天から降る雨や雪が溶けて
純粋なまま地にしみこんで川の源流となる
支笏洞爺国立公園の深い山の中

メディアをほとんど見ないで
自然のリズムで畑で野菜を作り
庭で鶏を放し飼い　犬と猫と暮らし
ガス台も置かずにガスは仕事用のオーブンのみ
薪を割りその火で料理をし
季節の恵みを生かしてぱんやお菓子を作る
シンプルな暮らしを約３年続けたてんねんや創初期

どんどん感覚が鋭くなって
カーテンもなしで日の光を浴びると自然に目が覚めるし
日が沈むと眠くなる

その土地の水の味の違い
食べものの味の違い
無農薬の野菜や果物をいただいた時の
身体が喜ぶ生命力の違いなど
都会で暮らしていた時にはわからなかったことが
自然とわかるようになる
すごく面白い身体と心の変化でした

そんな中で段々と緩い玄米菜食になり
頻度は少ないとはいえ
買って食べている以上は目を背けてはならないと
自分で鶏を１度絞めたら
二度と出来なくなり
とても深く命を考え

何が良いのか
何が違うのか
これからどうすればいいのか
私は何を世界に残したいのか
土と光と水と風に
毎日問うように祈るように暮らし

私は２度と命を戴かない素食になりました

植物は採っても嫌がって逃げたりしない
人が容易に戴けるようになっている
なのでてんねんやの扱う素材たちは
すべて植物素材です

できるだけ自然に
天然にと模索する中で

自家培養天然酵母で
ぱん以外にもケーキやスコーン
クッキーやクラッカーを作りはじめてから
沢山のレシピが出来ました

この中でロングセラーなのが
旧スコーンたち

ずっとスコーンと呼んできましたが
リニューアル改名するにあたり
スコーンとして生まれた経緯と
リニューアル改名の経緯を追っていきますね

元々の発端は
ナチュラルなカロリー○イトを作りたい
がコンセプトでして

手軽にエネルギー補給できて
かつ作りやすく日持ちして
かつ持ち運び易く食べやすく
かつ無添加で身体に良いもので
かつサイコーに美味しい

店主の望みがぎっしりつまった
ファストフードだけど本物、という
お品を作りたかった

ドラッグストアやコンビニでも
今はバー系、種類も色々売っていますね
昔私も食べたことはあるのですが
販売当初は画期的で
実はめっちゃ好きでした

ですが年々年を重ね
味覚にも変化が現れ
先の田舎暮らしの中での
感覚の変化もあり
いろいろなことに敏感になり
いつからか

後味がビタミン剤や風邪薬と同じ味がするような感じで
口の中が不思議な感覚になるのが不得手になり
買わなくなっていました

どれも原材料を見ると表示義務のあるものが沢山
これは確かに画期的で便利だが
健康にはどうなのだろうかと
疑問に思ったのが始まり

平気な方はもちろんいいのです
味覚は人それぞれ
好みも人それぞれ
世界は広いし多種多様なのが今の地球

私が野生児な上に土着の民で
これからの未来に良いものを、という
基準にものを見てしまう属性なだけで
これも生まれ持った自然のもの

世界の一部で小さく自然に
私らしく行うことも自然の流れで
私のような方々ももちろん広い世界にはいらっしゃる

てんねんや好みのナチュラルなものが
まだ無いなら作ろう
で、出来ました

大滝愛がとどまることを知らず
アロニアコンフィチュール
丸ごと入ったアロニア入り

三角形につくり、スコーンと呼んできましたが
どちらかというとショートブレッドに近いハードなタイプ
これだからこそ日持ちするのです

つくり始めた当時は
今のように沢山の市販品はなく
ショートブレッドという名前も品物も
まだあまり一般的では無かったので
当時馴染みがまだあったスコーンと名付けましたが
お客様のリクエストや食べ易さを考慮し
バー型に変えて本数を増やし
ビーガンのショートブレッドとして
新しくしました

酵母で焼いているので
シュトレンのように日がたつごとに熟成します。
そのままでもしっとりとして
噛みしめるほどに味わい深く美味しいですが
軽くトーストすると格別です
素晴らしく美味しいです

焼き立てよりも
熟成したものを焼き直したほうが美味しいのは
まさに天然酵母マジック
ぱんたちもそうですが
これぞ熟成の妙

なんでこんなシンプルな素材で
この深い味わいが出るのか

人工的に原材料がわからないくらい加工した
アミノ酸やうま味調味料を添加しなくても
天然酵母と仲良くなったなら
酵母が自然にそれを作ってくれる
人に美味しくしてくれる

人が手を加えなくても
そうなるようにできている
それを生かしてものつくりをしたいてんねんやの
おすすめの一つです

毎日のエナジー補給に
天然自然の恵みたちをどうぞ