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愛しきバカのうた(クリーマCEOブログ)

 

プロとして音楽をやっていた頃。

僕にとって一番の怒りごとは、

アーティストの能力と評価の間にあるギャップだった。

 

音楽だけでなく、親しい関係にあった

リスペクトに値する女性画家や洋服デザイナーへの

思いもあったかもしれない。

 

なぜこいつが売れて、なぜ、こいつが売れないのか。

なにかがおかしい。

 

子供だった僕にその答えはよくわからなかったけど、

いま思うと、大好きな音楽以上に

そんなことばかり考えていた気がする。

 

それから10年ちかく。

そのもやっとした課題について、

ずっとぼやっと、ライフワークのように考えていた。

 

おなじ頃。ある大物経営者の方と出会い、

強烈なインスピレーションを受けて、

僕は音楽をやめ経営者になることを決めた。

人生を変える出会い。

 

まずは自分を根底から変える必要があった。

感性だけで生きてきた自分に、

どんな逆境や試練にも屈しない本質的な力をつけたくて

当時一番きびしそうに見えた

インターネット広告会社の門をくぐった。

 

4年間狂ったように仕事した。

余計なことは一切考えず、

次から次にやってくる壁を越えることだけに集中した。

 

アントニオ猪木やスティーブジョブスが残した言葉

「馬鹿であれ」を体現する、馬鹿の申し子のごとく。

とにかく強くなりたかった。

 

29歳で起業して経営者になり、

新規事業のアイデアを

夜な夜なノートに書き綴っていた2009年の冬。

 

すべての点が線でつながった。

 

クリエイターと生活者が、

ネットで直接作品を売買できるインターネットサービス。

僕たち生活者の純粋な感性のみが反映される、

フラットでオルタナティブな場所。

 

この仕組みが巨大なものになれば、

より多くの情熱的なクリエイターと作品が

世界中で評価される日がくるかもしれない。

 

才ある人、がんばる人こそが輝ける

フェアな世界が創れるかもしれない。

 

僕や友人を含む多くのクリエイターが成しえなかった

「作りたいものを、作り続けて生きていく」

土台になれるはずだ。

 

これが、クリエイターズ・ニューマーケットを

語源に生まれたCreemaの原点。

 

僕たちはなんの計算も躊躇もすることなく、

Creemaの開発に着手した。

 

気づいてみれば、

感性だけで生きていた愛すべき昔の自分がそこにいた。

 

10年ぶりの再会に。愛しきバカのうた。

・ ・ ・

 

36歳にしてはじめてのブログ執筆となりました。

文章ってやっぱりむずかしい。

すべての物書きにリスペクトです。

 

CEOブログでは、クリーマの代表者として

様々なことの背景を綴る予定です。

生々しい話が増えそうですが...  よろしくお願いします。

 

 

<広報より>

お読みいただき、どうもありがとうございました。

ご要望、ご質問がありましたら、以下までお送りくださいませ。

pr@creema.co.jp

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