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チクチクしないニット素材は? 正しい対処法や選び方で、好きな服をもっと快適に。

チクチクしないニット素材は? 正しい対処法や選び方で、好きな服をもっと快適に。

セーターやニットなどの衣服を着るときのお悩みで多いのが "チクチクする" というところ。実はニット素材によっては比較的チクチクしないものもあり、チクチクする原因も場合によってさまざま。

こういった悩みは、ニット素材に合わせて正しい対処法を選んだり、用途に合わせてニットの素材を選んだりすると解消できることがあるんです。

 

この記事ではチクチクするセーターやニットの対処法や、チクチクしないニット素材をご紹介します。

動物繊維のウール・アルパカ・カシミヤ、植物繊維のコットン、化学繊維のアクリルなど、何気なく選んでいたニットも、素材の特性に注意するだけで快適に着られるようになりますよ。セーターやマフラー、手袋などニットを上手に取り入れて、寒い季節もあたたかく過ごしませんか。

目次

● ニットやセーターがチクチクするのはどうして?

 1)ニットの素材が原因

 2)乾燥が原因

 3)セーターが肌に触れるのが原因

● 〈 対処法1 〉チクチクしないニットの素材を選ぶ。チクチクしないセーターの選び方

● 〈 対処法2 〉肌に直接触れないセーターの着こなしをする

● 〈 対処法3 〉柔軟剤を使って洗濯をする

● 〈 対処法4 〉乾燥を防ぐ

● チクチクするのはウール?アクリル? 素材別の正しい対処法

 − ニット素材は大きく分けて3種類

 − とにかく暖かい【動物繊維】>>ウールやアルパカのちくちくには、インナーを。

 − 肌触りの良い【植物繊維】>> チクチクしづらく、セーターのインナーにもおすすめ。

 − 肌触りに優れた【化学繊維】>>乾燥に注意して。混紡にも注目

● ニット素材の特徴を知って、セーターや好きな服をもっと快適に

ニットやセーターがチクチクするのはどうして?

1)ニットの素材が原因

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柔らかくて伸縮性があり、着心地も快適なロングシーズン楽しめるタートルネックニット。

ニットやセーターがチクチクするときに多い原因のひとつが、使われている素材によるもの。ひとくちにニットといってもさまざまな種類があるのですが、中でも「毛」などの比較的繊維の太さが太いものは、肌に当たるとチクチクすると感じることが多いようです。

2)乾燥が原因

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セーター自体は柔らかな素材のものを着ていても、チクチクすると感じることがあります。その場合は、空気の乾燥や肌の乾燥が原因かもしれません。

 

空気が乾燥していると、肌も乾燥し、いつも肌を守ってくれている水分量が減ってしまいます。そうなると、ちょっとしたセーターの繊維による刺激でもチクチクするように感じます。

乾燥しているところにニットを着用すると静電気が起こりやすくなる、というデメリットも。乾燥肌や敏感肌の方の場合、よりこの傾向が強いので注意が必要です。

3)セーターが肌に触れるのが原因

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カーディガンを使ったこんな着こなしなら、チクチクを防いであったかいコーディネートに。

先にご紹介した「素材」と「乾燥」、2つの原因のほか、さらにニットが肌に触れているとよりチクチクするように感じることも。

肌に触れる面積が多いセーター(例えば、ピタッとしたサイズ感のセーターやタートルニットなど)がチクチクすると感じることが多いのはこのためです。

特に肌が薄い首は敏感なので、ニットの繊維が直接肌に触れるとかゆみやチクチクした痛みを感じやすいようです。

〈 対処法1 〉チクチクしないニットの素材を選ぶ。チクチクしないセーターの選び方

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ニットの繊維が太ければ太いほど、痛い、チクチクする、と感じやすいため、とにかくチクチクしないニットやセーターを選びたい場合は、繊維が細かなカシミヤやコットンなどのニット素材を選ぶのがおすすめです。

 

なお、"ニットといえばウール" という印象も強いウールは、繊維が太くチクチクしやすい素材のひとつでもあります。ウールには保温効果がありほかの素材よりも暖かい、というメリットもあるので、暖かいセーターがいいけどチクチクするのも避けたい、という方はコットンやアクリル素材にウールを混ぜた「ウール混」という選択もおすすめです。

〈 チクチクしないニット素材一覧 〉

・カシミヤ(動物繊維)

・コットン(植物繊維)

・シルク(植物繊維)

・アクリル(化学繊維)

・メリノウール(動物繊維)

・ウール混

など

〈 対処法2 〉肌に直接触れないセーターの着こなしをする

そもそもニットが肌に触れていることが大きな要因でもあるため、肌に直接触れない着こなしや工夫をすることも大きな効果があります。

セーターの中にインナーを着る

▲ ノルディック柄ニット

例えば、セーターの中にインナーを着る対処法も◎

タートルネックなどのセーターを着用する際は、首元がいちばんチクチクしやすい薄い肌なので、首元まで隠れるインナーを着るとより効果を発揮してくれます。

ゆったりしたフォルムのセーターがおすすめ

▲ ダイヤ編み柄 ゆったりシルエットふんわりニット

またピタッとしたセーターではなく、ゆったりしたサイズ感やフォルムのセーターを選ぶこともおすすめの対策法です。さらに中にインナーを着れば、かゆみやチクチク対策にも、寒さ対策にもなります。

〈 対処法3 〉柔軟剤を使って洗濯をする

▲【5色】着けるだけで印象アップのお上品ゆったりアンゴラマフラー

購入したばかりのセーターは、着る前に一度柔軟剤で洗濯をしてふっくらさせると、チクチク対策につながります。セーターの繊維が柔らかくなることで、着心地もさらに快適に。

