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袱紗(ふくさ)の色や正しい包み方の基本&結婚式やお葬式で使える袱紗13選
結婚式でのご祝儀や、お葬式での御香典を包むために使われる「袱紗(ふくさ)」、みなさんお持ちでしょうか。私自身、大人になってから袱紗が必要な場面に直面し、焦った記憶があります。
「袱紗を持ってない!色や形、どう選べばいいの?」「袱紗を使ったお金の包み方や渡し方が分からない!」「そもそも袱紗ってなんで使うの?」などの疑問を持っていらっしゃる方も多いかと思います。
今回は、袱紗に関する基本的なマナーや選び方、Creemaで見つかるおすすめの袱紗まで幅広くまとめました。いざという時に、袱紗の使い方や選び方の参考になれば嬉しいです。
【目次】
1.袱紗とは? 結婚式やお葬式の必需品
2.種類や色は?袱紗を選ぶ時のポイント
- 形の種類
- 色・柄の選び方
3.袱紗の基本!包み方・渡し方
4.袱紗が無い!ハンカチで代用できる?
5.場面で選ぶ こだわりの袱紗13選
袱紗(ふくさ)とは? 結婚式やお葬式の必需品
袱紗とは、結婚式でのご祝儀やお葬式での御香典をかばんに入れて持ち歩く際、しわがついたり、水引が崩れたりすることを防ぐ目的で使われるものです。熨斗袋で金封し、さらに袱紗で包むことによって、礼節や、相手と嬉しさや悲しさを共有するという気遣いを示すことができます。
シンプルなものや、素材にこだわったもの、美しい柄のものなどデザインは様々で、選ぶときには迷ってしまいがち。どんなものを選んだらいいのか、ヒントとなるポイントをご紹介します。
種類や色は?袱紗を選ぶ時のポイント
形の種類は大きく分けて2つ。「挟むタイプ」と「包むタイプ」
袱紗の形は、大きく分けて「挟むタイプ」と「包むタイプ」の2つに分けられます。
▶︎ 挟むタイプ
・金封袱紗
▶︎ 包むタイプ
・風呂敷タイプ
・爪付きタイプ
・台付きタイプ
挟むタイプには、金封袱紗というものがあります。中にそのまま挟むだけでよいので、開閉がとても簡単です。最近では、使いやすさの面から金封封鎖は老若男女問わず人気です。ただし、元々正式とされているのは一枚布で包むタイプの袱紗なので、場面・出席者との関係性によっては風呂敷タイプを使うのが無難かもしれません。
「包むタイプ」には、正方形の布がそのまま使われた風呂敷タイプ、それに金具が付いた爪付きタイプ、台付きタイプがあります。台と爪がどちらも付いているタイプもあります。
正式な場面で使われる一般的なものが風呂敷タイプ。使ったあとは小さく折りたたむことがことができるので、小さなかばんを持ち歩く冠婚葬祭の場面で便利です。
爪付きタイプは、包んだあとに包みが開かないように留められる爪が付いています。持ち歩く際にも安心です。
台付きタイプは、ご祝儀・御香典を載せやすいように台が付いています。台には4隅に、袋を固定するためにゴムが付いていることが多く、熨斗袋のずれや型崩れを防ぐことができます。また、付いている台は表と裏で色が異なり、場面に応じて使い分けることもできます。
袱紗の色・柄の正しい選び方
袱紗を選ぶ時に色は重要なポイント。慶弔それぞれ、適した袱紗の色は異なります。一般的に、下記のようにいわれています。
慶事用・・・紫、赤、朱、オレンジ、黄色、薄紫、ピンクなどの暖色系
