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日本の職人が手がける、本格鉄フライパンおすすめ7選。”一生もの” が育つ、お手入れ方法やメリットも徹底解説
料理家やプロが好んで使う鉄フライパン。料理も美味しくできて、きちんと使えばひとつで一生ものの料理の相棒になる——料理をする人なら一度は気になったことがある存在ではないでしょうか。今回は、調理の中心である、炒める・焼くなどの役割を担うフライパンのなかでも「料理がもっと美味しくなる!」と注目されている鉄フライパンの魅力についてご紹介します。
一方で鉄フライパンは「くっつく」「お手入れが面倒」「サビつきやすい」などのイメージも。でも実は、それは正しい使い方をしていないだけかも? 正しい使い方と洗い方を徹底することで、焦げ付くこともくっつくこともなく鉄フライパンは使えるんです。
育てば料理をする人の手に馴染んでくるともいわれる鉄フライパン。今回は、鉄フライパンを一生ものとして使い続けていくための、鉄フライパンの選び方から使い方、シーズニングの方法までじっくりと解説。Creemaで出会える本格鉄フライパンや、キャンプでも使えるおすすめの鉄フライパンまでご紹介します。
目次
● 育てれば一生もの。鉄フライパンの魅力と使うメリット
1)熱伝導が良く、料理が美味しく作れる
2)強火に強い耐久性があり、正しく使えば長持ちする
3)鉄分補給にも繋がる
4)長く使うほど油馴染みが良くなり、自分好みのフライパンに育つ
● 鉄フライパンのデメリットは?
● 鉄フライパンの正しい使い始め方。使用前には「油ならし」を
− 油ならしの方法
● 焦げつきにくくなる◎ 鉄フライパンの正しい使い方と調理のコツ
− 油返しの方法
● 鉄フライパンのお手入れ方法。たわしが◎、洗剤を使うと焦げつきやすくなる?
− 鉄フライパンのお手入れ方法
● 鉄フライパンの焦げつきの落とし方
● もう迷わない! 鉄フライパンの選び方
− サイズ感で選ぶ
− 重さで選ぶ
− 食材に合わせて、厚みで選ぶ
− IHかガス対応かチェックする
− 持ち手の素材で選ぶ
● Creemaでみつかる、職人が手がける日本製のおすすめ本格鉄フライパン7選
育てれば一生もの。鉄フライパンの魅力と使うメリット
ひとくちにフライパンといっても、鉄、銅、アルミ、ステンレスなど、さまざまな素材でできたフライパンがあります。今回は鉄フライパンに注目して、鉄製ならではの魅力と鉄フライパンを使うメリットをご紹介していきます。
1)熱伝導が良く、料理が美味しく作れる
鉄製フライパンは熱を保持しやすく、温めるとフライパン全体が均一に熱を帯びるようになります。これによって食材をむらなく食材の表面から、その内部にまでしっかり加熱することができるのが、鉄フライパンの魅力のひとつ。
例えばステーキなどの肉料理を作るときは、肉の表面はカリっとこんがりとし、中に肉汁が閉じ込められてうまみが逃げなくなります。野菜を炒めれば水分も出ず、しゃきしゃきの歯ごたえに。特にチャーハンなど炒め物を調理するときは、鉄製のフライパンがぴったりです◎
2)強火に強い耐久性があり、正しく使えば長持ちする
鉄フライパンは、炒める・焼くなど高温で調理するものにこれ以上ないほど向いた器具です。"火の料理" と呼ばれる中国料理のときに使う鍋が鉄でつくられているのは、鉄が1,600度もの高温に耐える金属ということが最大の理由なのだとか。
また、鉄フライパンはしっかりとお手入れをすれば、100年以上使えるといわれる "一生もの" の道具。使い込んでいくうちに油がなじみ、より料理もしやすくなるので、キッチンの頼もしい相棒として長く大切に使っていけます。
3)鉄分補給にも繋がる
鉄フライパンで調理するとフライパンから微量の鉄分が染み出し、鉄分補給に繋がる料理が作れることから、貧血気味の方からも人気を集めています。
鉄分には、体に吸収されやすいものとされにくいものがあり、鉄フライパンのような鉄器製品から溶出される「二価鉄」は、体に吸収されやすい鉄分。食事だけでは鉄分が補えるか心配という方にも、鉄フライパンがおすすめです。
4)長く使うほど油馴染みが良くなり、自分好みのフライパンに育つ
鉄フライパンを空焼き(=材料を入れずに火にかけること)すると、表面に非常に細かな穴がたくさん空いた「酸化被膜」ができます。この膜ができたところへ油を注ぐと、微小な穴の中に油が染み込むことで鉄肌に油が馴染み、くっつきにくく、調理がしやすくなるという特徴も。
鉄が適度に油分を吸収してくれることで料理がカリッと仕上がるようになるので、料理の完成度もぐっと高まります。
鉄フライパンのデメリットは?
