『シンプルハンドメイド2017』
○素材　
オパールガラス
「この素材は順光で青白く、逆光ではオレンジ色に発色する。
月光のような玲瑯（えいろう）さと、温かみのある色調の共存が面白い。」
※『もっと知りたいルネ・ラリック』鈴木潔　著　より引用

○作品への想い
東京、下町の硝子工場で作る、手作りのガラス。
オパールガラスの素材の特性を生かしたテーブルウェアを、職人さんと開発しました。
オパールガラスは、芸術家　ルネ・ラリックが晩年、硝子作品に愛用していた素材です。
かつてヨーロッパでは高級品として重宝されてきました。
今回、素材として敬遠されがちな「オパールガラス」にトライするにあたり、
箱根ラリック美術館へ赴きました。
そこで見た『シュザンヌ』という、水浴びを終えた美女が衣を広げた様子を
オパール硝子で表現した作品を知りました。
それをヒントに、
ボウルのふちを、ひらひらした表現にすれば、肉厚で表情の変わるオパールグラスを
活かせるのではないかと考えました。


○技法について
遠心力で硝子のたねを伸ばして作る「スピン製法」で、
1個につき、３人がかりで手作りで作られています。
遠心力で硝子のたねを伸ばして作る「スピン製法」で硝子のプレートとボウルを作りました。
職人さんと打ち合わせを重ね、ボウルのふちの「なみなみ感」を表現するために、
①落とす硝子の「たね」の量、②型を回すスピード
①②のもっともベストな塩梅を研究しました！


○使い方の提案
ヨーグルトを入れて、朝食に使っています。
夏はそうめんを入れて使用もしました。


○ご注意
オパールガラスは、成形する際、熱された部分が白く乳白色に反応します。
そのため、写真3枚目のように、硝子の中に白くモヤモヤとした表情が出ますが、
こちらは手作り特有のもので、同じものはひとつとしてございません。
不良品ではありませんので、ご了承ください。


○取り扱い
食器洗浄機、電子レンジのご使用はお控えください。

色：ピンク
素材：オパールガラス
技法：スピン成形
サイズ：Φ125×60