弔事用・・・紫、緑、紺、藍、茶色、グレーなどの寒色系
紫は慶弔どちらの場合でも使用することができますが、薄紫は暖色に含まれ、慶事用とされることが多いため、なるべく色の濃いものが安心です。慶弔で併用してもマナー違反にならないため、紫は最初の一枚として買いやすい色といわれています。
刺繍や柄が入っているものは、比較的華美になりがちのため、基本的には慶事用として使うことをおすすめします。
慶事には鶴、亀、おしどり、鳳凰、松、梅などの柄が適しています。もし弔事で使う袱紗に柄が入っているものを選ぶ際は、蓮、菊、蘭などの柄が適しています。
また、男性が使う袱紗は一般的に、柄のないもので紫色のものが無難であるとされています。
持っていく前にきちんと確認したい。慶事/弔事別・袱紗の包み方
せっかく袱紗を手に入れてみたものの、実際にどうやって使ったら良いのかわからず、受付であたふたしてしまうのはよくあること。そんな時に備えて、ここでは袱紗のスマートな包み方と渡し方についてご紹介します。
袱紗で金封を包む時の重要なポイントは、慶事の際は袱紗を右開き(左手で持って右手で開けられるよう)に、弔事の際は袱紗を左開きにすることです。
慶事の際を例に、包み方について簡単にご説明します。
[慶事の際の例]
●「挟むタイプ(=金封袱紗)」のとき
右開きした時に、自分が文字を読める方向で金封を挟みます。
●「包むタイプ」の袱紗のとき
1.爪付きの場合は爪のある角を右側にして、袱紗の中央から少し左寄りに金封を載せます。台付きの場合は、台の暖色の面を上向きにして袱紗の中央から少し左寄りに置き、その上に金封を載せます。
2.袱紗の左端をつまみ、金封の上にたたむように包みます。その後同様に、上、下、右の順に包みます。
3.最後に、爪を裏の留め具に引っ掛けます。
※慶事の場合。弔事の場合は右と左を置き換えて同様の手順でお包みください
※風呂敷タイプで、爪も台も無い場合は、型崩れに気をつけながら同じ手順で包みます
当日に慌てない。正しい袱紗での金封の渡し方をおさらい
使い慣れない袱紗を使って金封を渡すのは、意外と難しいもの。かならずしも完璧な手順にこだわる必要はありませんが、基本的なルールを知っておけば気持ち的にも余裕が出るはず。
慶事の場合を例に、渡し方の手順をおさらいしましょう。手順の下に掲載する写真も参考にしてみてください。
●「挟むタイプ(=金封袱紗)」のとき
自分から見て右開きになるように持ったら、袱紗から金封を取り出して袱紗の上に置きます。
時計回りにまわし、相手が文字を読める方向で渡しましょう。渡す際にはお祝いの言葉をお忘れなく。
※弔事の場合は右と左を置き換え、反時計回りにして渡します。渡す際にはお悔みの一言を添えましょう
●「包むタイプ」の袱紗のとき
1.自分から見て右側に開くように袱紗を持ち、開きます。
2.右側に開いたらそのまま台の下に折り返し、左手で押さえます。
3.続いて下側を開き、2と同様に再び台の下に折り返し、左手で押さえます。
4.右手で金封を引き抜きます。
台付き袱紗の場合は台上に、台がない場合は袱紗そのものを台にして、金封を載せます。
5.180°時計回りに回転させ、文字を相手が読めるように状態にして渡します。
※弔事の場合は右と左を置き換え、反時計回りにして渡します。渡す際にはお悔みの一言を添えましょう
袱紗が無い!ハンカチで代用できる?
