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ジュエリーデザイナー・Holiday Jewelryさんが大切にする5つのこと【前編】〜作品づくり・撮影〜

こんにちは。クリーマの宮崎です。

今回は、作り手の皆さまに向けて、クリーマでの作家活動の一歩につながるような、オンラインセミナーをお届けします。

 

今回お話をお伺いしたのは、「何気ない日常に特別な一日を」...シンプルで上質をテーマにジュエリーを制作する、Holiday Jewelryさんです。

身につけてくれる人が幸せになれるようにとの願いを込めて、天然石やパワーストーンを使用し、また、金属アレルギーの方にも安心してつけられるようにと、肌にふれる部分はK14gf(ゴールドフィルド)で作られています。

 

2013年の12月にスタートし、まもなく2年。お取引は2600件を超え、リピーターの方も多いそうです。

ご自身の悩みから始めたものづくり。作品への思い、制作、そしてお取引のこと。Holiday Jewelryさんが大切にされてきたことの中に、いくつかのキーワードが浮かんできました。

 

そこで、「Holiday Jewelryさんが大切にすること前編】〜作品づくり・撮影〜」、「【後編】〜出品・販売〜の2回に分けて、販売活動から見えてきたことをご紹介していきます。

 

今日お届けするのは、「【前編】〜作品づくり・撮影〜」です。

「心にも体にもやさしいジュエリー」が生まれたきっかけ

ー ジュエリー作りのきっかけは、どんなことだったのでしょうか?

 

Holiday Jewelryさん「もともと金属アレルギーがあり、アレルギーを起こしにくいと言われるチタン製もだめで、18金しかつけられませんでした。ある日、子供に大きなフープピアスをぐいっと引っ張られた時に、なくしたり壊したりするのはもったいないから、高価なものはもうつけられない!と思ったんです。

調べていくうちに18金に比べて安価なK14gf(ゴールドフィルド)という素材がかぶれにくいことを知り、素材を取り寄せて試作してみたのがきっかけです」

K14gf(ゴールドフィルド)とは、金の層を高熱と圧力で真鍮に圧着したもので、金の層の重量が素材を含む総重量の1/20以上の場合、ゴールドフィルド(金張り)と呼ばれます。金メッキよりもはるかに厚い層で作られているため、長期間使用していても剥げてくることはほとんどなく、金属アレルギーの方でも気軽に身につけていただける素材です(個人差があります)。欧米ではポピュラーな素材の1つです。

http://www.creema.jp/c/holidayjewelry

ー 「欲しいものがなければ作ろう」と決断されるまでが早いですね!作ることはもともとお好きだったのですか?

 

Holiday Jewelryさん「そうですね。子供の頃から作ることは好きでした。母が服でも何でも作ってしまう人で、私もミシンや刺繍などを一通りやってきたこともあり、すっと始められたのかもしれません。また、作り始めて2週間後、近所の多摩川沿いで手作りのイベントがあると聞いて、それに出てみようと思い立ちました。WEBデザインやロゴデザインの仕事をしているので、やるならちゃんとやろうと、ロゴも作りました」

ー 作り始めて2週間でイベントに出店とは、すごい行動力ですね!迷いなどは特になかったのでしょうか?

 

Holiday Jewelryさん「やってみないと分からないタイプなので(笑)。でも、そのイベントでは結局2〜3個しか売れなかったのがとても悔しくて、もっと本気でやってみよう!と決意しました。その日の作品のディスプレイは失敗だったなと、反省もたくさんありましたね。

ただ、そこでオーダーして下さったお客さまがいらっしゃって、それがきっかけでウェブに出品するようになりました」

Holiday Jewelryさんが大切にする5つのこと【前編】〜作品づくり・撮影〜

1. 無理せずに、作ることを楽しむ

「子育てをしながら、好きなことを仕事にするということは、どんどんしていけば良いのかなと思います。ただ、無理しても続かないし、背伸びしても疲れてしまう。これは実体験から学びました。できるタイミングで始めて、作ることを楽しむことが大事だと感じますね。

