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【アイロンだけで取れない!】ワッペンの正しい付け方・縫い付け方とおすすめワッペン

子どもの持ち物につけるお名前ワッペンや、布小物のワンポイントの飾りとして、また子ども服にあいた穴の修復用として、さまざまな用途で活躍するハンドメイドアイテム「ワッペン」。アイロンだけで手軽に可愛らしくオリジナリティある持ち物が手に入るのが魅力です。
でも、付けてもすぐに取れてしまったり、そもそも付け方や縫いとめ方がよく分からなかったり……。今回は、刺繍ワッペンを付ける際の正しい手順と注意点をご紹介します。
記事の最後ではCreemaで見つかるオリジナリティのある刺繍ワッペンも厳選してピックアップ。どれもオリジナリティが光り、大人心もくすぐる作品揃いです。これからの入園・入学準備シーズン、子ども用のレッスンバッグや布小物を用意する方も必見です!
目次
● ワッペンってどんなもの? 由来と使い方
● アイロン? 手縫い? ワッペンの基本の付け方
− これで取れない! アイロンワッペンの付け方
− ワッペンを補強するには? よくある質問
● 個性派も! Creemaでみつけた、思わず欲しくなるワッペンが探せるショップ11選
● 集めたい、貼りたい。ワッペンをもっと楽しもう!
ワッペンってどんなもの? 由来と使い方
ワッペンとは、もともとドイツ語で「紋章」を意味する言葉。甲冑を身に着けた中世ヨーロッパの兵士たちが互いを区別するため、自分の家紋などをシンボルとして縫い付けた布製の飾りがその始まりだといわれています。今も学校の制服のブレザーなどには、校章がワッペンとして付けられていることも。
かつては「所属」を示す役割を担っていたワッペンですが、いまでは布小物や帽子、スニーカーにアクセントとして縫い付けられるのが一般的な使われ方。お子さんがいらっしゃる方の間では、レッスンバッグなどの入園グッズに目印として付けるのも、よくある使い方です。
Creemaでも、入園入学準備が盛り上がるこの季節、可愛く個性溢れるモチーフを扱った刺繍ワッペンが人気です。
アイロン?手縫い? ワッペンの基本の付け方と注意点
ワッペンの付け方は、アイロンと手縫いの2種類(または併用)に分かれますが、販売されているものでは裏面に接着シールのついた「アイロンワッペン」が主流のようです。
でも、アイロンによって生地が傷んでしまったり、しっかり付けたつもりなのに洗濯で取れてしまったり……。付ける生地によっては、アイロンワッペンでも手縫いで付けるか補強した方がいい場合もあるようです。
※ アイロンワッペンを付ける際、アクリル・ナイロン・ポリエステル、防水加工されている生地は熱に弱いため傷んでしまう可能性が高く、アイロン接着はおすすめしません。
※ 「起毛素材」や「毛糸素材」など、表面に凸凹感のある生地だと取れやすいため、手縫いで縫い付ける方が安心です。
これで洗濯しても取れない! アイロンワッペンの付け方
布小物に付けることが前提としてつくられていることが多い最近のワッペンは、もともとアイロン接着用のシールがついていることが多いようです。
手軽に付けられるのが嬉しいけど、なかなか接着できなかったり、洗濯したら取れてしまったりというのもよくあること。なるべく取れにくくするために、正しい付け方についておさらいしましょう。
※ 今回は一般的なアイロンワッペンの接着方法をご紹介しますが、購入したクリエイターが勧めている方法がある場合は、そちらを優先してください。
1.アイロンを中温(150℃前後)に温めておく
高温すぎるとワッペンが傷んでしまうこともあるので注意。最近は、120度前後で低温接着できるアイロンワッペンもあるので、念のため温度については購入したワッペンの取扱説明書をよく確認しましょう。
2.生地にシワがよらないようにしっかりのばし、ワッペンを貼りたい位置に、接着面を下にして置く
指で触ってツルツルしている方が接着面です。意外と間違えやすいです!
