●福島県郡山市　あさか野焼●
　【手作業で精製した自家製陶土を使用しています。】
　福島県郡山市は、もともと焼き物の産地ではありませんが、無尽蔵の陶土が存在しています。以前はこの陶土を使い、多くの大小の事業所が屋根瓦の生産をしていましたが、現在は生産されていません。

●作品のポイント
　完全密閉焼成の、ふたえ(二重構造)のタンブラーです。熱いコーヒーを入れても持つことが可能です。冷たい飲み物も結露しにくくなります。温かい飲み物にもオンザロックなどの冷たい飲み物にも、1つあるとマルチに使えるタンブラーです。
　郡山市産の粗めの陶土を原料に使っていますが、表面処理をしていますので、見た目と違う滑らかな手触りです。素朴さを感じられるシンプルなデザインに心掛けました。
●ふたえ(二重構造)
　通常、製造工程で密封焼成は、閉じ込めた内部の空気の膨張により正常に焼き上がらないため、ご法度とされています。そのため、他社では、空気穴を開けて焼成し、焼き上がった後で樹脂などにより穴を埋めています。しかし、当窯では独自開発の製法によりこの問題をクリアし、穴を開けずに焼成を可能にしました。

●原料　郡山市産陶土･･･鉄分と砂を多く含んでいます。焼き上げるとごげ茶色になります。当窯では、砂を手作業で除去しています。

●サイズ　径 約86mm x 高さ 約92mm
　　　　　重量 約260g　容量約　235cc