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レジンとは?初心者さん向けUVレジンの使い方・注意点・作り方まとめ

透明感のあるアクセサリー素材といえば、レジン。中にお花を閉じ込めたり、クリアな質感を楽しんだり、季節を問わずに身につけられるアイテムです。
「レジンってそもそもどんなものなの?」という疑問から、初心者さんでも簡単にチャレンジできるつくり方や、レジンで作品をつくる際の注意点、Creemaでみつかるおすすめのレジンアクセサリーまでまるっとご紹介します!
【目次】
1.レジンってどんなもの? 樹脂とは違う? レジンの意味や種類
2.主要なレジン2種の特徴と違い
-ぷっくり、つやつや。透明度が高い「エポキシレジン」
-たった数分で固まる「UVレジン」
3.最初に必ず揃えたい!レジンアクセサリーを作る際の材料と道具
4.レジンを安全に楽しむために。3つの注意点
5.簡単6ステップ! レジンの基本の作り方
-初心者さんも挑戦したい、レジン×ヘアゴムの作り方
-初心者さんにはキットもおすすめ
6.毎日着けたい! おすすめレジンアクセサリー
7.アクセサリー以外も。レジンを使ったハンドメイド作品
8.レジンで広がる、自由な表現。世界にひとつの作品づくりを
レジンってどんなもの? 樹脂とは違う? レジンの意味や種類
透明感のあるつややかな質感が特徴のレジン。そもそも「resin(レジン)」とは、英語で「樹脂」を意味しています。樹脂とは、字のとおり「樹木から分泌される粘液、それが固まったもの」を指し、広い意味では漆や琥珀、ゴムなども樹脂に含まれます。ハンドメイドや工作の用語として使われる樹脂は、上記に加えて「何らかの刺激を与えると硬化する透明の素材」という特徴を持っています。
ハンドメイド好きの方にはなじみのある言葉だと思いますが、「エポキシレジン」「UVレジン」の2種類があることはご存知でしょうか?
主要なレジン2種の特徴と違い
ぷっくり、つやつや。透明度が高い「エポキシレジン」
「主剤」と「硬化剤」の2液を混ぜ合わせることで固まるレジンのことをエポキシレジンと呼びます。質感や手触りもよく適度な重みもあり、高級感のある仕上がりが魅力的。エポキシレジンは、透明度が高いので着色もしやすく、後述するUVレジンと異なり厚みのある仕上がりになることが特徴です。透明感を生かしムラなく着色できるので綺麗な仕上がりになります。
厚みを出せるので、ドライフラワーや押し花などお気に入りのパーツを入れてつくり上げることができます。小さなアクセサリーから小物やインテリアなど、つくれる作品の可能性は無限大です!
たった数分で固まる「UVレジン」
UVレジンは、1種類の液体だけでつくれるレジンです。UVライトを当てるだけで、5分ほどで固まる手軽さが魅力的で人気となっています。扱い方も簡単で、手軽に挑戦することができるのが特徴。UVレジンはその性質上、紫外線が届かないと固まらないため、つくるものはなるべく薄いものに限定されます。
液を混ぜる手間がなく、UVライトがあれば数分で完成することから、初心者さんにおすすめのレジンだといえます。
最初に必ず揃えたい! レジンアクセサリーを作る際の材料と道具
2種類のレジンのうち、今回は手軽に挑戦できるUVレジンを使ったアクセサリーのつくり方についてご紹介します。
その前に、まず揃えたいのは、UVレジン液・UVライト・ミール皿(またはシリコン型)・お好みのパーツ・つまようじ・ピンセット。それぞれの役割と、Creemaで手に入るものをご紹介します。
1. UVレジン液
まず用意するのはUVレジン液。これが固まって、レジンならではのぷっくりつやつやした質感を出してくれます。硬化後に硬くプラスチックのようになるハードタイプと、硬化後も柔らかさが残り、チェーンなどを通す穴を開けることができるソフトタイプがあります。
レジンを使ったアクセサリーづくりにはハードタイプがおすすめです。粘度が高めなので、ぷっくりとした状態を保ってくれて、垂れにくいです。固まった後も艶があり透明度が高いので、アクセサリーらしい綺麗な仕上がりになります。
2. UVライト
UVレジンは、太陽光などに含まれる紫外線を受けて固まります。短時間で固められるUVライトは、ぜひ揃えたいアイテムです。
3. ミール皿、シリコン型
初心者さんは、型を使ってつくることから始めましょう。型となるミール皿やシリコン型があれば、好きなパーツを配置してレジンを流し入れるだけで簡単にレジンパーツが完成します。型だけでも種類が豊富にあるので、お気に入りを選ぶのも楽しみのひとつです。
4.レジンで固めたいパーツ
どんなパーツを組み合わせて固めよう? と考えるのは、レジン作りの中でもわくわくする瞬間。ドライフラワーや可愛いモチーフ、ビーズやラメなど、たくさんあれば組み合わせも自由自在です!
