yakusima@miyamaenのプロフィール
『 屋久島自然栽培茶 』への道のり
ある日突然、“ お宅の茶畑の住所を教えてもらえませんか?”というお電話。それは、化学物質過敏症で長年お茶が飲めなかったという方からでした。“ 知り合いから当方の屋久島のお茶をいただき10年ぶりにお茶が飲めました。 ” との喜びのお電話だったのです。それでも飛散農薬が心配で、当方の茶畑の近隣の耕作地の有無をgoogle mapで確認するという念の入れようには驚きましたが、お話を伺えば彼女たちにとってそれは命にかかわることでした。南の島は虫が多く、草は一日数センチも伸び、虫と草との戦いに明け暮れする日々。そのような中、このお電話はまさに青天の霹靂、我々は心底励まされました。
屋久島の世界自然遺産認定の要因の一つ『 稀少な動植物の生息している自然の中に人間が共生している 』という文言と出合ったときのショックは忘れられません。我々のあるべき姿を啓示された思いでした。化学肥料も農薬もない時代、古人は厳しい屋久島の自然の中で『人と自然との共生』の農業を既に営んでいたということに今更のように感動しております。
“ チェスト! 気張れ! なんとかなるさ! 百尺竿頭進一歩! ”
古人に背中を押される思いで始まった無農薬・無化学肥料のお茶作りが、今ではなんと、ちっちゃなかわいい仲間たちも増え(蜘蛛の巣もカマキリもその他おおぜい)我々の同労者になって大活躍してくれています。また化学物質過敏症等の方に喜んで頂けていることも我々の喜びと励みになっております。
■ 2007:開墾
屋久島南部、大崎川上流標高300mの山中、荒れ果てた耕作放棄地を開墾、飛散農薬の全くない新しい有機農場を開く。
■ 2008:有機肥料の生産
屋久島の豊富な草を刈込み、鯖節の煮汁等で堆肥の生産を開始。
■ 2009:有機JAS認定の農薬・化学肥料の使用も禁止
化学物質過敏症の方達は有機のお茶を敬遠されるとのお話をお聞きしました。それは、病気・食害による収量減収を避けるため、生産家は有機認定の農薬・化学肥料を使わざるを得ない実情があるとのこと。悠久の母なる大地とお茶の木の生命力を信じて!
■ 2010:自然由来の農法に回帰
畝の間に草を敷き込み雑草を押さえ、土作りに取り組む。お茶の木に、虫による食害や病気への耐性が徐々にできつつあり、自然由来の農法で十分対応できる。(一例:台風による塩害を受けた茶畑はカイガラムシの被害が少ないことをヒントに、カイガラムシ発生時には海水を薄めて散布、等)
■ 2013:醗酵茶の製造
新茶時期のウンカ(植物の樹液を吸うセミ科の昆虫)の大量発生による被害は茶畑全滅の危険を孕んだもの。しかし、軽度のウンカの被害は傷つけられた茶葉を醗酵さすことにより美味しい紅茶/半醗酵茶/微醗酵緑茶になるという自然の摂理を知る。茶葉がウンカから身を守るために作り出すポリフェノールが、醗酵により香り成分・旨み成分へと変化するという、なんと不思議な自然の神秘!
