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好きな香りに包まれて。リードディフューザーの作り方と長持ちさせるコツ

「心がほっと一番落ち着く空間」、といえばどこを思い浮かべますか。リビング、自分の部屋、浴室、ベランダ、寝室など……。落ち着くと感じるとき、実は香りも少なからず影響しています。香りによっては、リラックスやリフレッシュできる効果があったり、集中力を高めたりすることも。
そんな香りを手軽に楽しめるのが、リードディフューザー。今回は、その作り方をご紹介します。
完成品としてセット販売されているものもありますが、リードディフューザーは家にあるものや、薬局などで揃う材料で作ることができ、実は作るのがとっても簡単なんです。香りも自分好みに調節できるので、お気に入りの香りのリードディフューザーが見つからない、という方にもおすすめ。小さなサイズで作ることもできるので、空間ごとに香りを変えると、香りの楽しみ方がもっと広がりますよ。
目次
1.リードディフューザーとは?
2.リードディフューザーの作り方・材料・道具
-用意するもの(ディフューザー液110ml分)
-作り方と手順
3.リードディフューザーの使い方と、ディフューザー液を長持ちさせるコツ
4.手作りリードディフューザーにおすすめのガラス瓶・一輪挿し10選
リードディフューザーとは?
リードディフューザーとは、精油やアロマオイルなどを小瓶に入れて、リードスティックを挿すことで香りを空間拡散させる器具のことです。
拡散させるという意味をもつ "diffuse" が由来となり、アロマオイルなどの香りを拡散させる器具のことを「ディフューザー」と言います。ディフューザーの種類には、タンクの水を霧状に拡散させることで加湿器としても使用可能な超音波式や、水や香りの液体を加熱することで液体を蒸発させて香りを空気中に拡散する加温式、アロマを垂らすだけのアロマストーンなどがあります。
中でも身近な道具で簡単に手作りができると人気なのが、このリードディフューザー。リードスティックを挿すことでアロマがスティックをつたい、自然と香りが空間に広がります。
電気や火を使わずに作ることができるのはもちろん、一度材料を揃えてしまえば、何度も繰り返し作ることができ、お財布に優しいのもうれしい点です。
リードディフューザーを作ってみよう! リードディフューザーの作り方・材料・道具

用意するもの(ディフューザー液110ml分)
□ 容器(ガラス製で口が狭いものが適しています)
□ アロマオイル(精油) …10ml
□ 無水エタノール …100ml
□ グリセリン(なくてもOK) …数滴
□ リードスティック(竹串や籐など) …5本程度
1)ガラス瓶に無水エタノールを100ml入れる

そのまま注ぐと溢れる場合があるので、下にタオルを敷くか、小さなろうとなどを使用するのがおすすめです。薬品を使用するため、容器はプラスチック製などではなく必ずガラス製のものを使用するようにしましょう。
※ 無水エタノールは引火の恐れがあるので、キッチンなど火の近くでは作業しないように注意してください。
2)アロマオイルを10ml加える

無水エタノールとアロマオイルは10:1の割合を目安に配合します。使用するアロマの種類によっても香りの強さが異なるので、お好みで調節してください。アロマオイルの1滴は0.05mlなので、この場合は200滴入れます。
3)グリセリンを数滴垂らす

グリセリンはなくても構いませんが、保湿剤の役割を果たしてくれます。ディフューザー液を蒸発しにくくしてくれるので長持ちさせたい方にはおすすめです。
4)スティックを好みの長さにカットし、瓶に入れたら完成

竹串などを瓶のサイズに合うよう、バランスを見ながらカットします。スティック素材の中でも、籐(ラタン)のように中がスカスカし空洞が多いものの方がよく液を吸い上げるので、香りやすくなります。
使用する本数もお好みで調節してください。香りが弱くなってきたときは、スティックの上下を逆さまにして瓶に戻すか、スティックを入れ替えます。
リードディフューザーの使い方と、ディフューザー液を長持ちさせるコツ

◎ 口の狭い容器を使用する
液の蒸発を抑えるため、容器はなるべく口の小さいものが適しています。また、茶色など色付きのガラス瓶には遮光性のあるものがあるので、ガラスの特性を利用するのも良いでしょう。
◎ グリセリンを入れる
保湿剤として使用されるグリセリン。夏場などは特に液が減りやすくなるので、グリセリンを入れて対策をすると良いでしょう。
◎ リードスティックの本数を減らす
使用するリードスティックの本数は減らすと香りにくく、増やすと香りが強くなり、液の減り具合にも比例します。
◎ 直射日光の当たらない場所に置く
一年通して、直射日光の当たらない、容器を倒しにくい棚の上などに置いておきましょう。
手作りリードディフューザーにおすすめのガラス瓶・一輪挿し10選
今回、私がリードディフューザー作りに使用したのが、ヨシロ工房さんの一輪挿し。小ぶりなサイズ感は、お部屋にちょこんと置くのにちょうどいい大きさで、ゆらゆらとした柔らかなガラスの模様がお気に入りです。
ふんわりと白いガラスは春の霞んだ空気を、水色と黄色は春の花をイメージした、甲山ガラス工房さんの一輪挿し。春風のような白い模様が素敵です。
吹きガラス工房 琥珀さんの一輪挿しは、飾り台付。100%廃瓶から作られているそうで、この茶色も着色したものではなく、瓶そのものの色を生かした自然な色合いなんだそう。
様々な色が流々と流れていくイメージで制作された、硝子工房nicoさんの一輪挿しは、色の流れに沿って泡が入っています。1ヶ所だけ伸ばしてあるので、ディフューザーを立てかけるのにもぴったりです。
優しい緑色が爽やかな、ぐらすたTOMOさんの一輪挿し。この緑色は、倉敷唯一のいぐさ栽培をする「今吉商店」さんのい草を燃やして灰にし、その灰をガラスの中に熔かし込んで生まれたもの。サイズは大と小の2種類あります。
ガラス作家 glass cachaさんの一輪挿しは、ミント色のベースに黄色のライン模様が入っているモダンなデザイン。置くだけで、いい香りと一緒にお部屋を明るい雰囲気にしてくれそうですね。
ちょっと個性的なリードディフューザーが欲しいなら、こんなカメの一輪挿しを使うのはいかがでしょう。麦わら帽子をかぶったガラス工房Merhabaさんのリクガメの一輪挿しは、甲羅が空洞で穴が空いています。
poppen poppinさんの花瓶は北欧スタイル。ピンク、ブルー、グリーン、クリア、グレーの5カラー展開で、形も各カラー3型ずつあります。生け口が小さく作られているのでディフューザーにぴったりです。
スリムで少し小ぶりなこちらの花器は、ガラス作家nanahoshiさんの作品。口元にはワンポイントの金箔かプラチナがあしらわれていて、どちらかを選ぶことができます。
透明なガラスで水のしずくを表現した、瑠璃庵さんの一輪挿し。水を入れると見ているだけで引き込まれそうになるくらい透き通ったしずくに癒されます。世界に1つの水のしずくの形とアロマの香りを楽しんで。
好きな香りで、癒しとリラックスを。お家時間も香りで気分転換
手作りで好きな量だけアロマディユーザーが作れるようになると、さまざまな香りで作ってみたくなります。精油を調合しながら、どんな香りかなと想像しながら作るのも楽しみの一つ。家に友人を招くときなどは、その人のイメージに合わせて香りを選んでみても楽しそうです。
皆さんも、ぜひお気に入りの香りで試してみてくださいね。