ニットの素材によってお手入れ方法や洗濯方法、注意点などが異なるので、必ず洗濯表示を見てからお手入れしてください。この記事では、カシミヤ・ウールなどのお手入れ方法もご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

〈 対処法4 〉乾燥を防ぐ

▲ ニット×ファーミックススヌード ユニセックス<全3色> 

乾燥して敏感になっている肌には、ニットやセーターの繊維が直接触れるだけでも刺激になります。

普段から加湿器などでお部屋や空間の加湿をこまめに行なったり、クリームなどで肌の保湿を心がけると、ニットを着た際のチクチクも軽減されます。

 

また、水分保有量が比較的多いニット素材を選ぶことも効果的です。コットンやウールなどの植物繊維や動物繊維は多く、逆にアクリルやポリエステルなどの化学繊維は少ないことが多いようです。

チクチクするのはウール?アクリル? 素材別の正しい対処法

ニット素材は大きく分けて3種類

ニット素材は大きく分けて、暖かさに優れたウールなどの「動物繊維」、肌触りの良いコットンなどの「植物繊維」、自然由来の繊維にはない強みを持ったアクリルなどの「化学繊維」に分けられます。

とにかく暖かい【動物繊維】>>ウールやアルパカのちくちくには、インナーを。

▲ ベビーアルパカ・クルーネック・プルオーバー

寒い日にこそ着たいニットは、やっぱりあたたかさが大事! そんな方は、動物繊維であるウール・アルパカ・カシミヤのニットを選ぶのがおすすめです。

身体を寒さから守るための毛から生まれた繊維は、空気をたっぷり含むため、保温性が高くあたたか。また、湿度によって繊維の表面が開いたり閉じたりするため、湿度調節にも優れています。汗をかいて服の中にこもった湿度を逃してくれるので、身体が冷えにくくなるのも嬉しいポイントです。

▲ 100%カシミア*ハイネックセーター*S~XXLサイズ/カラフル8色

ウールやアルパカのチクチクの原因は、繊維の太さだといわれています。

メリノウールやベビーアルパカなど、それぞれの繊維の中でも細いものを選べばチクチクは少なくなります。

またインナーを着るとチクチクが肌に直接触れず、かゆさを軽減できます。インナーには、コットンなどの素材がおすすめ。

【カシミヤ】どの素材にも負けない、しっとり柔らかな肌触り

ニットってチクチクして苦手…… という方にまず試していただきたいのがカシミヤ。

高地に住むカシミヤ山羊は、冬の寒さに耐えるため表面の粗い毛の下に細く柔らかい毛が生えています。春先になると不要になった産毛は抜け落ちるので、繊維に加工していきます。この産毛は繊維一本一本がとても細いため、なめらかでしっとりした肌触りのニットになるんです。

 

【アルパカ】丈夫であたたか

アルパカは繊維が直毛で、ウールに比べ毛玉ができにくく丈夫な繊維といわれています。毛には油分が含まれ、撥水性があり汚れにくいため、コートやセーターなどのアウターにも重宝される素材です。

肌触りの良い【植物繊維】>> チクチクしづらく、セーターのインナーにもおすすめ。

▲ Organic Cotton無縫製タートルニットプルオーバー【山桃染め】

コットンのニットは、植物繊維でチクチクしづらく自然由来なので、セーターの下に着込むインナーニットとしても活躍してくれます。

日常的に洗濯もでき、汗の吸収にも優れるので、暖房や冷気などの気温差で汗をかいてしまっても身体が冷えず安心です。

【コットン】扱いやすく、丈夫でタフ

日常的に洗濯できるという点では、コットンの扱いやすさ、丈夫さは抜群。コットンニットのカットソーなどは、セーターのインナーとしてもおすすめです。

肌触りに優れた【化学繊維】>>乾燥に注意して。混紡にも注目

▲ ウール50%アクリル50% 袖ふわふわ ハイネック ニット ブルー/グリーン系

肌触りが良いアクリルなど化学繊維のニットですが、なかには化学繊維がかゆいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。それは、もしかしたら乾燥が原因かもしれません。

 

化学繊維には、動物繊維が持つような保湿性がありません。冬場に乾燥し肌が荒れていると、細い繊維でも刺激に感じ、かゆくなってしまいます。ボディークリームなどでしっかり保湿すれば、気にならなくなるかも。

【アクリル】滑らかな肌触り

化学繊維のアクリルにも強みがあります。アクリルは、液状の素材を細い穴から絞り出して繊維をつくるため、ふわふわで柔らかい手触りをつくりだすことができます。また、ウール繊維が本来持つ突起もないので、動物繊維のちくちくが苦手な方は、アクリルを試してみるのもいいかもしれません。

 

【ポリエステル・ナイロン】シワになりにくく、混紡​でいいとこどり

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は、動物繊維や植物繊維と組み合わせて、衣類を丈夫に、型くずれしにくく保つ効果があります。

ニット素材の特徴を知って、セーターや好きな服をもっと快適に

ひとくちにニットといっても、使われている素材で肌触りや機能性が大きく変わり、チクチクする原因や対処法もさまざま。どれも簡単にお家でできる対処法ばかりなので、ぜひこの冬、試してみてください。

ニットやセーターのチクチクの原因を知って解決すれば、もっと快適に、さまざまシーンで、ニットやセーターの良さを楽しめるはずです。

 

Creemaでは、素材もフォルムもさまざまなここにしかないニットアイテムやセーターがたくさん出品されています。「チクチクするからな......」とニット素材を諦めていた方も、ぜひCreemaでお気に入りの作品を見つけてこの冬取り入れてみてくださいね。

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