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お家でもできる「ドライフラワーの作り方」を作家さんに教わりました![前編]

2018.04.28
お家でもできる「ドライフラワーの作り方」を作家さんに教わりました![前編]

こんにちは。クリーマ編集部の佐々木です。

 

自宅のお花を、簡単に綺麗にドライフラワーにして飾れないかな? そんなふうに思ったのは、枯れてしまった切り花を捨てるときでした。どんな草花でも、寿命はあるもの。そう分かっていても「ごめんなさいっ!」と思わずにはいられない瞬間です。

 

とはいえ、ドライフラワーの作り方って、本当に”吊るすだけ”? 調べてみると、「ドライインウォーター法」や「シリカゲル法」など色々な方法があるよう。失敗せずに綺麗なドライフラワーにするには、どんな方法が良いのでしょう。

 

お花の美しさを、今まで以上にできる限り長く楽しむべく、今回はドライフラワー作家・OvalHomePlanetさんに、ドライフラワーの簡単な作り方から、ドライフラワーに関するあれこれまで、教えていただきました。

 

また、続く後編では、お花の種類別でドライフラワーの作り方をご紹介しますので、お楽しみに!

家のお花でもドライフラワーにできる?ドライフラワーを楽しむベストな方法

ドライフラワーを作りたい! そうは思ったものの、その前に何点か気になることが。まずはQ&A形式で、自宅で作るドライフラワーのあれこれについて、お聞きします。

Q. どんな花や植物でもドライフラワーにできるのでしょうか? ドライフラワーに向いている花、向かない花などがあれば教えていただきたいです。

(OvalHomePlanetさん)
百合、カラー、多肉植物、椿など、水分の多い花は乾燥に時間がかかり、乾燥の完了までにお花の色が悪くなるため向きません。また、オオイヌノフグリ、勿忘草など、小さなお花は乾燥させるとさらに小さくなり、お花が目立たなくなってしまうので注意が必要です。小さなお花をドライフラワーにする場合、シリカゲル法でドライフラワーにすることで綺麗に仕上がります。

 

Q. 生花をドライフラワーにするのに最適なタイミングはありますか?

(OvalHomePlanetさん)
蕾が完全に開いたその日にドライフラワーにするのがベストです。蕾の状態では水分が抜けにくく、乾燥に時間がかかるため色が悪くなりやすくなります。また、お花を十分に楽しんだ後でも、色が悪くなりやすいです。お花屋さんで開花直前のものを購入し、自宅でしっかり水揚げをして開花させ、お花を元気な状態にした後でなるべく早く乾かす、というのが大切です。

ドライフラワーを綺麗に作るコツは、お花が悪くなっていくスピードに負けないように、短時間で水分を抜くことです。なるべく風を当てたり、エアコンの前に吊るしたり、衣類用などの乾燥機を使用して早く乾かすことで綺麗に仕上がります。

 

Q. ドライフラワーはどのくらいの期間楽しめるものなのでしょうか?

(OvalHomePlanetさん)
お花によってまちまちですが、空気に触れる状態でしたら大体半年〜1年くらいです。シリカゲル法で作成し、密封された容器に入ったものでしたら数年以上楽しめます。

 

Q. ドライフラワーはどんな場所に飾るのが最適ですか? 飾り方や管理方法で、コツなどがあれば教えていただきたいです。

(OvalHomePlanetさん)
風通しがよく、ジメジメしていない場所がおすすめです。どんな場所に飾っても梅雨のときはどうしても湿気に触れて色が悪くなりますので、梅雨の時期・雨の続く時期は乾燥剤を入れた衣装ケースなどに入れておくのも一つの方法です。

ドライフラワーを作ろう!お家でもできる、ドライフラワーの作り方

今回ご紹介するドライフラワーの作り方は、4種類。


・ハンギング法
・ドライインウォーター法
・シリカゲル法
・グリセリン法

 

順番に、それぞれの作り方やコツ、メリットやデメリット、相性の良いお花についてお伝えします。

吊るすだけでOK!いちばん気軽にできる ハンギング法(自然乾燥法)

「ハンギング法」は、吊るしてドライにする方法。ドライフラワーと聞くと、まずこの方法が思い浮かぶのではないでしょうか。

ハンギング法のやり方

[1] お花を麻紐などでしばり、風通しの良い日が直接当たらない場所で吊るす
[2] 約1週間から2週間ほどでドライになる

お花は一輪ずつ分けて吊るすのがおすすめです。花瓶に生けていた場合は、水に浸かっていた部分を切り落とし、余分な葉は取り除きましょう。

(OvalHomePlanetさん)
コツは、風通しの良いところに吊るすことです。可能であれば扇風機で風を当てたり、浴室乾燥機などを使ったりしてできるだけ短時間で乾かすことが大切です。

ハンギング法は、手間をかけずに簡単にドライフラワーを作ることができる、一番気軽な方法です。


一方で、ドライになるまでに花の色が悪くなってしまうことがあり、綺麗な色にするのが難しいといった特徴もあるので、できる限り早く乾燥させられるような工夫が必要です。

飾りながらお花をドライに。ドライインウォーター法

「ドライインウォーター法」は、お花を少量の水に挿し、少しずつ蒸発させていくことでお花の水を抜いていく方法です。お花を逆さにせずにドライにできるため、丸い形、ふんわり感を大切にしたいお花(アジサイやかすみ草など)に向いています。