1)サビやすい
鉄フライパンのデメリットのひとつは、サビやすいということ。鉄フライパンは、水・塩・酸が付着している状態は特にサビやすいので注意が必要です。
また、料理の保存もNG。鉄フライパンを使用したあとは食材を取り出してしっかりと洗い、水気を飛ばしましょう。
2)重い
鉄フライパンは、ほかのフライパンと比べて重さがあるのも特徴です。一般的によく使用されるアルミ製のフライパンと比べると最大でおよそ2倍もの重さがあります。
しかし鉄の重さの分、耐久性があったり、炒めものや分厚い肉料理がより美味しく作れたりするなどの魅力があるので、料理によってフライパンを使い分けるのがおすすめです。
3)正しいお手入れが必要
一生ものの調理道具として鉄フライパンを育てるためには、丁寧なお手入れが大切。
一方で、お手入れが簡単な樹脂加工のフライパンは、表面加工が剥がれた場合焦げ付きやすいというデメリットも。鉄フライパンは使い込むほど油なじみが良くなり、使いやすく、そして焦げ付きにくくなるのが大きな特徴の違いです。
鉄フライパンの正しい使い始め方。使用前には「油ならし」を
鉄フライパンを一生ものの調理道具にするには、使い始めが肝心。鉄フライパンを使い始める前に、「油ならし」をすると、油がフライパンに馴染み、焦げがつきにくく調理をすることができます。
油ならしは、フライパンの使い始めと、サビや焦げを取り除いた後には必ず行うようにしましょう。
油ならしの方法
1. 鉄フライパンを2〜3分中火で加熱して、水気を完全になくす
2. 火をとめて、多めの油(1/2~1カップ)を入れる
3. 弱火で3分程度加熱し、十分に油をなじませる
4. 火を止めて、余分な油をオイルポットなどに戻す
5. キッチンペーパーで、刷り込むように油をふき取る
焦げつきにくくなる◎ 鉄フライパンの正しい使い方と調理のコツ
鉄フライパンを使うときの最大のコツは、油をなじませ、よく温めてから具材を投入すること。鉄フライパンは、しっかりと温まる前に具材を入れて調理したり、油が少ない状態だと焦げ付きやすくなる原因に。
そこで、鉄フライパンを上手く使いこなしている人が調理前に必ずやっているのが、「油返し」です。調理前に油返しの作業を行うと、焦げ付きにくく調理することができるようになります。
油返しの方法
1. 中火でフライパンを温め、煙が出る寸前くらいを目安にしっかりと加熱する
2. 油は2センチ前後(大さじ3程度)と多めに入れ、弱火で3〜5分間加熱する
3. 火を止めて、余分な油をオイルポットなどに戻す
4. その後必要な量の油を入れて調理を始める
鉄フライパンのお手入れ方法。たわしが◎、洗剤を使うと焦げつきやすくなる?