3.ワッペンの上に、あて布をかぶせる
あて布の上からアイロンすることによって、刺繍の風合いを保つことができます。あて布は、綿100%素材で無地のハンカチ・手ぬぐいがおすすめです。見当たらない場合、クッキングシートでも代用することができます。
4.あて布の上からアイロンを5~10秒ほど押し付ける(5〜6回繰り返す)
シワをのばすようにこするのではなく、真上からアイロンを強く押しあてます。アイロンを左右に動かすとワッペンがずれてしまったり、接着面がはみ出てしまうので要注意。5~10秒経ったらアイロンを離し、同様に5〜6回繰り返します。大き目のワッペンの場合、ワッペンの全体にしっかりアイロンが当たるように気を付けましょう。
5.接着面が乾ききるまで15分ほど冷ます
このときにワッペンを触って動かしてしまうと、その後取れやすくなる原因になってしまいます。待ちきれない気持ちを抑えつつ、気長に待ちましょう。
アイロンワッペンを補強するには? よくある質問
無事ワッペンをしっかり付けられた!という方も、その後の取り扱いによって、ワッペンの持ちが変わってきます。「ワッペンが取れてきた」「洗濯のときはどうすればいい?」などの気になるポイントについて解説します。
\心配だからワッペンを補強したい!/
頻繁に使うものや、子どもが持ち歩くものならなおさら、貼り付けたワッペンの強度が気になりがち。そんなときは下記の2通りの方法で、より強力にワッペンを固定しましょう。
1)生地の裏側からもアイロンを当てて接着する
アイロンワッペンを接着したあと、同様の手順で生地の裏側からもアイロンを当てましょう。ただし、裏地の生地が表と異なる場合、アイロンに適した素材かどうか確認したうえでアイロンを当ててくださいね。
2)ワッペンの角・隅の部分を糸で縫いとめる
洗濯を繰り返すと、どうしても端の方から取れやすくなってしまうもの。ワッペンの隅を数か所、糸で留めておくだけで、安心感はぐっと高まります。
ワッペンは分厚いため、縫い目を細かくするのは実は難しめ。ワッペンの色よりも薄い糸を使えば、縫い目が広くなってもあまり目立たないのでおすすめです。
\ワッペンを付けたものは洗濯機で洗える?/
結論を言ってしまえば、ワッペンを付けたままでも洗濯は可能です。でも、刺繍ワッペンは繊細なつくりとなっているため、ワッペンの付いた面を裏返しにしてネットに入れ、手洗いコース・ドライコースで洗濯するのが安心です。
また、色落ちを防ぐために漂白剤の使用は避けた方がベター。濡れたままにすると色移りの原因にもなるので、洗った後はなるべくすぐに干すのがおすすめ。
乾燥機にかけると、乾燥器の熱でワッペンが取れてしまうことがあるため、日陰で自然乾燥しましょう。アイロン掛けの際も同様で、ワッペンに高温のアイロンを当てると取れてしまうので、ワッペン部分のアイロンは避けるようにしましょう。
\ワッペンを取りたいときはどうする?/
ワッペンをほかのものに付け替えたい、取りたくなったというときは、付けるときと同じようにアイロンで取ることができます。
布が傷まないよう、あて布をした上から中温のアイロンを当て、10秒ほど経ったらピンセットなどを使い、端からワッペンをゆっくり剥がします。熱くなっているので、素手で触らないように気を付けましょう。
接着面の糊が布に残ってしまった場合は、もう一度アイロンを当てます。熱を加えれば取れることがほとんどですが、どうしても取れない頑固な糊は、消毒用エタノールを浸した綿棒でこすると、ぽろぽろと綺麗に取ることができます。
個性派も! Creemaでみつけた、思わず欲しくなるワッペンが探せるショップ11選
■ 見たことある顔がずらり! トラディショナルアパートメントさんのワッペン
■ みんな大好きなモチーフとおなまえワッペンが合体! ワッペン屋さん・mogumoguさんのワッペン
■ 種類豊富なモチーフで、ぼく/わたしのマークがみつかる。デコリエ工房さんのワッペン
■ おしゃれな刺繍のアルファベットは大人も使いたくなる。クロヤギシロヤギさんのワッペン
アルファベットの一つひとつが動物や植物で形作られていて、どこか物語を感じる洒脱なデザイン。
■ 個性派なモチーフさがすなら。GIMMICK01さんのワッペン
■ 我が子に似た子がみつかるかも。チョコットさんのフェルトワッペン
■ すべて手刺繍。小さいなかに温もり感じる、Rico accessoriesさんのワッペン
■ 刺繍屋を始めて60年。3代続く重松刺しゅう店さんのワッペン
■ 海外の絵本から飛び出たような素敵なワッペンがずらり。April story 🌿さんのワッペン
■ ニッチな食べものモチーフに注目。EmbroSouvenirMarketさんのワッペン
■ 手描きのイラストから生まれた大人のためのワッペン。ネネメルスリーさんのワッペン
集めたい、貼りたい。ワッペンをもっと楽しもう!
ながめているだけで癒されるものから、ユーモア溢れるアイデア作品まで。予想以上に刺繍ワッペンの世界は幅広く大人でも思わず欲しくなってしまうものばかり。
どこか懐かしく、あたたかい雰囲気をもつ刺繍ワッペンは、一つひとつは小さくともいきいきとした輝きが感じられます。
お気に入りを少しずつ集めていくのも楽しいけれど、せっかくだからいつものアイテムに貼って、ワッペンの活躍の場を広げてみるのはいかがでしょうか。自分や大切な人の日常に、遊び心と優しさを添えてくれるはずです。
