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甘い香り漂う、冬の植物。ヒイラギの花言葉とおすすめ作品

甘い香り漂う、冬の植物。ヒイラギの花言葉とおすすめ作品

今年も、クリスマスがやってきました。今日は、クリスマスになじみ深い冬の植物についてご紹介します。

真っ赤な実とギザギザとした特徴的な形の葉を持つ、ヒイラギ。その葉のイメージが強く、花についてはあまり知られていないかもしれませんが、ヒイラギは11月~12月の寒い時期に葉の脇からふさふさとした白い花を咲かせ、その花は金木犀のような華やかな芳香でも知られています。

 

クリスマスリースやお正月飾り、節分飾りにも用いられる、冬の代表的な植物ヒイラギは、古くから「魔除けの木」と呼ばれ特別な植物として親しまれています。季節の花を、その花言葉と共に紹介する連載。今回はヒイラギの花言葉をご紹介します。

ヒイラギの名前の由来

ヒイラギ(=柊)の漢字の中には「冬」という漢字が入っています。これはヒイラギが、冬が訪れると共に花を咲かせることに由来した漢字だそう。「木」と「冬」とで成り立つ感じから、いかに冬を代表する植物としてとらえられてきたのかがよく分かります。

 

また、ヒイラギという名前の読みにも意外な由来があります。「柊」と書いて「ヒイラギ」と読むのは、葉の縁のトゲに触れると痛いことから、「ヒリヒリ痛む」ことを意味する「疼ぐ(ひいらぐ)」という古語が語源になり、徐々に「ヒイラギ」という和名へと変化していったのだそう。

ヒイラギとセイヨウヒイラギの違い

ヒイラギというと、クリスマスのときに飾るリースを思い浮かべる方も多いとは思いますが、実はヒイラギには、ヒイラギとセイヨウヒイラギという2種類があるということをご存じでしょうか。

 

ヒイラギとはモクセイ科モクセイ属で、その白い花からはキンモクセイに似た甘い香りを放ちます。日本の節分飾りに用いられるのは、こちらのヒイラギになります。ヒイラギにはトゲがあり、平安時代にはそのトゲが邪気を払うと言われていて、イワシの頭と共にヒイラギの小枝を軒下などに飾ることがありました。今でも節分が近くなると、玄関先で時々見かける光景です。

これは「柊鰯」ともいわれていて、やってきた鬼を、鰯の臭いとヒイラギのトゲで追い払おうということが由来ではじまったそう。ヒイラギのトゲは昔の人にとっても触ると痛いという印象が強かったのかもしれません。鰯の匂いで鬼を追い払うという発想もユニークですよね。

 

クリスマスのときにリースに用いられるのはセイヨウヒイラギ。こちらはクリスマスホーリーとも呼ばれており、クリスマスの代名詞とも言える植物です。セイヨウヒイラギは、モチノキ科モチノキ属で、先ほどのヒイラギとは異なる種類の木です。特徴としては葉の縁に鋭いトゲがあり、赤い実をつけます。また、悪霊をはらうなどの言い伝えがあり、こちらも魔除けの意味合いを持っています。

ヒイラギの花言葉

ヒイラギの花言葉は、

「用心深さ」「先見の明」「保護」。

 

セイヨウヒイラギの花言葉は、

「defense(防衛)」「domestic happiness(家庭の幸せ)」。

 

ヒイラギの花にはトゲがあり、近づいたり触ったりすることができないことから「用心深さ」という花言葉がついたと言われています。また、ヒイラギの葉のトゲは、年月とともに少なくなっていき、次第に丸みを帯びてくるという特徴があります。この特徴からはじめの姿にとらわれずに先のことを見渡すと意味が転じ、「先見の明」という花言葉がついたとのこと。「保護」という花言葉は、ヒイラギが魔除けの植物として知られていたことに由来します。

冬のイベント気分を盛り上げる!ヒイラギモチーフの作品

クリスマスをはじめ、冬らしさ満点のヒイラギモチーフ。ギザギザとした特徴的な形をしたヒイラギはほどよい存在感があり、季節感を楽しむのにぴったりです。

冬の刺繍がま口 コインケース 雪の結晶 柊 小銭入れ

姉妹で刺繍小物やアクセサリーを制作するEFFüE エッフェさんの、冬が楽しみになるがま口。雪の結晶と、ヒイラギのデザインです(※購入の際は、オプションでどちらかをご選択ください)

お出掛けの際のアクセサリーケースやこまごまとした貴重品を入れるのにちょうどいいサイズ。ほっこりとした刺繍で、冬気分を楽しみましょう!

