ゴブラン風の織り模様が印象的なパイルジャカード織りの生地で、斜め掛けショルダーにもなる巾着バッグを作りました。

今回、ププラウックでは初めての試みとなる、
糸の段階で色を決めてから生地を織る「先染」にてオリジナルカラーの金華山生地を制作し、
こちらの巾着を仕立てております。

イメージはドライにした紫陽花。グレー地にややスモーキーなピンク、グリーン、青緑のカラーリングです。
生地が出来上がってくると、少しくすんだお色みはスモークツリーのピンク色にも似ているような……どこかノスタルジックな雰囲気に仕上がりました。
角度によって濃淡の出るお色柄となっております。


※受注生産となっており、現在、制作に２週間ほどお時間を頂戴しております。

着こなしのポイントになる色柄、コンパクトだけどお出かけに必要な最低限の荷物＋αのモノがちゃんと入って、巾着として持つだけでなく斜め掛けや肩掛けができる。
そんな、見た目と機能性を両立させました。
大きな荷物がある時や、小さなお子さんと一緒のお出かけも、斜め掛けにすれば両手があくので便利です。


サイズ　約タテ210×ヨコ220×マチ120mm
重量　約200g
素材　パイルジャカード織り（表地、組成は綿、ポリエステルなど）、綿（裏地）、レーヨンコード、ピッグスキン、真鍮金具
持ち手長さ　ショルダー時 約125cm、手持ち時 約60cm

見た目はコンパクトながら、スマートフォン、ハンカチやティッシュ、長財布、メイクポーチ、文庫本、350mLくらいまでのペットボトルなどが入る収納力を確保。
中身がごちゃごちゃになりにくいよう、携帯電話や鍵などが収納できる内ポケットを1つ付けました。

持ち手はタッセルの反対側を長く伸ばせば斜めがけのショルダーバッグ、タッセルのない左右を引っ張ると手提げにピッタリの長さに変化。
開閉はマグネットホックです。

底とタッセルは珊瑚っぽいピンク。こちらは日本製のピッグスキン(本革)を使用しています。
肩紐はくすんだベージュカラー、チラ見えの裏地はサーモンピンクの組み合わせです。
丸い小花をちらしたようなこちらの柄は、機屋(はたや)さんでは「キリコ柄」と呼ばれていて、
かわいらしいイメージを少しくすんだカラーで大人っぽくまとめました。

〜〜産地の生地　金華山（きんかざん）について〜〜
和歌山県は高野山のふもとにある高野口はパイル織りの世界的な産地として知られています。
その中でも、複雑な模様を表現する『パイルジャカード織り（和名を地柄金華山）』はパイル織りの最高峰と言われ、これまで国会議事堂の椅子や応接セットとしても使われてきました。
モコモコと立体的な柄と独特の色合わせ。とても触り心地が良く、実物を見ると、思わず「かわいい！」と声に出してしまう生地なのです。

金華山織りはこれまでにも何度かオリジナルカラーを作っていただきましたが、それは白い生地を織ってから染める「後染め」という方法でした。
今回は、使用する糸のカラーを先に決めてから織る「先染め」に初めて挑戦させていただきました。
先染めは織機(しょっき)にかかっている縦糸をすべて張り替える必要がありとても手間がかかるのですが、その分、色と柄に奥行きが生まれ、角度によって色合いに濃淡が生まれるとても美しい仕上がりとなっております。

あなたにもぜひ、使うほどに愛着が増すこの金華山巾着の魅力を手に取ってご覧いただけたら嬉しいです（＾＾）

※撮影画像は、光の当たり具合やモニターの環境により色味が違って見える場合があります。あらかじめご了承ください。
※切り替えに使用した革は、濡れたり擦れたりした場合など、色移りの可能性がございます。
※送料を抑えるため、折りたたんでの発送となります。
※お手元に届いた商品と、掲載されているものが、色味や柄の位置などが異なる場合がございます。1点ずつ丁寧に制作しております。柄の出方の指定などは承っておりません。
※製品の特性上、初期不良以外のクレーム・返品はお受けできませんので、何卒ご了承ください。

ファブリック2024