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「Creema 自由研究 駆け込み寺2021」開催レポート
こんにちは、クリーマ広報の松永です。
8月30日に開催した、「Creema 自由研究 駆け込み寺2021」。
今年は初めてオンラインで開催し、日本各地からクリエイターの皆さんによるワークショップをお届けしました!当日の様子を詳しくお伝えします。
今年のテーマは「身の回りから考える“SDGs”」。ものづくりを通して自分にできることを考えました!
緊急事態宣言下の夏休みとなった2021年。過去2回に渡り自由研究のお手伝いをしてきた「Creema 自由研究 駆け込み寺」ですが、今年はオンラインで楽しめるイベントとして開催しました。
今年のテーマは「身の回りから考える“SDGs”」。ものづくりを通して、自分にできる「SDGs」とは何かを考えながら、自由研究の宿題も解決する、3つのワークショップをお届け。日本各地からクリエイターの皆さんにご協力いただけることになり、「どんな場所で、どんな風に作品を作られているんだろう…」と色んな思いが湧きあがり、ワークショップではそんな要望にも応えていただきました!
まず始めは、愛知県からふくふくマウンテンさんによる「防災ポケットを作って、避難するときをシミュレーションしてみよう!」のワークショップ。
「防災ポケット」とは、避難時に使う移動ポケット。避難グッズを入れるカバンに入れておき、災害時に肌身離さず持っていたいものを入れます。
ふくふくマウンテンさんは、これまでに「Creema SPRINGS」や「クリエイターの私が挑む本気の自由研究」でこの防災ポケット通し、災害に備える大切さを伝えてこられました。
万が一のことに備えるために、何を入れておくのか?、どうやって非難するか?、1人の時に被災したら家族とどう連絡を取る?など、この防災ポケットづくりを通して、具体的に考えて欲しいという思いから、今回のワークショップをお願いしました。
今回は、サイズアウトしてしまってもう着られなくなった服で、防災ポケットを作ります。
お子様も作りやすいように、針は使わず布用ボンドで製作。ふくふくマウンテンさんの丁寧な解説で、作業はスムーズに進みます。
防災ポケットづくりをきっかけに、家族やお友達と、どんなものを入れるか、もしものことがあったらどう行動するべきかを話し合うことも大切、と語られたふくふくマウンテンさん。参加された皆さんからは、「スマートフォンのサイズに合わせて作りたい」「友達に作り方を教えてもいいですか?」など、様々なコメントが寄せられました。
私も早速、自宅や会社近くの避難所を確認。“近くの川が氾濫しそうなときは避難所よりも自宅の方が安全”などの発見もあり、備えることの大切さを感じました。9月は防災月間なので、皆さんもぜひ備品の確認や、防災について考えてみてはいかがでしょうか。
今回講師を担当されたふくふくマウンテンさんは、普段は子ども向けの洋服や布小物を製作されています。色とりどりのアイテムは、お子様からも大人気です!
続いて、フォトグラファー・雑貨クリエイターAkemiNさんによる「ウニランプをつくろう!」のワークショップ。こちらはクリーマのオフィスから配信しました。
はじめに、ウニの生態について動画を見ながら学びます。トゲを器用に動かして移動する様子を見て、「ウニって本当に動いているんだ…」と、大人の私もちょっと感動。
また、ランプの土台となるシラヒゲウニの殻は繊細な模様ときれいな薄むらさき色が特徴です。ここに小さなヒトデや貝殻、サンゴ砂を思い思いに接着剤で付けて、オリジナルのウニランプを作っていきます。
明かりを灯すと、ウニの透け感が幻想的に輝き、また違った表情になりました。今まで海で何気なく見ていたウニやヒトデ。改めて、その造形の美しさにほれぼれとしました。
「こんなきれいな生き物が住んでいる海や自然を守るために、皆さん1人ひとりが考えて行動してくれたら嬉しいです。」とお話しされたAkemiNさん。道にごみが落ちていたら拾ったり、水を大切に使うなど、当たり前のことを行動に移していきたいと感じました。
普段は動物や生き物の写真を撮影され、ポストカードやスマートフォンケースなどを制作されているAkemiNさん。かわいい動物の表情を切り取ったアイテムの数々をぜひご覧ください。
最後は、tumuguさんによる「着られなくなったお気に入りの服をアップサイクルして、時計を作ろう」のワークショップをお届け。
tumuguさんは、学校で使われなくなった机や楽器などをアップサイクルしたアイテムを製作されています。これまでに、Creemaの読みもの「Creemaとサスティナブル」の記事や、Creema公式YouTubeチャンネルでもご紹介しています。
今回のイベントに向けて、「家にあるものでアップサイクルができるワークショップを考案してくださいませんか」というお願いに快くアイデアをご提供くださり、その素敵な発想に、驚きとパワーを感じました。
待望の当日。大阪の工房からの配信ということで、まずはその工房を拝見させていただくことに。
工房には工具やこれからアップサイクルされる楽器、顕微鏡などの学校備品が整然と並び、まるで生まれ変われる日を待っているような光景が広がります。また、隣の部屋には完成したタンバリンの時計や楽器のライトなどの人気作品のほか、跳び箱の椅子や引き出しなど、ノスタルジーあふれる素敵な作品の数々が。もともとものづくりの盛んな地域にあるというtumuguさんの工房には、一つ一つの作品に寄せる愛情が溢れていました。
そしていよいよの時計のワークショップ作りに移ります。着られなくなったお気に入りの服を時計にアップサイクルさせる、ということで、まずはお気に入りの服のどの部分を見せるか吟味。お気に入りの服にハサミを入れるときは、ちょっと勇気がいりましたが、着られないまま捨ててしまうより、ずっと一緒にいられる時計にアップサイクルするため…!と腹をくくり入刀。服を箱に貼り、時計の部品を取り付けます。
不器用な私でも、思っていたより簡単に完成!この服を買った時のことや、ちょっとシミが付いているところも、大切な思い出のひとつして刻まれています。
「生きているとどうしてもゴミは出るものですが、捨てるときは『他に使い道はないかな?』と目線を変えて考えてみてください。そこで活かせるものができたら、持続可能な世の中になっていくと思います。」とtumuguさん。
捨てるしかない、という思い込みを捨てて、大切な資源を活かす――。そういった心がけひとつで、世界は変わっていくのかもしれません。
ものづくりを通して、自分にできるSDGsとは何かを考える「Creema 自由研究 駆け込み寺2021」閉幕
3人のクリエイターの皆さんにご協力いただき、ものづくりを通して1人ひとりが自分にできることを考えるワークショップをお届けした、「Creema 自由研究 駆け込み寺2021」。
小学生のお子様だけでなく、参加してくださった全ての方に、ものづくりの先にある学びや、自分の暮らしを振り返る考える機会となっていたら嬉しいです。
ご協力いただいたクリエイターの皆さん、ご参加くださった皆さん、誠にありがとうございました。