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柴犬にも種類が?希少な「地柴」5種の特徴&柴犬グッズ14選
凛々しい体格と健気な表情、真っ直ぐなまなざし、そして忠実で勇敢な性格の柴犬。日本では現在1万頭以上が飼育されており、みなさんもご近所や町中でよく遭遇していることと思います。
日本の代表的な犬種で、いまや世界中で大人気なのですが、実は柴犬にはいろんな種類が存在することをご存じですか?
ひとくちに柴犬といっても、実はその中には地域固有の「地柴(じしば)」が存在するんです。日本犬保存会には「柴犬」1種類として登録されていますが、地域によっては毛色や顔立ち、しっぽの巻き方などに特徴を持った柴犬も存在するんですよ。
現在では希少となり、なかなか姿を見る機会の少ない地域の柴犬「地柴」の代表格である【山陰柴犬】や【美濃柴犬】、【川上犬】、【縄文犬】の特徴と、Creemaで見つけた愛嬌あふれる柴犬グッズをご紹介します。
【目次】
1.ところで「柴犬」の名前の由来って?
2.きりりとした姿の【山陰柴犬】
3.鮮やかな毛色が珍しい【美濃柴犬】
4.現存する柴犬のルーツ【信州柴犬】
5.大柄でするどい眼光を放つ【川上犬】
6.日本犬のご先祖様【縄文犬】
7.小さくて可愛い豆柴は犬種ではない
8.Creemaで出会える柴犬グッズ
ところで「柴犬」の名前の由来って?
日本犬の犬種名は、例えば秋田犬や北海道犬など、その出産地の地名で呼ばれることが多いですが、柴犬だけは違います。柴犬の「柴」って何なんだろうと、疑問に思ったことはありませんか?
柴犬の「柴」の意味には諸説あり、有力と言われる説には下記のようなものがあります。
・猟犬として野山に生えている雑木(=柴)の間を駆け回っていたことから
・枯れた雑木(=柴)に体毛の色が似ていることから
・信州の柴村で多く飼われていたことから
・「小さい」を意味する古語「柴」から(日本犬の中で、柴犬は唯一の小型犬です)
これらの説からも、柴犬が古くから人間と深く関わってきたことがうかがえます。
地域名がついていないのには、分布地が広いために地域ごとに特徴をもつ「地柴」が存在していたことも関係しているそう。続いて、代表的な地柴についてご紹介します。
きりりとした姿の【山陰柴犬】
鳥取県の地柴である山陰柴犬は、弥生文化とともに朝鮮半島から渡来した犬が祖先と言われています。
スリムな体系をしていて、くるりと巻かれずに背中と平行に沿った「差し尾」や、尾の先が上向きの「太刀尾」の出現率がとりわけ高い系統だそうです。
戦時中の食糧難のみならず、戦後の感染症の流行では絶滅の危機にさらされました。当時のことは「向かうところ犬を撫で斬りにするような凄まじさで優秀な犬の多くを葬り、今なお ”あの事件さえなければ” と悔やまれるほど山陰柴犬界に苛烈な爪痕を残しました」(山陰柴犬育成会)と語られるほど。
しかし、地元の名士や愛好家が根強い努力を続け、近年はSNSで話題になったこともあり、現在の飼育頭数は約450頭にまで回復しています。
山陰柴犬の特徴と性格
・背中とほぼ平行に沿った「差し尾」、尾が上向きの「太刀尾」の出現率が高い
・無駄吠えが少なく、物静かでおとなしい性格
・「キツネ顔」と称される、スリムで引き締まった外見と小さな顔
鮮やかな毛色が珍しい【美濃柴犬】
古くから岐阜県で猟犬として飼われていた美濃柴犬。その一番の特徴はなんといっても、目を惹く鮮やかな毛色です。一般的な柴犬は、お腹など体の内側に白い毛が生えていることがほとんどですが、美濃柴犬は一色です。
戦時中、毛皮や食用として捕獲されてしまったことで絶滅寸前まで激減しましたが、地元の愛好家や保存会の努力によって現在は約150頭ほどの飼育頭数に。いまなお大変希少な種類の柴犬です。
美濃柴犬の特徴と性格
・「緋赤」と言われる鮮やかな毛色
・一般的な柴犬と比較して、警戒心が少なく人懐っこい性格
・顔立ちは丸っこい「タヌキ顔」
※ 柴犬の顔立ちは大まかに、目が丸く鼻先が短い「タヌキ顔」と、きりっとした目元で鼻先が長い「キツネ顔」の2つに分けることができます
現存する柴犬のルーツ【信州柴犬】
信州柴犬は、現存している柴犬のルーツで、日本で飼育されている柴犬の99%が信州系だそうです。
私たちが、柴犬と聞いてイメージする姿に一番近く、かつては長野や群馬の山間部で、狩猟犬として活躍していました。さらにルーツをたどると、台湾など南方の犬の血統に近いのだとか。現在は特徴にかなりの個体差があるためあえて列挙はしませんが、一般的に家族には従順で、それ以外の人にはクールな態度をとると言われています。
柴犬の特徴の一つに「柴距離」があります。もともと狩猟犬としての役割を担っていたことから警戒心が高く、たとえ飼い主であってもしつこい接触は好まない傾向にあり、付かず離れずの距離を保とうとします。この距離感を「柴距離」と呼び、その絶妙なツンデレ具合に夢中になる人も!