袱紗が家にない!すぐに必要なのにどうしよう……でも大丈夫。実は緊急時にはハンカチでも代用ができます。ルールは同じで、慶事の時は暖色、弔事の時には寒色のハンカチを使います。おさらいになりますが、慶事の時は右開きできるように、弔事の時は左開きできるように包んでいきます。渡し方も同様です。
でもこれは、忘れてしまった場合の緊急措置。長く使うものなので、良いものを買って損は無し。大人の身だしなみとして、ずっと使えるしっかりしたものを選び買っておけば安心です。
場面で選ぶ こだわりの袱紗13選
結婚式、お葬式、場面によってふさわしい袱紗は異なってきます。それぞれの場面で、もしくはどんな場面でも使える、袱紗をご紹介します。いくつか持っておくのもおすすめです。
\お祝いの席で使いたい慶事用袱紗/
なんと四千年の歴史を持つといわれる伝統的技法「綴織」で仕上げられた、キオリさんの袱紗。年齢を問わずつかいやすい上品な華やかさが特徴です。砂子糸には砂をまぶしたような艶感があり、絹の重みを感じる重厚な風合いに仕上がっています。
小菊柄の生地で仕立てられたStudio緒花芽さんの慶事用の袱紗。硬い板や厚紙を使わず、適度な厚みのある接着芯を使い、張りをもたせつつソフトな仕上げになっています。青系と赤系の2色展開です。
様々な色・柄の布を使った袱紗を手掛けるk-pouchさんの作品。室町時代からの伝統的な織物「金襴(きんらん)」生地からできており、角度によってキラキラとパールが輝きとても艷やかです。華やかな服装と合わせて使ってみてはいかがでしょうか。
しっとりとした雰囲気のタンポポモチーフのレースを使ったaco-mi*さんの袱紗。中生地にはコットングログランが使われており、落ち着きと高級感があります。カラーはアイボリーホワイトとブラックの2色展開です。慶事にはホワイトがおすすめ。
お揃いのレースで作ったサブバッグもあります。結婚式用の小さいバッグに入りきらない細々したものを持ち歩くのにも便利なので、ぜひお揃いで揃えて。
手描京友禅の染匠・tomihiroさんによる風呂敷タイプの袱紗です。国産正絹の上品な光沢がもつ大人っぽさと組紐のあわじ玉の可愛さを併せ持つ、一生ものの袱紗は、プレゼントにもおすすめです。
モダンなデザインが目を引く、handmade.Lienさんの袱紗は、友人など、気のおけない仲の良い人のお祝いごとに持っていきたい楽しげな雰囲気。二次会にもぴったりです。厚紙ではなく接着芯を入れているため、型崩れすることなく、使用後は折りたたんでバッグの中に収納可能です。
華やかな金襴生地で仕立てた、Annaiさんの袱紗。角度により色合いが変化する華やかな袱紗は、お祝いの席におすすめ。和装にも洋装にも映えますよ。
\お悔やみの気持ちを伝える、弔事用袱紗/
きちんとしたブラックフォーマルバッグを手掛けるcreviさんの作品。表生地は二度染めした上質な黒布を使用しており、弔事の際の黒いバッグとの相性がよさそうです。芯材がしっかりしているため、香典袋が折れる心配もありません。お揃いのデザインのフォーマルバッグもありますよ。
my jewelboxさんの、濃紺の帆布を使用した袱紗です。張りのある黒のチュールレースをぐるりと巻き込み、アクセントにリボンが付いています。袱紗としてだけではなく、パスポートや通帳ケースとしても使うのもおすすめです◎
\一つあれば 慶事・弔事両方で使える袱紗/
濃い紫色は、慶事、弔事のどちらでも使える万能な色。無地系の金襴生地で作られたk-pouchさんの袱紗は男性の方にもおすすめ。この袱紗は、金糸や銀糸が入っておりませんので落ち着いた印象です。
花や蝶が描かれた和柄の慶弔両用袱紗。和柄の袱紗を多く出品しているアルテ袱紗店さんの作品です。裏地は無地の紫紺で、裏返せば弔辞にも対応できるリバーシブル仕様です。
一般的な金封につかえて、スーツの内ポケットにおさまりの良い大きさの袱紗。便利な紫色です。金封差込口を直線に仕立てています。慶事の右開き弔事の左開きでも金封差込口の形が変わらないため、慶弔どちらも同じくらい使う方に向いています。
表面は国産正絹の着物生地、内側はシルクシャンタンの上質な素材で仕立てられた、ic amoさんの袱紗。平安時代より愛される奥ゆかしい紫色・紫苑は、結婚式などの慶事、お葬式などの弔事どちらにも使用できます。初めての袱紗にもおすすめの一点です。
袱紗は大人の身だしなみ。袱紗は場面にあわせて長く使える良いものを
袱紗は、結婚式やお葬式などいろんな場面で必要なもの。だからこそ、丁寧に作られた一品を持っておきたいですね。Creemaには、大切な場面で使えるハンドメイドの袱紗・ご祝儀袋が、あわせて2,000点以上出品されています。
ここにまとめたマナーやポイントを参考に、Creemaの作品の中から探してみてはいかがでしょうか。大切な場面で長く使える、あなたにぴったりの素敵な作品が見つかると良いですね。