〈メルマガエッセイ #23〉“気になる”に寄り道。「“海が生んだ宝石箱” 天然貝の螺鈿アート」

このエッセイでは、いま編集部が“気になる”作品にフォーカスを当て、編集部目線でその魅力をお伝えする「“気になる”に寄り道。」シリーズをお送りしていきます。このエッセイをきっかけに、みなさんにもちょっとした “寄り道” を楽しんでいただけると嬉しいです。

今回は、Print creativeさんが手掛ける 、天然貝の「螺鈿（らでん）アート 」をご紹介します。

一緒に、宝石のように美しい螺鈿アートの世界に寄り道しましょう。

「螺鈿（らでん）」とは、貝殻の真珠層の部分を薄く切り取って柄や模様を表現する技法のこと。

古くから伝わる伝統工芸で、熟練の職人が何日もかけて仕上げる螺鈿細工は息をのむほど美しく、美術館でも螺鈿細工を施した漆器などを見ることができます。

そんな螺鈿を「螺鈿アート」という新しい技法で、現代に合った作品づくりをしているのが、Print creativeさんです。

「螺鈿アート」では、真珠層を繋ぎ合わせ、そこにアートを描いていく独自の技法を用いています。

貝を切って、削って、伸ばして…… なんと、貝の加工には約20工程、170時間を要するのだとか。

驚くほど細やかな柄に上品な色づかい、宝石箱を覗き込んでいるかのような高貴なきらめき……

引き込まれる神秘的な輝きと美しさは、Print creativeさんならではの高度な技術や手間暇によって生まれたもの。

実は、真珠層の魅力を最大限まで発揮させるため、ひとつのデザインを生み出すのに100以上の試作をしているそう。

人気のモロッコタイル柄は、どこか異国情緒漂うモダンな雰囲気も魅力的です。

母の日ギフトでいちばん人気は、こちらのコンパクトミラーなのだとか。

お招きした方との話のタネにもなりそうなラグジュアリーな螺鈿アートのコースターは、光が当たることで表情を変え、見るたびに心をときめかせてくれます。

——絵画のように美しく、「どんな柄にしよう」と迷ってしまう数々の螺鈿アート。

Print creativeさんが手掛けるデザインには一つひとつ物語が込められています。

例えばチューリップ柄「ラーレの夜明け」は、こんな物語。

天然貝の魅力をより身近なものにしてくれるPrint creativeさんの螺鈿アート。

螺鈿アートに対する並々ならぬこだわりは、螺鈿細工に敬意を持ち、制作方法は違えどその伝統や精神を守っていきたいという気持ちがあるからこそなのです。

——そろそろ寄り道の時間もおしまいのようです。

どうぞ次回もお楽しみに。

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