土佐硯一岐工房のプロフィール
静かな山村の工房で石と語り合うようにして、
硯(すずり)作りを行っています。
工房には黙然と石と向き合う職人の石を削り、
鑿(のみ)を走らせる音だけが響いています。
私どもが扱う硯の原石は数千万年の時を経て形成され、
現在、山深い清流沿いにて産出されます。
その悠久の自然物をどのようにすれば生かせるのか、
私どもはいつも考え、悩みます。
人の手を加えることの重みを感じながら、
静かな心持でじっと石と対峙しながら、
その答えらしいことを探り続けます。
小さな槌で打った音に耳を澄ませ、
手の上でひっくり返してはあらゆる角度から眺める、
そんなことを幾度となく繰り返します。
そうして石を見極めることが最初の工程であり、
また決して疎かにできない最重要の作業でもあります。
「ものづくり」、「手仕事」を謳って硯作りを行っていますが、
数を作れば作るほどに「つくる」ことに対して、
謙虚な気持ちになっていくものです。
自然の造形物に施す一本の線や曲面、
どのひとつをとっても確信を得ることができず、
たとえ数十年の経験を積んだ職人であっても、
迷いが生まれる場面がなくなることは決してありません。
「硯」とは水を落として墨を磨り、
その墨液を溜めるという機能を持つ道具です。
また、造形物としても非常にシンプルに見えるものです。
ですが、自然石と人の手の加え方の調和は、
作品の趣き、雰囲気として明白に表れるものです。
主張なく場に溶け合いながらも、心地よい確かな存在感を持つ、
そのような硯を皆様の書の空間に
お届けできるよう日々努めています。
■「土佐硯(一岐工房)」とは
土佐硯の伝統的な製法を引き継ぎ活動している個人作家の工房です。
■「土佐硯」とは
昭和41年、書家であった新谷健吉氏により原石が再発見され、
関心を抱いた数名によって硯作りが始められました。
書に携わる方々にその硯を贈り届けたところ非常に喜ばれ、
その評判はまたたく間に広まっていきました。
その後、県や村、森林管理局(旧営林署)の協力を得て、
原石の採石、作業所の建設、機器の導入が行われ、
昭和57年に現在の三原硯石加工生産組合が設立されました。
国内の硯産地での研修や、
著名な作硯師による技術指導を受けるなどして、
日々研鑽に励んできた結果、
「土佐硯」の名は広く全国に知られるようになりました。
優れた石質に加え、ひとつひとつ丁寧に作る手仕事に
高い評価を得ています。
重厚な硯、軽妙な硯、
創意と工夫を織り交ぜた表情豊かな多様な硯を
現在も作り続けています。
■「土佐硯」工房見学のご案内
工房見学は無料で随時受付中です。
下記のページをご確認ください。
https://www.creema.jp/item/14286118/detail
硯(すずり)作りを行っています。
工房には黙然と石と向き合う職人の石を削り、
鑿(のみ)を走らせる音だけが響いています。
私どもが扱う硯の原石は数千万年の時を経て形成され、
現在、山深い清流沿いにて産出されます。
その悠久の自然物をどのようにすれば生かせるのか、
私どもはいつも考え、悩みます。
人の手を加えることの重みを感じながら、
静かな心持でじっと石と対峙しながら、
その答えらしいことを探り続けます。
小さな槌で打った音に耳を澄ませ、
手の上でひっくり返してはあらゆる角度から眺める、
そんなことを幾度となく繰り返します。
そうして石を見極めることが最初の工程であり、
また決して疎かにできない最重要の作業でもあります。
「ものづくり」、「手仕事」を謳って硯作りを行っていますが、
数を作れば作るほどに「つくる」ことに対して、
謙虚な気持ちになっていくものです。
自然の造形物に施す一本の線や曲面、
どのひとつをとっても確信を得ることができず、
たとえ数十年の経験を積んだ職人であっても、
迷いが生まれる場面がなくなることは決してありません。
「硯」とは水を落として墨を磨り、
その墨液を溜めるという機能を持つ道具です。
また、造形物としても非常にシンプルに見えるものです。
ですが、自然石と人の手の加え方の調和は、
作品の趣き、雰囲気として明白に表れるものです。
主張なく場に溶け合いながらも、心地よい確かな存在感を持つ、
そのような硯を皆様の書の空間に
お届けできるよう日々努めています。
■「土佐硯(一岐工房)」とは
土佐硯の伝統的な製法を引き継ぎ活動している個人作家の工房です。
■「土佐硯」とは
昭和41年、書家であった新谷健吉氏により原石が再発見され、
関心を抱いた数名によって硯作りが始められました。
書に携わる方々にその硯を贈り届けたところ非常に喜ばれ、
その評判はまたたく間に広まっていきました。
その後、県や村、森林管理局(旧営林署)の協力を得て、
原石の採石、作業所の建設、機器の導入が行われ、
昭和57年に現在の三原硯石加工生産組合が設立されました。
国内の硯産地での研修や、
著名な作硯師による技術指導を受けるなどして、
日々研鑽に励んできた結果、
「土佐硯」の名は広く全国に知られるようになりました。
優れた石質に加え、ひとつひとつ丁寧に作る手仕事に
高い評価を得ています。
重厚な硯、軽妙な硯、
創意と工夫を織り交ぜた表情豊かな多様な硯を
現在も作り続けています。
■「土佐硯」工房見学のご案内
工房見学は無料で随時受付中です。
下記のページをご確認ください。
https://www.creema.jp/item/14286118/detail