自然環境よって毎年変わる「緑茶」と「醗酵茶」の製茶方法、この両輪が屋久島での自然栽培茶の可能性を開いてくれそうです。
二宮金次郎の言葉に励まされております。
「道徳を忘れた経済は罪悪であり、経済を忘れた道徳は寝言である。」を肝に銘じつつ
「道徳を忘れた農業は罪悪であり、経済を忘れた農業は趣味である。」との思いで励んでおります。
■ 2015:有機JAS認定取得
有機JAS農産物の生産工程管理者資格の取得
以降、毎年、鹿児島県有機農業協会より有機JAS認定を取得
■ 残留農薬検査の実施
念のため行っている残留農薬検査では全200項目において毎年すべて“検出せず”。安心してお召し上がりください。
■ 入賞履歴
農林水産省「フードアクション ニッポン2016 全国100選」
屋久島自然栽培の醗酵茶2点が受賞する。
ある日突然、“ お宅の茶畑の住所を教えてもらえませんか?”というお電話。それは、化学物質過敏症で長年お茶が飲めなかったという方からでした。“ 知り合いから当方の屋久島のお茶をいただき10年ぶりにお茶が飲めました。 ” との喜びのお電話だったのです。それでも飛散農薬が心配で、当方の茶畑の近隣の耕作地の有無をgoogle mapで確認するという念の入れようには驚きましたが、お話を伺えば彼女たちにとってそれは命にかかわることでした。南の島は虫が多く、草は一日数センチも伸び、虫と草との戦いに明け暮れする日々。そのような中、このお電話はまさに青天の霹靂、我々は心底励まされました。
屋久島の世界自然遺産認定の要因の一つ『 稀少な動植物の生息している自然の中に人間が共生している 』という文言と出合ったときのショックは忘れられません。我々のあるべき姿を啓示された思いでした。化学肥料も農薬もない時代、古人は厳しい屋久島の自然の中で『人と自然との共生』の農業を既に営んでいたということに今更のように感動しております。
“ チェスト! 気張れ! なんとかなるさ! 百尺竿頭進一歩! ”
古人に背中を押される思いで始まった無農薬・無化学肥料のお茶作りが、今ではなんと、ちっちゃなかわいい仲間たちも増え(蜘蛛の巣もカマキリもその他おおぜい)我々の同労者になって大活躍してくれています。また化学物質過敏症等の方に喜んで頂けていることも我々の喜びと励みになっております。
■ 2007:開墾
屋久島南部、大崎川上流標高300mの山中、荒れ果てた耕作放棄地を開墾、飛散農薬の全くない新しい有機農場を開く。
■ 2008:有機肥料の生産
屋久島の豊富な草を刈込み、鯖節の煮汁等で堆肥の生産を開始。
■ 2009:有機JAS認定の農薬・化学肥料の使用も禁止
化学物質過敏症の方達は有機のお茶を敬遠されるとのお話をお聞きしました。それは、病気・食害による収量減収を避けるため、生産家は有機認定の農薬・化学肥料を使わざるを得ない実情があるとのこと。悠久の母なる大地とお茶の木の生命力を信じて!
■ 2010:自然由来の農法に回帰
畝の間に草を敷き込み雑草を押さえ、土作りに取り組む。お茶の木に、虫による食害や病気への耐性が徐々にできつつあり、自然由来の農法で十分対応できる。(一例:台風による塩害を受けた茶畑はカイガラムシの被害が少ないことをヒントに、カイガラムシ発生時には海水を薄めて散布、等)
■ 2013:醗酵茶の製造
新茶時期のウンカ(植物の樹液を吸うセミ科の昆虫)の大量発生による被害は茶畑全滅の危険を孕んだもの。しかし、軽度のウンカの被害は傷つけられた茶葉を醗酵さすことにより美味しい紅茶/半醗酵茶/微醗酵緑茶になるという自然の摂理を知る。茶葉がウンカから身を守るために作り出すポリフェノールが、醗酵により香り成分・旨み成分へと変化するという、なんと不思議な自然の神秘!
自然環境よって毎年変わる「緑茶」と「醗酵茶」の製茶方法、この両輪が屋久島での自然栽培茶の可能性を開いてくれそうです。
二宮金次郎の言葉に励まされております。
「道徳を忘れた経済は罪悪であり、経済を忘れた道徳は寝言である。」を肝に銘じつつ
「道徳を忘れた農業は罪悪であり、経済を忘れた農業は趣味である。」との思いで励んでおります。
■ 2015:有機JAS認定取得
有機JAS農産物の生産工程管理者資格の取得
以降、毎年、鹿児島県有機農業協会より有機JAS認定を取得
■ 残留農薬検査の実施
念のため行っている残留農薬検査では全200項目において毎年すべて“検出せず”。安心してお召し上がりください。
■ 入賞履歴
農林水産省「フードアクション ニッポン2016 全国100選」
屋久島自然栽培の醗酵茶2点が受賞する。