鉄フライパンを洗ううえでのポイントは、お湯+たわしで汚れを落とすこと。洗剤で洗うと、せっかく馴染んだ油が落ちてしまったり、液剤によってサビの発生の原因になることも。汚れがひどい場合は、食器用洗剤で洗ってもOKですが、洗剤を使用後はしっかりと中火で加熱し完全に水気を飛ばすようにしましょう。
また、もうひとつのポイントが湿度の高い、流しの下には入れないこと! これも、フライパンをサビやすくする原因のひとつです。使用後は、風通しのよいところに保管すると良いでしょう。
鉄フライパンのお手入れ方法
1. フライパンが温かいうちに、たわしなどを使って、洗剤を使わずに洗う
2. 水気を拭き取り中火で加熱し、完全に水気を飛ばす
3. キッチンペーパーなどを使い、内側に油を擦り込むように塗る
鉄フライパンの焦げつきの落とし方
焦げたり頑固な汚れがたまったり、サビ付いてしまって使えない…… と諦めるのはまだ早い! 日常のお手入れだけでなく、汚れてしまったフライパンのお手入れ方法もあります。鉄フライパンに焦げがついてしまったときの洗い方についてご紹介します。
焦げつきの落とし方
1. フライパンを強火にかけ、焦げや汚れに直接火を当てて炭化する
2. 火からおろしたフライパンをそのまま放置して、完全に冷ます
3. ヘラを使用し、焦げや汚れを削り落とす
4. あらかた削り落としたあと、紙やすりをかける
5. クレンザーとたわしを使って水洗いをして、汚れを落とす
6. フライパンを約5分間弱火にかける
7. 食用油を注ぎ、数分間弱火にかけて鍋肌になじませてから、油を別容器に戻す
8. 粗熱がとれたらキッチンペーパーなどでふき取る
もう迷わない! 鉄フライパンの選び方
サイズ感で選ぶ
鉄フライパンには、プロの料理人が使っていそうな直径30センチ以上の大きなものから、手のひらサイズまでさまざまな大きさがあります。
ご家庭で使用する場合は、必要人数分の料理が鉄フライパンで一度に作れるサイズを目安にして、選ぶといいでしょう。直径24センチなら1〜2人分、直径26センチなら4人分にちょうど良いサイズといえます。
重さで選ぶ
ほかのフライパンと比較し、重みのある鉄フライパン。一般的なアルミ製のフライパンはおよそ1,000グラムとなるので、使い勝手を考えると1,200〜1,500グラム程度の重さを選ぶのがおすすめです。
鉄フライパンのなかには、鉄板が薄くなっている軽量鉄フライパンもあるので、選ぶ際はぜひ重さをチェックしてみてください。
食材に合わせて、厚みで選ぶ
より美味しい料理を作るなら、焼き加減の重要なポイントにもなる厚みにも注目しましょう。
鉄フライパンの厚みによって、焼き加減や調理方が異なるので、サッと手早く調理したいものには薄めのものを。じっくりと焼き上げたい肉料理は厚みのある鉄フライパンがベストです。
IHかガス対応かチェックする
キッチンの熱源がIHの場合は、購入する前に鉄フライパンがIHに対応しているかを確認するのをお忘れなく。またIH調理の場合、火の通りにムラが生じることもあるので鉄フライパンの大きさや厚みも同時にチェックしてください。
持ち手の素材で選ぶ
鉄フライパンの持ち手は木製・樹脂製・金属製の大きく分けて3種類。
木の持ち手は熱が伝わりにくく火傷のリスクが低くなるため、鉄フライパンの調理に慣れていない人におすすめ。
樹脂も、鍋やほかの素材のフライパンにもよく使用されていて、木製と同じく熱が伝わりにくいのが特徴です。軽さと握りやすさを選ぶなら、持ち手が樹脂製のものがおすすめです。