最初は成長したい気持ちが大きく、声がかかるとうれしいので、すべて応えたいと思ってしまっていたのですが、納期が重なると苦しくなってしまって。今はだんだんペースもつかめてきて、できる範囲も分かるようになってきました。

私が、子育てとジュエリー作りを両立できたのは、夫の協力があってこそ。タイミングとチャンスに恵まれていたこともあります。自分のペースで一つ一つのご縁をこつこつ積み重ねてきたことが、今につながっています」

2. 身につける人の声を大切にする

「私の作品は、金属アレルギーがある方でも気軽にジュエリーを楽しんでほしいという思いから生まれたので、「アレルギーだけど、着けられました!」と、自分と同じ立場で楽しんで下さる方の声はうれしいですね。

アレルギーで困っている方、実は多いんです。ごく小さなパーツでもかぶれてしまうので、作品には細かい部分にも気を配っています。自分と同じ悩みを持っている方に、毎日着けてよろこんでいただけるようにと思っています」

3. 自分らしいブランドでありつづける

「気軽につけられること、品質と価格のバランスが良いことが自分の作品の個性だと思っています。価格を上げると自分の作品ではなくなってしまうので、今後も価格を上げるつもりはありません。

そして、買う立場になった時に自分の作品をどう思うか?といつも考えるようにしています。Holiday Jewelryとしては、女性が普段の生活の中で、気軽に買って着けることを楽しめる、そんなブランドを目指しています」

4. 自分が良いと思うものを信じる

「心がけていることは、回りの意見に流されず、自分が良いと思ったものを信じることですね。

クリーマで販売することは、自分の世界観を出せる良いチャンスだと思うので、とにかく自分の世界を作り上げて行くこと。その世界が好きだと思ってくれる方がどこかにいると信じて、制作しています」

5. 作品の美しさを引き出す写真にこだわる

「WEBデザインを仕事としてやってきた経験から、ネット上では写真の印象が8割だと思うので、写真には特にこだわって他の人と差をつけていかないと、と思っています。作品の見せ方はさまざまな方法がありますが、個人的には、作品の美しさをダイレクトに出せる撮り方を意識しています。

また、実際に着けている着画もとても大事なので、イメージに合うモデルさんをいつも探しています。着ける人によっても印象が違うので、いろいろな方に着けていただいて。首が細くて長くて、もみあげがキレイな子に出会えた時はうれしかったですね!

作品写真は、子育てを通じて出会ったカメラマンにお願いしています。自分にとって作品写真を撮ることが一番の楽しみでもあるので、これからもかわいい作品をどんどん撮っていきたいですね」

作品のイメージに合うモデルさんと、雰囲気づくりをしながら撮影をしています

インタビューを終えて

ご自身の悩みから生まれた、肌にやさしいジュエリー。子育てをされながら、制作、イベントに出店、ウェブ販売にチャレンジし、両立するのは決して簡単なことではありません。

Holiday Jewelryさんの「ずっと、試行錯誤しながらですよ」という笑顔には、チャレンジ自体を楽しむエネルギーがあふれていました。

そして、WEBデザイナーの経験からこだわる作品写真。より良い写真が撮れるようにと、撮影の仕方やモデルさん、雰囲気づくりなど、新作を出品するたびに様々な方法を試しているそうです。

その行動力は、作ることを楽しみ、作品を手に取る人に喜んでほしいという気持ちから生まれているのだと感じました。

 

作家活動は、何をどのように作るか、誰に対してどのように販売するか、1人1人の作り手によって大きく異なるものです。そのため、「何が大切」とは一概には言えないものですが、このオンラインセミナーでは、何かの気づきにつながることを目指してお届けしていきたいと思います。

 

後編はこちら「Holiday Jewelryさんが大切にしてきた5つのこと【後編】〜出品・販売〜」からご覧下さい。

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