11/18(土)・19(日)空き家を使った「Creema Craft Caravan in 長野（岡谷・辰野）」開催！

こんにちは。クリーマの渡部です。

この度、4年ぶりに「Creema Craft Caravan」が復活することになりました！

「いいものがある、いいまちがある」をコンセプトに、全国各地のものづくりに縁のある街を訪れ、その地の人々とともに市（いち）を開く本企画は、これまで糸島(福岡)、大洲(愛媛)、尾道(広島)、鯖江(福井)、桐生(群馬)、福島(福島)……全国各地で11回開催してきました。

第12回となる今回の舞台は長野県。美しい諏訪湖のほとりに位置する、岡谷シルクをはじめとしたものづくりの街「岡谷市」と、蛍のまちとしても知られる自然豊かな土地に全国から様々な作り手が集まる「辰野町」、初となる二拠点同時開催です！

さらに今回は、それぞれの商店街にある空き家・空き店舗にマーケットが並ぶ特別版。マーケットやワークショップに加えて、ふたつの街を巡りながら楽しむ企画で、街の魅力をたっぷりお届けします。

地元の皆さんとタッグを組み、素敵なイベントになるよう準備を進めていますので、今回はその様子をご紹介したいと思います。

6月のある日、私たちクリーマスタッフは初めて開催地の岡谷市・辰野町に足を運びました。

街の皆さんが「今回ご一緒できることがとても嬉しいんです」という言葉とともにあたたかく迎えてくださり、胸が熱くなったのを覚えています。

この日は良いお天気に恵まれて、青空のもとマーケット会場となる空き家・空き店舗を見学してまわりました。

視察の後は、岡谷・辰野の関係者の皆さんが集まって顔合わせ。

全体ミーティングでは、イベント当日までのスケジュールや運営体制について、街とのコラボ企画など、様々なことについて話し合いました。ミーティングをしている最中も、終始和やかな温かい雰囲気です。

何より、皆さんの「この街で楽しいことをしたい」「街をもっと盛り上げたい」「街に興味を持って関わってくれる人を増やしたい」そんな熱い気持ちが溢れていました。

私たちも思わず感化され、この日を境にますます前のめりに取り組む毎日です。

ランチタイムは岡谷で気になっていた穀物菜食のお店「たなこころ」さんへ。こちらのお店では、動物性食品を一切使用せず、できる限り地元の無農薬野菜を使った食事を提供されています。どれも野菜本来の濃い味わいを楽しめて、とっても美味しかったです。

続いて向かったのが、岡谷にあるお洒落なレコード屋「CELLAR RECORDS」さん。

明治から昭和初期にかけて製糸業の中心地として栄えた岡谷市内にある「繭蔵」を改築して作ったお店です。天井が高く開放感のある空間には、ソウル、ジャズ、レア・グルーヴ、アンビエントをメインに、洋楽・邦楽のレコードが3,000枚ほど並んでいて、圧巻の空間にワクワクする気持ちを抑えられないぐらいでした！

辰野では、街の皆さんにご案内いただきながら自転車で街を散策しました。

夕方から夜にかけて陽が落ちていく街を巡っていると、この街のどこかホッとする空気とともに、住む人々の温もりを感じることもできて、心地よい時間となりました。

夜は日本でも有数の蛍の名所「松尾峡」に行きました。

「こんなたくさんの蛍見たことない！」と思わず声が出てしまうほどの蛍が舞っていました。

諏訪湖から流れる天竜川の水が綺麗だからこそ、蛍にとって住みやすい場所になっているそうです。改めて辰野の自然の豊かさを感じました。

▶︎shima：堀田さん（彫金作家）

元々は長野県の佐久穂町で彫金作家の活動をされていた堀田さん。

彫金作りにあたって、叩く作業や切ったりする作業が多いため近隣への音の配慮が必要だと感じたそう。また、作家活動をのびのびと自分の空間に作り上げることができる「リノベーションOK」の家を色々と探していたところ、辰野町の方に今の家をご紹介いただき、移住を決意。

今の環境にとても満足しているそうで「ワークスペースから見える豊かな自然と、大好きな音楽を大音量で流しながら作業に没頭できる空間がお気に入り」とのことでした。

また、自宅から数分で市街地に行けるため、買い物などにも便利なところが魅力だそうです。

▶︎農民家ふぇ あずかぼさん：山浦さん（食事・パン・お菓子）

自然食カフェを営む山浦さん。

ご自身が食物アレルギーに悩んだ経験から、「カラダとココロに優しい」をコンセプトに植物性の材料だけを使った食事・パン・お菓子を提供されていて、車で1時間以上かけて来るお客さんも多くいらっしゃるようです。