長く愛用したいなら、スタイリッシュな雰囲気の金属製の持ち手がおすすめです。金属製は耐久性に優れ、お手入れをしっかりすることで長く使用することができます。ただ金属は熱が伝わりやすいため長時間使用すると持ち手が熱くなりやすいため、注意しましょう。
Creemaでみつかる、職人が手がける日本製のおすすめ本格鉄フライパン
今回はクリエイターの職人技が光る、Creemaで出会えるこだわりの鉄フライパンをご紹介します。レビューもぜひ参考にして、料理をもっと楽しく、美味しくしてくれるような鉄フライパンを探してみましょう。
九雲 打ち出し 鉄のフライパン 26
初めての鉄フライパンです。手に取ってみると、想像より軽くて、竹の部分も手に馴染み、素敵だなと思いました。料理するなかで鉄フライパンを育てていくのが楽しみです。
このクリエイターへのレビュー
10インチ Real Classic フライパン ver.2
鉄製のフライパンを初めて使ってみましたが、とても軽くて、お手入れも楽で使いやすいです。卵料理をしましたが、蓋もあるので、ふっくらと美味しく出来上がりました。メンテナンスもして下さるので、ずっと愛用していきたいです。
このクリエイターへのレビュー
職人手打ちの取っ手が取れる鉄フライパン
また、取っ手が外せるのでそのままオーブンに入れたり、お皿として食卓に出すこともできるので料理の楽しみ方が広がりそう。
職人さんが一つ一つ作られているだけあり、温もりのある一品です。軽量で薄い割にハードに使える!取っ手もほどよい長さでキャンプでの焚火料理には最高の使い勝手です。
このクリエイターへのレビュー
西洋鍛冶の鉄のグリルパン【オーバル】
主にIHコンロで使用する予定ですが、手打ちで作られているのにガタつきもなく、オーブン、直火のアウトドアでも使える上、そのまま食卓に出しても素敵な美しさ。ZESTさんのグリルパン、強くお勧めいたします!
このクリエイターへのレビュー
短め・ならの木の柄[ ストレート ]+ たき火フライパン 深め
最初の使用時に油ならしが不要だったので、嬉しかったです。柄もフライパンもかわいくて、サイズも使い勝手がよく、毎日の料理が楽しくなりました。シンプルな炒め物やホットケーキもよりおいしく感じます。
このクリエイターへのレビュー
鉄のフライパン 楕円型 編込みのハンドル 3.2mm厚
分厚い鉄の厚みを通すことで熱のムラが少なく、じっくりと火が通るのでお好み焼きなど粉モノもふっくらと焼けあげることができます。
他で見ないデザインが素敵で、購入後の満足感があります。取扱説明書も同封されており、安心です。
このクリエイターへのレビュー
また、厚みがあるので普段使っているフライパンよりもお肉が美味しく焼けました。
ソロキャンプで大活躍「MAMEMARU PAN」11cm
誰でも簡単にふわっふわのホットケーキが作れるこちらの作品は、おひとりでも、家族みんなで使っても大満足間違いなしです。
第一印象はとにかく可愛い!子供でも扱えるサイズと重さなので、娘と一緒にホットケーキを作るのが楽しみです。焼いてそのまま、小皿代わりにも使え、冷めたらまた網で温め直したり.....となかなか便利そうです。使い方などもお洒落な手書きのコピーで同封されていて、きちんとお手入れして使いこなそうと思いました。
このクリエイターへのレビュー
鉄フライパンを使って、新しい楽しさと美味しさを。
ひと手間かければ何年、何十年と使える丈夫さが大きな魅力の鉄フライパン。長く良いものを使う暮らしをしたい人にとって、最初に手に入れるアイテムとしてもおすすめなので、ぜひ鉄フライパンを使った調理にチャレンジしてみてくださいね。
使い勝手が心地よく、料理が楽しくなるような調理器具を揃えてみると、台所に立つのがますます楽しくなるかもしれません。