大柄でするどい眼光を放つ【川上犬】
川上犬は長野県南佐久郡川上村をルーツとする日本犬で、川上村で保護飼育されている日本犬の一種です。「山梨や埼玉、群馬、長野県をまたがる山岳地帯に住んでいたニホンオオカミが人間によって飼い慣らされたもの」と言われるほど、運動能力が高いのが特徴。
長野県の川上村は標高1100~1400mに位置する寒い地域で、川上犬はマイナス25度の厳しい環境でも耐えられるほど寒さに強いそうです。一方で夏に高温多湿となる気候には向きません。
そんな川上犬は全国で300頭ほどしかいない希少な犬種で、長野県では天然記念物にも指定されています。
信州柴犬の仲間で柴犬の一種ともされますが、一般的な柴犬よりも体格がひと回り大きめで、毛の長さも長いといった違いも見られます。また、一番の特徴は三角形のようなつり目の目。基本的に犬の目はたれ下がるか並行なことが多いので、そういった珍しいするどい眼光を放つ表情も、ファンを魅了する理由です。
川上犬の特徴と性格
・三角形のつり目
・大きな体格と、赤胡麻・黒胡麻・赤・白色の長い毛
・高い運動能力と、野生味が強く忠順性のある性格
日本犬のご先祖様【縄文犬】
縄文犬は、日本最古の犬、日本犬の祖先となっていると言われる犬種のこと。
犬が日本に最初に来たと言われるのは、一万年以上前。狩猟を中心に生活していた縄文時代の人々は、狩猟犬や番犬としても役割を果たしてくれる犬は、家族同然として大切に扱われてきたとされています。
縄文犬は現代の日本犬に比べるとオスとメスの体格差が大きいとされ、全体的に骨格がよく頑丈な体格、オオカミのようにすっと伸びた鼻と幅の狭い顔が特徴です。
小さくて可愛い豆柴は犬種ではない
柴犬の種類、と聞いて思い浮かべる人も多いのが「豆柴」ではないでしょうか。
その名前から柴犬の種類だと思われがちですが、実は小さい柴犬同士を掛け合わせてできた犬で、ルーツはバラバラ。正式に認められた犬種ではないんです。
小さな容姿以外に柴犬との見た目の違いはあまりありませんが、性格面では豆柴の方が人懐こく甘えたがりな性格をしているのが特徴です。
Creemaで出会える柴犬グッズ
Creemaには、愛嬌あふれる柴犬グッズがたくさん。わが子の写真をもとにオーダーできる作品やユニークな作品、ながめているうちからハッピーになれる柴犬グッズをたっぷり集めました。
本革で製作した1枚革のケースに柴犬をつけたAQULIAさんのスマホケースは、柴犬が頑張ってスマホケースを支えてくれる仕様になっています。柴犬をくるっと回せば、バンカーリングの代わりに指を引っかけてスマホを持つことも可能です。
基本色は赤柴をイメージしたナチュラル色ですが、黒柴、白柴、茶柴も制作していただけるようなので、お好きな色でオーダーしてみてください。
Cinematic Forestさんの掛け時計は、散歩中に動かなくなってリードを引っ張る柴犬がモデルに......。飼い主に対してとても従順で素朴で利口な柴犬ですが、頑固な一面もあり、柴犬を飼っている方にはお馴染みの微笑ましいワンシーンではないでしょうか。
最長30cmまで伸縮可能なリールコードが付いたSennfoxさん制作の柴犬のパスケース。可愛い柴犬と一緒にいられるパスケースで、忙しい道でもほっこりできそう。天然植物タンニンなめしの飴色の革が、柴犬のデザインと相まっていい味を出しています。
適度なリアル感に自然なデフォルメを加えた、何とも愛おしい柴犬ネックレスはnaturamaさんの作品。表情豊かでやさしい顔の柴犬はどの角度から見ても可愛い!
