)のぬるま湯を準備します。ぬるま湯の温度は30度未満で。30度以上のお湯になると、ウールが縮む原因にもなるので注意が必要です。
洗剤は、いつも1回分として使っている量の半分を目安に、ぬるま湯に溶かします。洗剤の量は少なめでOK。
2)浴槽にゆっくりコートを沈め、押し洗いする
水中で軽くゆすり洗いをしたあと、力を込めずに押し洗いをしましょう。ウールは洗う際に型崩れしやすく、擦ると縮んだり伸びたりする原因になるので、ゆすり洗いだけで大丈夫です。
3)ぬるま湯を綺麗な水に入れ替えてすすぐ
このときも優しくすすぎましょう。洗剤が残らないよう、2〜3回繰り返します。
4)浴槽のフチにかけ、30分ほど放置して水気をとる
基本的に洗濯機で脱水はしません。型崩れを防ぐため、コートの形を崩さないように浴槽のフチにかけ、30分ほど放置して水気をとります。
※ カシミヤであれば、ネットに入れて30秒ほど洗濯機で脱水してもOKです。
5)大きなバスタオルにはさみ、軽く押しながら手で脱水する
強く押すと生地が伸びてしまうので注意!
6)日陰で平干しで乾かす
形を整え、日陰で平干しで乾かします。バスタオルの上に置き、半日経ったら上下を返して干すと、乾きやすくなります。
「これだけで汚れが落ちるの?」と思う方もいるかもしれませんが、表面の皮脂汚れやほこりが落ちるだけでも、十分印象は変わります。また、乾かしている間はもちろん着用できないので、その期間はコートを休ませることになります。
定期的に休みが必要なのは、コートも人間も同じ。日々防寒のため・お洒落のために活躍してくれているお気に入りのコートこそ、たまにはお手入れして、しっかり休ませてあげましょう。
コートの休憩所「ハンガーラック」Creemaのおすすめ作品10選
コートを乾かす休憩所であるハンガーラック。お持ちの方は意外と少ないかもしれません。
広いスペースがなくてもしっかりコートを掛けられるお洒落な作品が、実はCreemaにはたくさん出品されています。この機会に、お部屋にぴったりの作品を気軽に見つけてみてください。
マットブラック クロスハンガーラック
壁掛けフック 壁フック ハンガーフック (D) 真鍮無垢
小さなハンガーラック○ 送料無料 ○ アイアン家具
折りたたみハンガーラック / コートハンガー 楢(ナラ・オーク)無垢材
ウォールラック 収納 コートハンガー
数量限定 2D-MN-60 ハンガーラック アイアン インダストリアル フック付き
wave pipe hanger rack short purple
【手作り一点もの】自立するコンパクトな姿見ミラー・ハンガーラック
ハンガーラックL ヴィンテージテイスト
鉄筋と木のハンガーラック ナチュラル色
お手入れしながらずっと使いたい。Creemaで人気のコート・ジャケット10選
今年もCreemaにはコート・アウターがたくさんそろっています。いろいろあって目移りしそうになりますが、ここでは中でもお手入れをしながら何年も愛用し続けたい、おすすめのCreemaで人気のコート・ジャケットをご紹介します。
格子柄のAラインフレアコート
en-enウール混紡・冬のドルマン袖コート・モザイク柄・茶
ハイネックロング丈カーキのコート
コットンキルティングコート(カーキ色)
軽い着心地ながらも中綿入りなので保温性があり、季節の変わり目から本格的な冬まで、長く楽しめるアウターです。
pizzicato
レトロ調ジャガード オーバーコート
【送料無料】ハリスツイードダブルボタンノーカラーコート
CBC M-51パーカー BLACK/モッズコート
シルエットは程よいボリューム感のあるAライン。裏地がないのでインナーダウンやパーカーをインすればロングシーズン重宝でき、アウトドアはもちろん、タウンユースにもおすすめです。
cotton weather/ long shirt one piece/elm wood
キャメルのチェスターコート ゴブラン織り/ベージュコート/オーバーコート
お手入れするから思い出す、初めて手にしたときの気持ち
さっそく私も、クローゼットでクリーニングのビニールを被ったまま湿っぽくなっていたコートを、手洗いしてブラッシングしてみました。
手順どおりのお手入れはあっけないほど簡単で、おそるおそるブラッシングをしている間、このコートに一目惚れして買ったなぁ…… と購入したときのことを思い出しました。
服に限らず、最初はどんなに気に入っていても、時間が経つにつれ、扱いが雑になってしまうことがあります。
そんなとき、ほんの少し時間をかけてお手入れすることで、初めて目にしたときの高揚感やときめきを思い出し、より愛おしさが増してきます。
来年も再来年もお気に入りのコートと冬を過ごせるよう、今年は自宅でのお手入れを始めてみませんか?