山浦さんは元々、長野県塩尻のご出身で、Uターンで戻った際に、辰野町で良い物件を見つけたことをきっかけにこの地でお店を始めたそう。

山浦さんは「辰野は自然の豊かさや人との繋がりが魅力」とおっしゃっていました。お店を開業する際にも古民家のリノベーションを地元の皆さんに手伝ってもらって完成したんだとか。

▶︎金井さん（古着屋、ゲストハウス）

横川渓谷にある古民家を改装して「古着屋O to &（オトト）」やゲストハウスなどを営んでいる金井さん。大学卒業後は、一般企業の営業マンとして業績１位の実績を残すほど仕事に打ち込んだのだとか。その後は富士山の山小屋で仕事をしたり、様々な経験をされて、現在は辰野町に住んでいらっしゃいます。

古着屋O to &におじゃまする前から、地元の方々に「時空が歪むくらい魅力的な場所」と伺っていたのでとてもワクワクしていたのですが、まさに「時空が歪んだ」ような感覚を味わいました！

古民家の2Fにはセレクトされた古着が並び、ターンレコードが回り、ライブができてしまうようなスペースもあり……なんだか夢を見ているような気持ちになりました。

▶︎なとり音造：名取さん（スピーカー製作）

ビンテージのパーツを組み合わせたスピーカーを手がけるなとり音造さん。元々辰野の出身で、Uターンで活動をされています。工房に入るとたくさんのスピーカーや楽器がずらり。音楽好きの私は、思わず前のめりになってお話を伺いました。スピーカー作りには欠かせない音を出せる環境を探して、辰野に戻ってきたのだとか。

なとり音造さんのスピーカーの多くはプロミュージシャンから依頼を受けているそうで、実際にスピーカーで音楽をかけていただいたところ、鳥肌が立つような心に響くサウンドが工房中に広がりました。（私の大好きなBruno Majourの音楽をかけてくださり、低音がバッチリ効いていて、テンションが上がりました！）

▶︎のらにんじんさん（ファッション、リメイク作家）

リメイクやファッション作品を手がける、3人ユニットのらにんじんさん。

長野県で知り合い、29年前から咲織のバッグや染物を手掛け、現在も個展を定期的に開催するなど精力的に活動されています。全員が70歳以上でなんと最高年齢は83歳！

現地で明るい皆さんとお話をしているとパワーをもらえて、お話をしながら少し涙ぐんでしまうほど、心があたたまりました。「まだまだこれからだ！」とおっしゃる3人に私自身がとても励まされました。

そして今回、のらにんじんさんが出展クリエイターと一緒に会場の装飾を作ってくれます。どんな素敵な装飾になるのか......どうぞご期待ください！

9月下旬に会場となる岡谷市・辰野町で2日間に渡り、出展クリエイター向けの事前説明会を実施しました。関東をはじめ、西は兵庫、北は新潟など、総勢40組のクリエイターさんにお集まりいただきました！

当日は駅に集合して、マーケット会場となる空き家や空き店舗を見学。今は使われていない味噌蔵や呉服屋など...…地元の方にお話を聞きながら街を巡りました。

どの場所にもこれまでの歴史や、その土地の人々の温かみを感じるような魅力がありました。

街巡りが終わった後はみんなで集まって、ワークショップを実施。地元クリエイターであるのらにんじんさんが柿渋で染めたトートバッグに、出展クリエイターの皆さんがスタンプを押してデコレーションしていきます。

実は、このトートバッグはイベント当日の装飾になるんです！クリエイターのコラボ作品が街中を彩る...…想像しただけでワクワクします！

イベントは11月18日(土)、19日(日)に岡谷市と辰野町で同時開催です。1日で2つの街を行き来するのもよし、現地に宿泊して1日ごとに街を楽しみつくすのもよし！

皆さんに存分に楽しんでもらえるよう、街の方々とともにスタッフ一同準備を進めています。

次回は会場で行われるスペシャルコンテンツの内容とともに、Creema Craft Caravanの楽しみ方をご紹介します。こちらもどうぞお楽しみに！