本物の毛並み感にこだわり、専用の道具を使用して一本一本丁寧に彫り込んで作られています。
thuthu appetizingさんによる、柴犬・しばちゃんのネックレス。後ろが透けて見える作りで、お洋服と同じ柄に変身します。つけて歩けば、一緒にお散歩気分。
豆柴をモデルにした、RKJさん制作の使って楽しい、飾って可愛いダブルウォールグラス。内側のグラスはブラウンのガラス材料を使って作られています。
耐熱ガラスだからホットドリンクもOK。冷たい飲み物を入れても結露しにくく、水滴がテーブルにつきにくい機能的なデザインです。
ため息がでるほど愛くるしさに見惚れてしまうhiish - イッシュ -さんのブローチ。シンプルなシャツやニットに、ちょこんと乗せてあげたくなります。立ち姿でおめめを閉じたバージョンも。
羊毛フェルト作家kumakoroさんの、さくらんぼの被り物を被った柴犬。困りまゆにキュンとします。赤・黒・白の中から毛色を選べるのも嬉しいポイントです。
上杉こまめさんの、羊毛フェルト製の柴犬のお顔。キュートなめがね置きとして活用できます。毛色も指定できます。(画像は黒柴ですが、指定しない場合は赤茶の柴犬となります)おもわず写真を撮りたくなりますね。
お散歩中に帰りたくない柴犬を手帳型スマホケースにも......。常に柴犬とお散歩しているような気分になれるまゆねこさんのスマホケースです。
背面には、かわいい柴犬さんのお散歩している後ろ姿が描かれていますよ。
軽本美杏さんのこちらの作品は一見すると絵にも見えますが、なんと切り絵で制作されており、繊細さに息をのみます。「うちの子」インテリアに、半立体の肖像画はいかがでしょうか。
volvolvoさんの、ペットの写真を送るだけで作れるオリジナルミニクッション。いろんな表情や座り方で、何種類も作りたくなってきますね。両面プリントなのもポイントです。
マクラメに乗ってプカプカ空中散歩〜、な柴犬をモチーフにしたokara.boさんの花器。まんまるな体のフォルムが愛らしい作品です。水苔やハイドロカルチャーなどを使用すれば観葉植物、多肉植物などを植えることもできます。
柴犬をモチーフにした遊び心いっぱいのジュエリニティさん制作のシルエットペンダントネックレス。
可愛らしい小振りなデザインはペット好きな方やペットを飼っている方はもちろん、愛犬用のネックレスとしても使えます。誕生石が選べるので、ご自身の誕生石やワンちゃんの誕生日に合わせて選んでも◎
個性豊かな柴犬。みんな違ってみんな可愛い。
日本犬らしいきりりとした柴犬の外見や性格から、近年はヨーロッパでも人気を集めています。動画投稿サイトやSNSでは、愛くるしい柴犬の動画や画像が毎日のように更新され、柴犬フィーバーはとどまるところを知りません。
ここまで紹介した柴犬も、柴犬グッズも、多種多様に個性が光っています。Creemaでは、動物モチーフの作品はもちろん、首輪やリード、洋服にペット用の寝具まで、さまざまなペット用グッズもあります。
犬と暮らす人も、そうでない人も、犬がいる生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。