ドライインウォーター法のやり方

[1] 1〜5cmほど水を入れた花瓶に挿しておき、室内の風通しの良い場所に置いておく
[2] 少しずつ水を蒸発させ、1〜2週間ほどでドライフラワーになる

こちらも水に挿しておくだけなので、とっても簡単な方法です。ただし完成までに時間がかかるため、ハンギング法と同様ドライになるまでに花の色が悪くなってしまうことがあるので注意が必要です。また、茎や枝が曲がりやすい植物はドライになるまでに首が曲がってしまうため、あまり向きません。

バラなど、花びらが多いお花なら。綺麗な色が残りやすい シリカゲル法

「シリカゲル法」は、花びらが多い立体的な花に向いた方法です。この方法なら、バラもドライにすることができ、生花の鮮やかな色が残りやくなります。

シリカゲル法のやり方

[1] 花首の2cmほど下でお花をカットする

[2] タッパーやガラス瓶などの密閉容器に1cmほどドライフラワー用シリカゲルを敷き詰め、その上にお花を置く

[3] スプーンなどを使って花の上にシリカゲルを優しく振りかけ、完全に埋める

[4] 密閉容器の蓋を閉め、そのまま1週間置いておく
 

綺麗な色のドライフラワーを作りやすいシリカゲル法ですが、どうしても茎を切らなければいけないため、アクセサリーやハーバリウムなどに使うドライフラワーとして作るのがおすすめです。

(OvalHomePlanetさん)
シリカゲル法のメリットとしては、もとのお花の形をそのまま残せることが挙げられます。ハンギングでは難しい、ビオラやクリスマスローズ、クレマチスなども形をほとんど変えずに仕上げることができます。

ただし、シリカゲル法で作成したドライフラワーはできるだけすぐに密閉容器やレジン、ハーバリウムに入れて乾燥状態を保つ必要があります。そうしないとすぐに褪色をしてしまいます。密閉容器に入れずリースなどで空気に触れる状態では長く楽しめないのが難点です。

お花のボリュームそのままに。木の実や葉っぱのドライにも向いた、グリセリン法

「グリセリン法」は、グリセリン溶液を使って花材をドライにする方法ですが、具体的には「グリセリンに浸ける方法」と「お花にグリセリンを吸い上げさせる方法」、2つの方法があります。「そのままグリセリンに浸ける方法」は、葉っぱや、木の実がついた枝をドライにするときに適した方法です。

「グリセリン法」のやり方

グリセリンに浸けてドライにする方法
[1] グリセリン1:熱湯3の溶液を作り、葉や実をグリセリン溶液に浸す
[2] ホコリが入らないようにラップなどで蓋をして、1週間ほど浸したら取り出し、液を拭き取る

 

グリセリンを吸い上げさせてドライにする方法
[1] グリセリン1:熱湯3の溶液を作り、冷ました溶液にお花を挿して冷暗所で保管
[2] 1週間〜10日ほどでグリセリン溶液が葉や花びらの表面に染み出して来たら完成

少し手間がかかるグリセリン法ですが、お花のボリュームを落とさずに生花の鮮やかな色を残しつつドライフラワーにすることができる方法です。グリセリンを吸い上げさせてドライにする上で大切なことは、咲きはじめのお花を使うこと。元気なお花を使うことで、グリセリン溶液が全体によく行き渡るようになります。


逆に、古いお花でグリセリン法を行っても失敗してしまう可能性も。グリセリン液を吸い上げやすいように、茎に切り込みを入れておくといった工夫もおすすめです。

ハンギング法や、シリカゲル法。お花に適した作り方で、簡単に綺麗なドライフラワーを

今回は、「ハンギング法」「ドライインウォーター法」「シリカゲル法」「グリセリン法」と、ドライフラワーの作り方を4種類ご紹介しました。


OvalHomePlanetさんにも教えていただいた通り、ドライフラワーを綺麗に作るコツは、「お花が悪くなっていくスピードに負けないように、短時間で水分を抜くこと」。ハンギング法やドライインウォーター法など、簡単で実践しやすい方法でも、お花の水分が早く抜けるようにちょっとした工夫を施すことで、普通にドライにするよりも綺麗にドライフラワーを作ることができそうです。


今までなんとなく自己流でドライフラワーにしていたかも…という方も、ドライにするお花の特徴に合わせて適切な方法を選んで、より美しいドライフラワーを作ってみませんか?

 

続く後編の記事ではさらに具体的に、ミモザやラベンダー、紫陽花やユーカリなど、お花や花材に合わせてどんな方法でドライフラワーにするのが良いのか、お花の種類ごとにドライフラワーの作り方をお伝えします。

OvalHomePlanetさん プロフィール

大学卒業後、プログラマーとして働きながら独学でドライフラワーについて学び、2017年に本格的にドライフラワー作家として活動を開始。現在は岡山県赤磐市にあるドライフラワーのショップを運営。生産者さんから仕入れた上質なお花を、薬品加工や着色などをせずにそれぞれの種類にあった独自の方法で乾燥をさせることにより、その植物ならではのあざやかな色が引き出されたドライフラワーを作っている。Creemaでは2014年から販売を開始し、主にハーバリウムやキャンドル、アロマワックスなどを販売中。

OvalHomePlanetさんのギャラリーページはこちら

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