5. つまようじ
6. ピンセット
つまようじがあれば、レジン液を入れる際に気泡をつぶしたり表面を整えたりできます。また、パーツを配置する際にはピンセットを使うと楽に置くことができます。
レジンを安全に楽しむために。3つの注意点
手に入りやすく始めやすいレジンでの作品づくりですが、長く楽しむためには注意したいことがあります。
ハンドメイド作品の材料としてのレジンは、安全性の高い成分が使用されているものの、一部にアレルギーの原因となる物質が含まれています。これは接着剤や塗料などにも幅広く使用されているものですが、レジンは歯科治療にも使用されるので、レジンでアレルギー反応が出てしまうと歯科治療を受けられなくなるといった不安も。
アレルギー予防のためには適切に取り扱うことが大切です。
注意点1. 硬化前のレジンに素手で触れないよう、手袋をつけて制作する
硬化前のレジン液が皮膚から吸収されることが続くと、アレルギーになりやすいとされています。まずは皮膚につかないよう、ゴム手袋などをつけて制作することが大切です。
注意点2. 作品制作中は換気する
主にエポキシ樹脂レジンの硬化剤に含まれる成分で、大量に吸い込むと中毒を起こす場合があります。ハンドメイド素材用のレジンでは過度に心配する必要はありませんが、適度な換気を行うことが推奨されています。
注意点3. 万が一皮膚に付着してしまった場合は、すぐにアルコールや専用の洗浄液で洗う
レジン液の主原料は、水や石鹸で落ちにくい素材です。長時間皮膚についたままになることを避けるため、消毒用アルコールや、レジン専用の洗浄液でしっかりと落としましょう。
簡単6ステップ! レジンの基本の作り方
さっそくUVレジンを固めてみましょう! 基本の手順をご紹介します。
1. レイアウトを決める
まずは型・ミール皿 を安定 した作業テーブルの上に置き、パーツをどのように配置するかレイアウトを考えます。実際に手を動かしながらデザインを考えることで、完成のイメージが具体的に浮かび、失敗が少なくなります。
2. レジン液を流し込む
UVレジン液を少しだけ流し入れます。入れすぎると、この後パーツを配置しにくくなるので要注意。
3. パーツを乗せる
ピンセットなどを使い、お好みの場所にパーツをセットします。
4. UVライトで固める
パーツを全て置いたら、UVライトを5分前後当てて固定します。UVライトから取り出すときは、やけどに十分お気を付けください。
※固める時間は厚みによって変わってきます
5. 再びレジン液を流し込む
しっかりパーツが固定されたら、再びレジン液を流し入れます。一気に流し入れるとレジン液が型からはみ出てしまうので、少しずつ入れましょう。
6. 最後にUVライトで固めたら完成!
厚みがほしい場合は5と6の工程を3回ほど繰り返すと、ぷっくりとしたかわいいレジンに仕上がります。
初心者さんも挑戦したい、レジン×ヘアゴムの作り方
比較的チャレンジしやすいヘアゴムから挑戦してみましょう。大きめのシリコン型を使えば、作業もしやすいうえ、お好みのパーツを色々と入れることができます。
用意するもの
□ レジン液
□ UVライト
□ 平皿付きヘアゴム
□ シリコン型
□ お好みのパーツ
□ 接着剤
□ ピンセット
□ つまようじ
1. シリコン型にUVレジン液を3分の1ほど入れる
気泡が入っていたら、つまようじで潰しましょう。
2.ドライフラワーなど大きなパーツを先に入れ、仮止めする
飾りの表側が下を向くようにして、静かに沈めます。5分ほどUVライトにあて、仮止めしましょう。
3. UVレジン液とパーツを追加する
1と同じようにUVレジン液を3分の1ほど入れ、追加するパーツを慎重に並べていきます。
4. UVレジン液を流し入れ硬化させる
パーツを並べたら、残りのUVレジン液をシリコン型のギリギリまで注ぎ、気泡を潰します。
表面を滑らかにしたら、UVライトに当て、しっかりと硬化させます。
5. シリコン型からレジンを取り出し、平皿付きのヘアゴムと接着したら完成!
