「千里を行って千里をカエル」
縁起の良いトラが、カエルになってさらに金運上昇？

吉野山の伝承を元にした「満福カエル」のお願い（懺悔）ポーズです。
てのひらサイズの縁起物の置物です。
カエルグッズコレクションにしたり、机に飾ったりしてお使いください。

素材：レジンキャスト、ラッカー塗料

サイズ
高さ5.5cm、幅4cm、長さ5.5cm

一つ一つ手作りのため、色や柄に若干の違いがある場合がございますのでご了承ください。

-Story-
信貴山サーカス団からトラが逃げ出した。大きく、獰猛なトラだ。もし人間と遭遇すれば命はない。すぐに捕獲せねばならない肉食動物だ。

トラは嘆いた。毎日暗く狭い檻に監禁され、鞭で虐待を受け、火の輪を潜らせる拷問に。肉体を極限まで酷使する労働にも関わらず、得られる対価は雀の涙だ。耐え難き苦痛に鉄格子を破り、サーカスを抜け出したのである。
トラも逃げ出すほど、日本の労働は腐敗しきって希望がないのだ。

トラは走った。サーカスからより遠くへ離れるため。だが人間の魔の手がすぐそこまで迫っている。どこまで逃げても追い続ける税金の如し。この国の政治と社会に希望なし。捕獲されれば今度こそ過労死となるだろう。絶体絶命。もはや八方塞がり。

その時、吉野山のカエル伝承の話を耳にした。人間がカエルになって悠々自適に暮らす桃源郷が存在すると。一縷の望みを頼りに、トラは桜舞う吉野山へと向かった。