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きらめく小さな世界。動画と写真で学ぶスノードームの作り方とおすすめ作品
こんにちは。クリーマ編集部の増山です。
容器に広がる世界と、どこか懐かしい可愛さが魅力のスノードーム。旅の思い出やお土産にご購入されたことがある方も多いのではないでしょうか。スノードームを見るだけでその季節の思い出や風景が鮮明に思い出され、暖かな気持ちになりますよね。
今回はスノードームの意外な成り立ちからお家で作れる基本の作り方、Creemaで見つかる素敵な作品までご紹介します!
【目次】
1.そもそもスノードームとは?歴史や特徴
-スノードームの始まりはパリ万博
2.自作も出来る!スノードームの基本の作り方
-まずはこれを揃えよう!必要な材料、道具
-簡単4ステップ!スノードームの基本の作り方
3.Creemaで見つかる!ずっと見ていたい、スノードームのおすすめ作品
そもそもスノードームとは?歴史や特徴
季節や風景をそのまま閉じ込めたスノードーム。元々「スノードーム」とは、透明な容器の中でちらちらと雪が舞う姿を見ることが出来る置物のことを言います。海外では「スノーグローブ」(globe=球体)とも呼ばれており、雪だけでなく花びらが舞うものなど種類もたくさん。スノードームを自作して楽しむ方も多くいます。
スノードームの始まりはパリ万博
スノードームは、19世紀前半のヨーロッパでペーパーウェイトの一種として誕生したと言われています。
今では半球体の形のものが多いですが、当時のものはガラス球の中に陶製のモチーフが入り、下に木製や陶製の台がついたもので、ドームというよりは球体に近い形でした。その後1889年のパリ万博で小さなエッフェル塔を入れたスノードームが話題を呼び、万博のお土産品として親しまれるようになりました。
当時は水漏れしやすかったスノードームに対し、アメリカのガラジャという人物が水漏れを防ぐ構造を開発。その約1年後にはその技術が日本にも伝わり、アメリカでもガラジャのスノードームと日本製のスノードームが2大勢力となったのだそう。しかし第二次世界大戦の真珠湾攻撃をきっかけに、日本からのスノードームが輸出されなくなり、アメリカのアトラス社の商品がそれにとって代わったのだとか。
当時アメリカで人気を集めたスノードームは戦闘機だったり、別れを惜しむ兵士と女の子などをモチーフにした「ミリタリーもの」で、社会情勢を強く反映したものが中心だったようです。
1950年代のヨーロッパでは、ガラスを使ったスノードームからプラスチックを使ったより安価で大量生産に向くスノードームが作られるようになりました。こうした背景を受けスノードームも土産物や室内インテリア向きのものだけでなく、テレビやコミックなどのキャラクターをモチーフにしたおもちゃとしてのスノードームも登場し、ますます人気を集めていきました。
冬のイメージが強いスノードームでしたが、調べてみると、その歴史の奥深さに驚かされました。
これから見かけた際は、そんな歴史を楽しみながら眺めることが出来るかもしれませんね。
自作も出来る!スノードームの基本の作り方
思い出や風景を刻むことができるスノードーム。自分で作るには難しそう……と思う方も多いかもしれませんが、実は意外と簡単に挑戦することが出来るんです! 世界に1つだけのオリジナルスノードームを作ってみませんか?
まずはこれを揃えよう!必要な材料、道具
今回は初心者さんでも手軽に挑戦できるスノードームの基本の作り方をご紹介します。その前に揃えたい材料と道具、その役割についてご説明します。
1.蓋つきの透明な容器
スノードームの土台となる透明な容器。ジャムや蜂蜜の空き瓶など何でもOKですが、蓋があるということが条件になります。鑑賞を楽しむことが大きな目的であるので、ガラスのような透明度の高い素材の瓶を使うのがおすすめ。
2.オーナメント(中に飾る小物)
スノードームの中に入れるパーツです。水に溶けず、瓶の中に入るものであればなんでも大丈夫。オーナメント次第で一気に個性と自分らしさを出すことが出来ます。お気に入りのフィギュアや旅先で見つけた貝殻etc、何を入れるか考える時間も楽しいですね。
3.スノーパウダー
スノーパウダーとはスノードームの中で舞う雪のような白いパウダーのことです。カラフルなパウダーや、キラキラしたホログラムなどを使えば冬以外の季節でもスノードームを楽しむことが出来ます。
4.水
スノードームの中に入れる水には、水道水を使うことも出来ます。ただ、スノードームの水の透明感を長時間保ちたい場合には、精製水を使うことをおすすめします。
5.液体のり(グリセリン、洗濯のりなど)
スノードームの中のスノーパウダーをゆっくりと舞うようにするために使います。グリセリンは透明度や粘度が高く、ゆっくりとスノーパウダーが落ちていきます。一方洗濯のりはグリセリンより粘度は落ちますが、手に入りやすいという特徴があります。
また、のりの量でスノーパウダーの舞い方が変わってきます。のりと水の割合を調整しながら進めていくのもおもしろいですよ。
6.水に強い接着剤
蓋にフィギュアやオーナメントなどのモチーフを固定する時に使います。水の中に入れるので、水に強い接着剤を使うことをおすすめします。
簡単4ステップ!スノードームの基本の作り方
材料が揃ったところで早速オリジナルスノードームを作ってみましょう!基本の手順をご紹介します。
1.ビンや容器の蓋に、オーナメントを接着する。
2.ビンの中に水と液体のりを7:3の割合で混ぜたものを入れる。
液体のりの分量を増やすとラメなどの落ちるスピードがゆっくり舞うようになるのでお好みで調整してみてください。
3.スノーパウダーを液体に入れる。
4.オーナメントをつけた蓋を閉めて、完成!