市松柊 リキュール杯 陶器

京都で伝統ある清水焼の器を取り扱うrakuさん。手のひらに収まるほどのこちらは「リキュール杯」で、食前酒や食後酒をたしなむのにぴったりなサイズです。華やかな市松とヒイラギ模様が、特別な日の食卓をいっそう盛り上げてくれるはず。和のテイストも感じられるため、お正月やハレの日に、お料理を選ばずに大活躍しそうです。

ヒイラギとコットンパールのクリスマスブローチ

ヒイラギとコットンパールのブローチを作られたのは、トルコの伝統手工業イーネオヤの手法で制作するPAPATYAさん。中央にあしらわれた小さなヒイラギが繊細できれいですね……!

糸がメインに使われていて軽いため、気軽に着用できるのが嬉しいところ。セーターやコートにはもちろん、帽子やバックなどのアクセントとしてもさりげなく彩りを添えてくれるのでおすすめ。お色味は赤い実とグレーの実の2種類からお選びいただけるので、お持ちのアイテムとの相性を見て選んでみましょう。

ヒイラギとモミの木のネックレス&リング

miam jewelryさんの、冬らしいあしらいのジュエリーコフレ。ネックレスにはヒイラギの実に見立てたガーネットとパール、それからヒイラギとモミの葉が。リングには緑のガーネットが使用されていて、雪の結晶の形に仕上げられています。フリーリングなのでご自身の指の形にフィットしてくれるのも嬉しいですね。

 

どちらも心をくすぐるような可愛さがありながら、大人っぽいため普段使いもしやすいです。クリスマスシーズンのアクセサリーとしてお使いいただけるのはもちろん、冬のイベント時にもおすすめ◎

ヒイラギと針葉樹のリース

針葉樹の冬らしいリースを作られたのは、Hanamuguriさん。青みのある針葉樹と、プラチナカラーのヒイラギや金の実との色合いが上品ですね……!白い壁にはもちろん、茶系の壁にもしっくりくるリースです。ナチュラルでお部屋に馴染みやすくクリスマスを過ぎたあとも長く飾れますよ。

プリザーブドグリーンで長持ちするので良い環境に置くと来年再来年以降も飾れるのもいいですね。針葉樹の爽やかな香りをおうちの中でも楽しんでみてはいかがでしょうか。

折りたたみ ヒイラギの葉っぱ ローテーブル

家具作家のpuutaloさんの、ヒイラギの葉っぱの形をしたローテーブル。波打つ様な葉の形はまさにヒイラギそのもの。珍しい形のテーブルでインテリアのアクセントとしても役立ってくれます。折り畳み式なのでコンパクトで収納しやすいのも嬉しいところ。ほどよく黄みを含んだ木材が、お部屋の雰囲気もパッと明るくしてくれますよ。

斑入りヒイラギ

現代の暮らしにも馴染む盆栽インテリアを手掛けるSekibokkaさんの斑入りヒイラギ。斑入りヒイラギとは葉に白い模様が入った品種のことで、きれいな色味で庭やベランダ周りの印象を明るくしてくれるのが特徴です。

手のひらに乗るほどのサイズで置き場所にも困らず、インテリアとしてお部屋に飾っても◎ 育て方やメンテナンスなどで気になる点がある場合も作家さんにご相談できるところも安心ですね。ぜひおうちで、冬らしい佇まいのヒイラギを愛でてみませんか?

ヒイラギとともに、季節を楽しむ冬

ヒイラギの花言葉と、季節を感じるヒイラギモチーフ作品をご紹介しました。クリスマス、お正月に節分と、身近な年中行事に欠かせない植物ということを、改めて知った方も多いのではないでしょうか。

香りも爽やかで、「魔除け」の謂れもあるヒイラギ。ぜひ冬に取り入れて、季節感をいっそう味わってみませんか。

 

ヒイラギの葉をみていたら、なんだかクリスマス気分もますます盛り上がってきました。

みなさま、今年も素敵なクリスマスをお過ごしください。

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