丹後絹紬

ひとつの繭のなかで15％しかとれない生糸から絹紡糸を製造する際にでる副産物（繭の内側に近い部分で繭カスを含む糸）を使用した糸を絹紬糸と呼びます。節があり、綿のようなな素朴な風合いが特徴です。
生地は水通し済みなのでそのまますぐにお使い頂けます。

生地巾
140cm

生地の厚さ
普通地

洗濯方法
ドライクリーニング

1m単位での販売となります。

-丹後絹紬について-
丹後地方の絹織物の歴史は古く、1300年前にも遡ります。奈良時代に京丹後市で織られた絹織物が739年に聖武天皇に献上されたと伝えられていることからも、遠き昔から絹織物をこの地で織っていたということがわかります。ちなみにその絹織物は、今も正倉院御物として大切に保管されています。
現在の丹後ちりめんの始まりは、約300年前の江戸時代の享保5年（1720年）。絹屋佐平冶らが京都西陣から持ち帰った技術をもとに開発したもので、以降、丹後の地場産業として根付き広まり今日に至ります。　
シルクは温度や湿度の変化に敏感に反応し、湿気を吸収・放散します。繊維の間の空気層が断熱効果を生み出し、熱伝導性がどの繊維よりも小さいため保温性も抜群です。まとうと夏には涼しく冬には暖かいという一年を通して着心地の良い素材なのです。更には、人間と同じタンパク質（18種類のアミノ酸）から成り立っているので、肌ととても相性が良い素材といえます。
絹糸は繭の繊維を引き出して作られます。蚕は、成長過程において大敵な紫外線から身を守るために繭をつくり、紫外線を吸収させるのだそうです。シルクが紫外線を吸収しやすいとされる所以はそこにあります。その他、防臭効果など抗菌性もあり、優れた性質を多く持ち合わせた素材です。