中国の詩篇ーー臨江仙(明・楊愼)
臨江仙(明・楊愼)
滾滾長江東逝水,
浪花淘盡英雄。
是非成敗轉頭空。
靑山依舊在,
幾度夕陽紅。
白髮漁樵江渚上,
慣看秋月春風。
一壺濁酒喜相逢。
古今多少事,
都付談笑中。
日本語の訳註は以下です:
※:臨江仙:詞牌の一。『三國演義』のトップに引用されて出てくる。明の楊愼の作品。宋の蘇軾『念奴嬌』(大江東去)に基づいて作られている。
※滾滾長江東逝水:滔々と流れる長江は、東の方へ流れ去り。 ・滾滾:水が盛んに流れるさま。こんこんと流れる。 ・東逝水:東に向かって流れるながれ。中国の一般の川の流れであり、それが、常態であって、必然でもある。ここの「流れ」は、川の水の流れの外に、時間の流れ、歴史の推移をも含ませている。
※浪花淘盡英雄:(滾滾と流れる長江の)白波で、揺すりよどませて、英雄をより分けている。歴史の時間の流れの中で、(歴史に名を留める行為をした英雄達は歴史の)白波で選別される。 ・浪花:なみのはな、しらなみ。 ・淘:よなげる。水で揺すり、澱ませて、より分ける。より分ける。(米を)とぐ。よりすぐる。 ・英雄:蘇軾『念奴嬌』でいう「千古風流人物」になる。
※是非成敗轉頭空:是非、成敗という歴史上の基準は、ふり返ってみれば、むなしいものである。 ・是非:よいこととわるいこと。 ・成敗:成功と失敗。 ・轉頭:頭をめぐらす。ふり返る。 ・轉:まわる。副詞としては、うたた。たちまち。かえって、いっそう。 ・空:むなしい。
※靑山依舊在:故郷の自然の山むかしのままである。 *歴史上の人間の世の有為転変に比べて、自然は変わることなく。 ・靑山:故郷の墓山。また、自然界の青い山。 ・依舊:昔ながら。むかしのまま。旧に依る。 ・在:…状態である。
※幾度夕陽紅:何度赤い夕陽の夕方を迎えたことか。何回王朝の興亡(交替)を見たことか。 ・幾度:いくたび。 ・夕陽:夕日。 ・紅:赤い。
※白髪漁樵江渚上:白髪になった老齢の漁師と木こりは、川のなぎさで。 ・白髪:白髪になった。老齢の。 ・漁樵:漁師と木こり。すなどりときこり。都会を離れたところの庶民。 ・江渚:川のなぎさ。 ・上:…で。…にて。
※慣看秋月春風:秋の月と春の風(といった年月の推移)を見慣れている。 ・慣看:見慣れた。 ・秋月春風:秋の月と春の風。年月の移ろいをいう。
※一壺濁酒喜相逢:一壺の濁酒:一壷のどぶろくで、(酔中に「古今多少事」に)出逢うのは、うれしいことだ。 ・一壺濁酒:一壷のどぶろく。「壷」は、酒を貯蔵しておく小型容器(ボトル、瓶)で、「一瓶の酒」に等しい。 ・喜:よろこぶ。 ・相逢:(酔中に「古今多少事」に)出逢う。
※古今多少事:昔(から今まで)の多くの出来事。 ・古今:昔(から今まで)の。 ・多少事:多くの出来事。
※都付談笑中:すべて、談笑のうちで対応した。 ・都:すべて。 ・付:対処する。付す。 ・談笑中:「談笑間」というべき短時間の内に。
注釈以上ですが、ご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。
滾滾長江東逝水,
浪花淘盡英雄。
是非成敗轉頭空。
靑山依舊在,
幾度夕陽紅。
白髮漁樵江渚上,
慣看秋月春風。
一壺濁酒喜相逢。
古今多少事,
都付談笑中。
日本語の訳註は以下です:
※:臨江仙:詞牌の一。『三國演義』のトップに引用されて出てくる。明の楊愼の作品。宋の蘇軾『念奴嬌』(大江東去)に基づいて作られている。
※滾滾長江東逝水:滔々と流れる長江は、東の方へ流れ去り。 ・滾滾:水が盛んに流れるさま。こんこんと流れる。 ・東逝水:東に向かって流れるながれ。中国の一般の川の流れであり、それが、常態であって、必然でもある。ここの「流れ」は、川の水の流れの外に、時間の流れ、歴史の推移をも含ませている。
※浪花淘盡英雄:(滾滾と流れる長江の)白波で、揺すりよどませて、英雄をより分けている。歴史の時間の流れの中で、(歴史に名を留める行為をした英雄達は歴史の)白波で選別される。 ・浪花:なみのはな、しらなみ。 ・淘:よなげる。水で揺すり、澱ませて、より分ける。より分ける。(米を)とぐ。よりすぐる。 ・英雄:蘇軾『念奴嬌』でいう「千古風流人物」になる。
※是非成敗轉頭空:是非、成敗という歴史上の基準は、ふり返ってみれば、むなしいものである。 ・是非:よいこととわるいこと。 ・成敗:成功と失敗。 ・轉頭:頭をめぐらす。ふり返る。 ・轉:まわる。副詞としては、うたた。たちまち。かえって、いっそう。 ・空:むなしい。
※靑山依舊在:故郷の自然の山むかしのままである。 *歴史上の人間の世の有為転変に比べて、自然は変わることなく。 ・靑山:故郷の墓山。また、自然界の青い山。 ・依舊:昔ながら。むかしのまま。旧に依る。 ・在:…状態である。
※幾度夕陽紅:何度赤い夕陽の夕方を迎えたことか。何回王朝の興亡(交替)を見たことか。 ・幾度:いくたび。 ・夕陽:夕日。 ・紅:赤い。
※白髪漁樵江渚上:白髪になった老齢の漁師と木こりは、川のなぎさで。 ・白髪:白髪になった。老齢の。 ・漁樵:漁師と木こり。すなどりときこり。都会を離れたところの庶民。 ・江渚:川のなぎさ。 ・上:…で。…にて。
※慣看秋月春風:秋の月と春の風(といった年月の推移)を見慣れている。 ・慣看:見慣れた。 ・秋月春風:秋の月と春の風。年月の移ろいをいう。
※一壺濁酒喜相逢:一壺の濁酒:一壷のどぶろくで、(酔中に「古今多少事」に)出逢うのは、うれしいことだ。 ・一壺濁酒:一壷のどぶろく。「壷」は、酒を貯蔵しておく小型容器(ボトル、瓶)で、「一瓶の酒」に等しい。 ・喜:よろこぶ。 ・相逢:(酔中に「古今多少事」に)出逢う。
※古今多少事:昔(から今まで)の多くの出来事。 ・古今:昔(から今まで)の。 ・多少事:多くの出来事。
※都付談笑中:すべて、談笑のうちで対応した。 ・都:すべて。 ・付:対処する。付す。 ・談笑中:「談笑間」というべき短時間の内に。
注釈以上ですが、ご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。
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三国志演義で見た素晴らしい詩と書体に感動してます。本当にありがとうございました。
また、ご縁がありましたら宜しくお願いします。 多謝 m(_ _)m