薪ストーブ生活20年。
薪集めは冬の暮らしに欠かせません。
知り合いの方がお声をかけてくださるおかげで
不自由することなく、暖をとることが出来てます。

3年ほど前、近所のおばさんから
「山のサクラが台風で倒れてしまった。薪になるなら使って。」
と言われ、取りに伺いました。

お話によれば、
「長男が生まれた年に、この山を購入したの。大きな桜の木があって、毎年お花見のするのが楽しみだったのに。」とのこと。

ご長男も既に50歳を越えてるので、長年の思い入れの籠ったサクラ
だったのです。
残念でたまらないわ〜と、こぼしておられました。

玉切りにして頂いてきたサクラ。
薪割り後は、小屋に積んで乾燥してありました。
長さ30センチあまり、工作するには手頃なサイズです。
カトラリーを作ってみることに。


サクラは、削ってる間もよい香りがします。
桜餅の風味に囲まれます。
木肌模様が美しく、堅木なので細く加工しても折れにくい。

木ベラは消耗品です。
多少焦げても、削れても、愛用し続けてしまう道具。
耐熱性のシリコン製のへらもいいけど
ダイナミックにフライパンをかき混ぜる木べらの
ファンは多いです。

表面は食器用の木固めポリマーを塗装しましたが
木ベラなので、ご要望があればクルミ油塗布で対応します。
クルミ油はすぐに剥がれるので
時々磨きをかけ、オイルを塗るなどのメンテナンスをすれば
長持ちしますが、傷や減りも道具としての愛着ですね。

長さ300mm×幅60mm 厚みは7mmで柄の太さ20mmです。

ご注文頂いてからの制作になります。
10日ほどでお届けできると思います。