ヘアゴム以外にも、小さ目の型でレジンを固め、ピアス金具と接着すればピアスに、丸カン付きのミール皿を使えばネックレスにもできます。ピアスなどイヤーアクセサリーは、パーツが小さ目なので上級者さん向き。慣れてきたらぜひ挑戦してみましょう。
初心者さんにはキットもおすすめ
初心者さんには、必要なものがすべて入ったキットもおすすめ。まずは1回作ってみて、もっとオリジナリティを出したい、と思ったら、自分好みのパーツや型を集めてみるのもいいかもしれません。
毎日着けたい! おすすめレジンアクセサリー
レジンにしかないツヤっとした透明感が魅力的なのはもちろん、お花を閉じ込めたり、華やかなデザインにしたり、レジンのアクセサリーはつける場所や季節を選びません。毎日身に付けたくなるアクセサリーをご紹介します。
アクセサリー作家Arenさんの、ブルーのかすみ草と金箔を封じ込めた透明なレジンのアクセサリー。多面カットのダイヤモンド形のため、光を反射する様子もとても綺麗です。
おもわず二度見! WORLD BLINGさんの、透き通るレジンの中に精巧に表現された富士山が圧巻の、ウッド×レジンのリングです。ウォールナットの美しい木目に富士山の堂々たる姿——じっと眺めていたくなりそうです。
樹脂をベースに、さまざまな素材の組み合わせから生まれる表情を楽しむアクセサリーを手掛けるKOTTA(コッタ)さん。こちらのイヤリングはピンクベージュの優しいグラデーションで、細かなラメがさりげなく輝きます。
レジンを使って琥珀を表現した、色のグラデーションが美しい小さな色工房 こひまりさんのアクセサリー。琥珀色とブルーの混ざり合った色彩がとても幻想的で、 ”不思議で魅惑的な色彩" をお届けするクリエイターならではの作品です。
アトリエ サユラさんの、ワイヤーと液体樹脂から作り出した繊細なリボンのピアス。ピンク系のラメが華やかで目を奪われます。軽くて着け心地が良いのも、レジンアクセサリーならではの特徴です。
アクセサリー以外も。レジンを使ったハンドメイド作品
友禅ちりめんの生地と押し花を透明の樹脂に閉じ込めたWillijaさんの箸置き。自然素材のものが多いので、同じ商品でも少しずつ違った仕上がりになることもあり、ハンドメイドならではの味わいも楽しめます。
大好きだという海に想いを馳せ、海と人とをつなぐ家具・インテリアを制作するStudioKAI by hamamu3さん。まるで美しい海をそのまま切り取ったかのような、レジンアートで制作したテーブルです。海水のグラデーションから砂浜まで、とてもリアルでうっとり見惚れてしまいます。
木工房からんさんの、木材とレジンを組み合わせた、飾るだけでお部屋がぐっとおしゃれになる時計。自然の老木の欠けた部分にレジンを流し込んでおり、木材の息吹を感じさせます。秒針にも珍しい木材を使った、ハンドメイド・クラフトならではの魅力が光るインテリアです。
透明感やフォルムにうっとりするニケルxpさんの透明USBメモリ。普通のUSBなら記憶媒体が存在するべき場所に「何もない」という、持つ人の意表を衝く唯一無二のデザインです。友人や、職場の同僚へのプレゼントにもおすすめです。
レジンで広がる、自由な表現。世界にひとつの作品づくりを
形や色、中に入れる素材などで驚くほど雰囲気が変わる、表現の幅が広いレジン。特徴や注意点をおさえて、ぜひ世界でひとつの作品をつくってみてくださいね。