のぼるんのプロフィール
◆のぼりざる作家「のぼるん」のご紹介
宮崎県の伝統的工芸品「のぼりざる」の製作のかたわら
ステンドグラス制作、教室を開いてます。
「のぼりざる」は
延岡に江戸時代から伝わるとされている民芸品です。
現在は、唯一ののぼりざる製作者で伝統工芸士であった
母の跡を継いだ私一人となっております。
このかわいい、愛らしい、そして縁起の良い民芸品を
次世代につなぐために頑張って創作活動を続けています。
◆子どもたちの健康を願う伝統的工芸品「のぼりざる」
「のぼりさる」とは、延岡に古くから伝わる郷土玩具。
江戸時代から延岡藩士の妻たちが手内職として作り始め
「張り子の猿」が
「菖蒲(しょうぶ)絵の幟(のぼり)」にさげられ
風を受けると竿を伝って昇ります。
子供の立身出世、無病息災、五穀豊穣を願ったもので
端午の節句に鯉のぼりと一緒に揚げられていました。
今では、宮崎県を代表する郷土玩具・お土産に加えて
転勤する方への「(出世を祝う)はなむけ」として
プレゼントされる方もいらっしゃいます。
◆「のぼりざる」の由来
「のぼりざる」は、約200年前から作り始められたと
されていますが、その由来には幾つかの説があります。
○ニニギノミコトが高天原にご降臨になった時
その武将として功績のあった猿田彦がその後も粗暴な
振る舞いがなおらず、アマノウズメノミコトに
いたずらをしたのを戒めるため、ニニギノミコトが
猿田彦を縛り竹竿の先に吊るしたことに由来する説。
※猿田彦命は勇将で、常に戦いの先頭に立って戦を
勝利に導いたので、武士の間では戦の神として
崇敬されてきました。
○延岡藩の旧藩主有馬公が合戦の折、背に負った馬印に
猿を用い、勝利を得たことに始まるという説。
○田畑を荒らす猿を退治したところ子供の疫病が流行り
「猿のたたり」と考えた人々は「のぼりざる」を
庭先に立てて供養した。すると、疫病がおさまり人々は
豊作と健康を喜び合ったことに由来するという説。
◆「のぼりざる」の製作
1) 木材で猿の型を作り
その木型に和紙を何枚も張り合わせます。
2) 背を切り開き、木型を取り出し背を縫い合わせて
色付けを行います。金筋入りの烏帽子をかぶり
小鼓(こづつみ)と御幣(ごへい)を手にした
「三番叟(さんばそう)」の姿をしています。
※三番叟…歌舞伎幕開の前に行う祝儀の舞
能楽の翁の中の舞の一つです
3) 烏帽子と長袴は、江戸時代の武士の武服で
幟の上部の2本線は「武運」を
菖蒲の絵は男子の「出世開運」を
風をはらみ昇る姿は「位階が上がること」を
あやかれるように願って作られています。
また「苦労を去る」の意味を込めた
黒色の「のぼりざる」も作られています。
宮崎県の伝統的工芸品「のぼりざる」の製作のかたわら
ステンドグラス制作、教室を開いてます。
「のぼりざる」は
延岡に江戸時代から伝わるとされている民芸品です。
現在は、唯一ののぼりざる製作者で伝統工芸士であった
母の跡を継いだ私一人となっております。
このかわいい、愛らしい、そして縁起の良い民芸品を
次世代につなぐために頑張って創作活動を続けています。
◆子どもたちの健康を願う伝統的工芸品「のぼりざる」
「のぼりさる」とは、延岡に古くから伝わる郷土玩具。
江戸時代から延岡藩士の妻たちが手内職として作り始め
「張り子の猿」が
「菖蒲(しょうぶ)絵の幟(のぼり)」にさげられ
風を受けると竿を伝って昇ります。
子供の立身出世、無病息災、五穀豊穣を願ったもので
端午の節句に鯉のぼりと一緒に揚げられていました。
今では、宮崎県を代表する郷土玩具・お土産に加えて
転勤する方への「(出世を祝う)はなむけ」として
プレゼントされる方もいらっしゃいます。
◆「のぼりざる」の由来
「のぼりざる」は、約200年前から作り始められたと
されていますが、その由来には幾つかの説があります。
○ニニギノミコトが高天原にご降臨になった時
その武将として功績のあった猿田彦がその後も粗暴な
振る舞いがなおらず、アマノウズメノミコトに
いたずらをしたのを戒めるため、ニニギノミコトが
猿田彦を縛り竹竿の先に吊るしたことに由来する説。
※猿田彦命は勇将で、常に戦いの先頭に立って戦を
勝利に導いたので、武士の間では戦の神として
崇敬されてきました。
○延岡藩の旧藩主有馬公が合戦の折、背に負った馬印に
猿を用い、勝利を得たことに始まるという説。
○田畑を荒らす猿を退治したところ子供の疫病が流行り
「猿のたたり」と考えた人々は「のぼりざる」を
庭先に立てて供養した。すると、疫病がおさまり人々は
豊作と健康を喜び合ったことに由来するという説。
◆「のぼりざる」の製作
1) 木材で猿の型を作り
その木型に和紙を何枚も張り合わせます。
2) 背を切り開き、木型を取り出し背を縫い合わせて
色付けを行います。金筋入りの烏帽子をかぶり
小鼓(こづつみ)と御幣(ごへい)を手にした
「三番叟(さんばそう)」の姿をしています。
※三番叟…歌舞伎幕開の前に行う祝儀の舞
能楽の翁の中の舞の一つです
3) 烏帽子と長袴は、江戸時代の武士の武服で
幟の上部の2本線は「武運」を
菖蒲の絵は男子の「出世開運」を
風をはらみ昇る姿は「位階が上がること」を
あやかれるように願って作られています。
また「苦労を去る」の意味を込めた
黒色の「のぼりざる」も作られています。