賃貸のお悩みをおしゃれに解決。心地よい暮らしをつくるインテリア

寒い日が続きますが、季節はもうすぐ春。進学や就職、転勤などが決まって、引っ越しをする方も少なくないのではないでしょうか。一人暮らしを初めてされる方はとくに、自分だけの家を、自分好みにできることを楽しみにされていらっしゃるかもしれませんね。

でも、収納が少なかったり、家具をたくさん置く余裕はなかったり、壁に穴を開けられなかったりと、賃貸ならではの悩みもあります。家具を探すときも、「賃貸でも設置できるかどうか」「狭い部屋でも使えるかどうか」などは、気になるポイントですよね。

今回は、そんな賃貸のお部屋でも使える家具や、取り入れる際の工夫をご紹介します。作家さんの視点が生かされた、機能的なおしゃれな家具で、心地よいお部屋を目指してみませんか？

一人暮らしの方向けの部屋は、収納が少ないことがよくあります。でも、居室スペースに衣装ケースをそのまま置くのはなんだか味気ないですよね。

そんな収納が少ない部屋で活用したいのが、見せる収納ができるハンガーラック。よく着る服をかけておけば、朝の身支度もスムーズになりそう。ハンガーラックに入るぶんだけのアイテムを厳選すれば、自然と愛着のあるワードローブができますね。

アイアンと古材を組み合わせた雰囲気のあるハンガーラックは、家具・什器作家 51WORKSさんの作品。人気の男前インテリアにもぴったりの色味と素材感ですね。上の棚には帽子、サイドのフックにはバッグと、身の回りのものをまとめておけるのも便利です。

アイアン、木材、ガラスの専門店crackglassさんのハンガーラックはシンプルかつスタイリッシュ。細く美しい無垢アイアンが魅力的です。遠目からは黒色っぽくも見え、光の当たり方によってはくすんでも見える、個性的で独特な味わいを消さないようにクリア塗装で仕上げられているそうですよ。

下駄箱がなかったり、土間が一人立つだけで精一杯だったりで、玄関収納は大きな悩み。朝、出かけるときは気持ちよく、夜、家に帰ってきたときにはほっとできるような、整理整頓された、心地よい空間を保ちたいものですね。

木工・アイアン家具、雑貨takutoさんのアイアン脚のシューズラックは、14足を収納できます。サイズは高さ120cm、奥行き約29cm（棚板奥行き27cm）、幅50cm（棚内寸約45cm）。狭いスペースでもたっぷり収納できるのが魅力です。

お友達やお客さんが集まるお部屋にしたい方には、箱屋CRAFTさんのスリッパラックがおすすめ。玄関すぐ横に、場所を取らずにスリッパを立てておくことができます。マガジンラックとしても使えるので、並べて収納するのもいいですね。取付用の画鋲4個付きです。

木の温もりを大切にするハンドメイド家具作家85ファニチャーさんコートハンガーは杉無垢材のもの。そのまま置いといてもインテリアとなるデザインです。玄関回りに収納がないお家でも、このコートハンガーがあれば、さっとかけられて便利です。

小さくてなくしやすい家の鍵。急いでいる日に限って見つからなかったりするんですよね。玄関横に鍵の居場所を作るにはキーフックが便利です。dorintさんの作品は、お出かけ前の最終チェックにかかせないミラーにキーフックが４つついています。慌てず余裕を持って出かけられそうですね。

会いにいける家具作家Asukayama Worksさんのキーフックは小物が飾れる棚付き。「人を出迎える玄関だからこそ、おしゃれに整えたい」という方にはもちろん、「宅配便の受け取りに使うハンコなどを置いておきたい」という方にもぴったりです。

木工作家HappyMondayFurnitureさんのキーフックは、スイッチカバーと一体化しています。部屋に帰ったら、必ず明かりをつけますよね。そのときに、手に持っているその鍵を掛けてしまいましょう、というコンセプトです。これならどこに鍵を置いたか、忘れてしまうこともなさそうですね。

ご飯を食べたり、勉強したり。家で過ごす時間のうち、テーブルに向かう時間は、じつはけっこう多いものです。必需品ではありますが、狭い部屋の中にテーブルを置くとかなりの場所を占めてしまいますよね。

脚が折りたためるテーブルを選べば、使わないときは壁に立てかけたり、ベッドの下にしまったりできます。あけた空間でストレッチやヨガをやってみたり、誰かが泊まりに来た時に布団を敷いたり、多目的に使えるようにしておくと、暮らしの幅もひろがりそうです。

アイアンの脚が空間を引き締めてくれる、Steelsさんのテーブル。木の節や木目の表情とアイアンのバランスがよく、ナチュラルにもモダンにも使えます。直線的なシルエットは男性のお部屋にもおすすめですよ。

きいろの木工房さんのダイニングテーブルは引き出し付き。お箸や箸置き、スプーン・フォークなどのカトラリーを収納するのはもちろん、ついついテーブルの上に置きっぱなしにしてしまう紙類などをしまったりするのにもよいですね。

何かを飾れるような場所はないけれど、お気に入りの雑貨を飾りたい。そんな方におすすめなのが、飾るためだけの棚です。画鋲で壁に取り付けるだけものもあるので重いものを置くのには向きませんが、だからこそ余分なものを置かず好きなものだけを飾ることができそうですね。

ほしいものを創る！手作り木雑貨koharubiwork LIVさんの壁掛けラックは、フックひとつあればどこにでも棚板を設えられるアイデア作品。壁に穴があけられない賃貸物件でもピクチャーレールにフックをかければ素敵な飾り棚の完成です。

生活を彩る創作工房Humyhumyさんの壁掛け飾り棚は、ゆるりとした流線形が特徴。ゆらぎを感じるウェーブと木の質感で、お部屋の雰囲気もがらりと変えられそうです。玄関の壁、リビングなどにおすすめです。

木工房Atelier Yadoriさんのウォールシェルフは、マンションやアパートでもオシャレに使える石膏ボードフック付き。銘木（ウォールナット、チェリー、メープル、タモ）と栃木レザーのコラボ作品で、本や観葉植物などを置くことができます。お部屋のいいアクセントになりますね。

※ここでご紹介した飾り棚は、プッシュピンがさせる石膏ボードなどの壁でご利用いただけます。コンクリートや土壁など、ピンがささらない壁では設置できないことがあるので、ご注意ください。また、石膏ボード壁には、丈夫で穴が目立ちにくい専用のピンもありますので、ホームセンターなどで探してみてください。賃貸契約によっては、壁にピン等をさすことに制限がある場合もありますので、取り付け前にご確認頂くようお願いします。

春から新生活という方は、いきなり全部揃えるのは大変かと思います。大きな家具は後から取り替えることが難しくなってしまうので、最初にしっかり吟味したいところ。その後、大きな家具のテイストに合わせて小物をそえろえれば、まとまりのあるお部屋になります。時間をかけて、少しずつ理想のお部屋に育てていけるといいですね。