はじめて作る時は上手くいかないこともあるかもしれません。スノードームを作るうえでちょっとしたコツがあるのでご紹介します。
蓋を締める前に瓶の口と蓋の間に接着剤をつけることで、液漏れを防ぐことができます。
また水を瓶のギリギリまで入れることによって空気が入らず綺麗に仕上がります。蓋を閉める際はこぼれやすいので、洗面器の中などで作業するのがおすすめですよ。
ぜひ世界に1つしかないオリジナルスノードームを作ってみてくださいね。
Creemaで見つかる!ずっと見ていたい、スノードームのおすすめ作品
きらきらと水中を舞う雪をついうっとりと眺めてしまうスノードーム。インテリアのイメージが強いですが、実はスノードームをモチーフにしたアクセサリーもたくさんあるんです!
そこでこの冬、私が気になるスノードーム作品をご紹介します。
星形のラメがひらひらと散るアベリョウコさんのスノードーム。インテリアとして置いておくと、光の当たり具合によってガラスのかけらがきらっと輝きます。ゆっくりと舞い落ちる星を眺めながら、幻想的な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
にっこり笑顔の雪だるまが可愛らしい、jeweglaさんのスノードーム。吹きガラスの技法で作る雪だるまは、柔らかいフォルムが魅力です。雪のチャームやキラキラ輝くホログラムが、冬にぴったりの華やかさです。
パールとガラスドームが愛らしいkai&Yさんのピアス。真っ白なお花がやわらく女性らしい印象を与えてくれます。冬の季節に限らず、一年中使えるデザインです。
色鮮やかなオレンジ色が目を惹くKirali*さんのイヤリング。細かいラメが入っており、しゃかしゃか振るとスノードームのようにラメが舞います。氷に見立てたガラスのかけらと、小さなスライスレモンとオレンジが可愛らしい作品です。
シンプルだけど個性的なhappydaysgogoさんのピアス。シンプルな冬のニットにも映え、夏の浴衣にもよく合う色合いで季節問わず身に着けることが出来ます。揺らすたびにキラキラと輝く姿を見ていると、忙しい毎日を癒してくれそうです。ふわっと巻いた髪にも映えそう。
小さなガラスドームの中で本物の小さな羽やラメが散る青硝子さんのガラスドームピアス。球体を動かすたびに違う表情を見せてくれます。気分に合わせてパールと前後入れ替えてみてはいかがでしょうか。
水晶のスノードームのペンダント トップ 14KGF/op ムーンストーン 水晶 誕生石 4月 6月 Creema限定
小さな雪の世界が胸元で広がる艶やかな水晶と上質なムーンストーンの幻想的な光が輝くpearlさんのスノードームペンダント。ゆらめく雪の結晶がアクセントになり、お守りのように身に着けて一緒に過ごしたいアクセサリーです。
クリスマスのイメージが強いスノードームを春まで楽しめるChocolate Lilyさんのネックレス。真っ白なかすみ草の花束をイメージして作った作品です。一足先に春の暖かさを感じてみませんか。
自分だけのスノードーム。
まるで時が止まったような感覚にさせてくれるスノードーム。冬のイメージの強いスノードームも実は1年中楽しめる作品が多くあることに気付きました。お家で簡単に作ることも出来るのでぜひ試してみてください。Creemaには作家さんの愛情あふれたオリジナルの作品がたくさん。ぜひ自分だけのスノードームを見つけてみてくださいね。